
午前9時15分、T社訪問。10時半帰宅。この日は梅の収穫日と決めていた。着替えてから猛然と作業にかかる。今年は頼もしい助っ人がいる。しかも豊作。ただ一点、残念なのはすでに落ちてしまった梅の実が多数あること。もう数日収穫日を早く設定しておけっば、歴代トップか2番目くらいの収量となったに違いない。2時間半、収穫に没頭。午後1時過ぎ昼食。ひと休みしてから梅を洗う。傷んでいる梅が例年より多い。長雨の影響か、収穫日が遅かったためか。夕方1時間だけ仕事をする。5時半、3人で夕食。
今年は豊作
我が家の梅の木はもともと実家にあったもの。自宅の新築に合わせて、10年前に移植しました。それから毎年7月下旬に収穫し、梅漬け、梅酒、梅酢などに加工しています。
梅の木が実家にあった頃、なぜかスロウの記事として使われたことがありました。どういういきさつかわかりませんが、当時のスロウ編集部のW氏とN氏が実家の梅に目をつけたのです。誰も収穫することなく実を地面に落とすのみだった梅が気になったのかもしれません。野生児(?)のN氏が木の登って梅の実を採り、会社で梅干を作ったようです。満足のいく梅干ができたようで、小さな瓶ひとつだけもらいました。
どうということのない記憶なのですが、毎年梅を収穫すると、なぜかW氏とN氏の梅干のことを思い出します。収穫風景を見たことも社内での梅干作りを見たこともありません。歴代編集者の中でもかなり特徴のあるキャラクターの2人がどのように梅干を作ったのか。目撃していないのに、なぜか僕の頭に光景が浮かびます。
僕が収穫するようになったここ10年はどうか? 木登りができない僕は、毎年決死の覚悟で脚立の上に立つことになります。ギリギリ手の届くところまで収穫。全体の2/3くらいの分量でしょうか。枝の上のほうはどうするかというと、「揺らして落とす」「棒でたたいて落とす」のどちらかでした。ここ数年で梅の木はどんどん上のほうに伸びている。そこで、昨日は枝を落とすことにしました。来年から楽に収穫することができそうです。
実家にあった梅の木の樹齢がどのくらいなのかわかりません。僕は「梅には実がなる」という当たり前の事実にずっと気づいていませんでした。スロウの記事になって、初めて庭の木に実がなるという事実を認識することとなりました。実がなることを意識しなければ、移植しようと思わなかったかもしれません。
多少手間はかかりますが、毎年食べきれない量の梅漬けができます。社内でほしい人に分けてもまだ余る。梅、塩、しそだけで作る本来の梅漬け。この味が好きな人は、近年めっきり減ってしまいました。今年は傷んだ梅が多いため、M氏は「梅ジャムを作る」と宣言していました。梅漬けよりも、こちらのほうが人気が出そうな気がします。