午前8時半朝礼。久しぶりに自宅から参加する。9時出社。原稿作成に着手。前日までの休日モードから一転、執筆スピードが加速。いい調子で仕上がっていった。午後は自宅で原稿を書く。3時半までに書ける部分はすべて書いた。5時SLOW livingへ。5時半帰宅。
縦でも横でも英数字
縦書きの出版物、印刷物の場合、表記の仕方に迷うことがあります。
それは英数字の扱い。しゅんやスロウなど、自社媒体の場合は各編集部がルールを決めればよい。けれども、もう何10年も続いていて、表記方法を変更してよいのだろうか、迷うようなケースがあります。たとえば、今制作中の同窓会報。僕はこの問題についてずっと考え続けてきました。
縦書きにおける英数字。このうち、英字の場合はさほど議論にはならないと思います。長い英単語は90度回転させてそのまま表記。「IT」とか「OECD」といった頭字語は縦に並べることが多い。少し迷うのは「SDGs」といった小文字が混じるもの。このあたりは、一応のルールを決めた上で柔軟に対応すればよいと思っています。
問題は数字。ここには主張の違いがあります。「縦書きでは漢数字、横書きは英数字」というのがひとつの考え方。さらに言うと昭和36年を「昭和三六年」とするか「昭和三十六年」にするか、という問題が出てきます。桁が多いともっとややこしくなる。
もう一つの考え方は「縦書きでも横書きでも英数字を使う」というものです。こちらのほうがシンプル。縦中横の問題がありますが、これは「2桁までは縦中横、3桁以上は縦に並べればよい」というルールにすれば問題解決です。
縦書きを漢数字にという主張にも頷けるところはあるのですが、僕は縦でも横でも英数字という立場。正直に言うと、こんなところで頭を悩ませたくはないと思っているのです。読み手にとっても、漢数字が縦に並ぶと困ることがあります。一、二、三が縦に並んでいると、とても紛らわしい。名刺に小さく印刷された電話番号は間違いの元。判読のしやすさを考慮し、僕は英数字にすべきではないかと考えているのです。
原稿の執筆スピードにも大きな違いが生じます。テンキーを使って打ち込むのと文字として打つのとの違い。漢数字では漢字変換の操作が加わりますから、手間としては3、4倍かかります。読みやすさと入力のしやすさ。この2点の理由が大きいですね。
それでも、日本語はかくあるべき、と考える人もいることでしょう。実際に、表記ルールを変更すると批判を受けることになるかもしれません。しかし、表記変更の機は熟しているのではないのかな?
昭和から平成、令和と変わり、西暦との対応がわかりにくくなりました。したがって、多くの人は西暦→元号の順にイメージしているでしょう。普段使う日本語の中には数多くの英字が混じっています。カタカナでは表記しにくい頭字語(NATOとかUFOといったもの)もある。英字混じりの文章を書く中で漢数字に固執する理由はないと考えてよいのではないでしょうか。