午前7時SLOW living。7時半出社。9時15分、中小企業家同友会とかち支部事務局員のK氏とともに企業訪問。3社。それぞれユニークな取り組みをされている。昼は組合理事会。12時45分帰宅。2時帰社。3時来客。首都圏から大学生3名。いつもの通り話をさせていただく。5時半帰宅。7時、同友会事務所。拓の会6グループ(電子書籍グループ)8月例会。8時50分帰宅。
異なる視点を持つ
ユニークな事業活動は視点を変えることから始まります。同じ立ち位置からは同じような発想しか生まれてこない。昨日訪問した3社はいずれも異なる視点を持っているように思えました。異なる視点が多いほど、次々とユニークな発想が生まれてくるものです。
昨日は8月3日に続いて、道外大学生の来社がありました。学生と社会人とでは視点が異なります。社会人になってしばらく経つと、学生の頃の視点を忘れてしまうことがあります。社会人として成長し続けなければなりませんが、学生の頃の考え、価値観を捨ててしまう必要はないでしょう。むしろ、その時点での自分の視点をしっかり覚えておいたほうがよい。僕も写真にのめり込んでいた学生の頃の感覚を記憶に留めています。たぶん、いつでも当時に戻ることができる。写真を撮る際には、この自由な視点、感覚を持つことが欠かせません。
自分の時間軸の中では過去と現在を行ったり来たりできるものですが、自分が別人になれるわけではありません。別な職種の人、別な地域に住む人の視点を持つのは、容易なことではありません。ただし、勉強会のような場で誰かから意見、感想、アドバイスをされると、ハタと気づくことがあります。一時的に他者の視点を借りることができる。同友会にはそういうシーンが数多くあります。大学生と話しているときにも、そのようにして気づきがあります。
ですから、講演、講義、プレゼンをする際には、聴き手の持ち合わせていないと思われる視点を言葉にしようと僕は試みます。知らない情報という意味ではなく、知らないと思われる(またはこれまでスルーしてきた)価値観、考え方、ものの見方。それが刺激的なものであれば、リフレクションとして僕の知らない視点を提示してくれる。
考えてみると、雑誌スロウも「情報」ではなく「視点・考え方」に焦点を合わせて取材・編集している媒体です。視点や考え方を伝えるには書き手の力量が求められる。したがって、書き手が持つべきスキルは、文章力よりも概念化能力(コンセプチュアルスキル)ではないかと思います。