
おはようございます
昨日は昼頃、名寄から戻ってきました。今は自宅でブログを書いています。9時半まで自宅で商品撮影を行い、10時頃、再び出発予定です。
パソコンは相変わらず不調。原因不明。自己診断してもわかりませんでした。2時間もかかったのに……。タイミングを見て修理に出すことになります。Macのほうを手元に残しておいてよかった。今週末にはデータの引っ越しをしたいところです。
甘いのに刺激的
わからないといえば、炭酸飲料にはわからないことがあります。
なぜ「強炭酸」と書かれている炭酸飲料に、僕は強炭酸を感じないのだろう? 少しも刺激を感じない。あらゆる炭酸飲料が微炭酸のように思えてしまうのです。そういう体質になったのでしょうか? あるいは、年齢とともに炭酸に対して鈍感になったのだろうか? まったくもってわかりません。
炭酸飲料に対するわくわく感も緊張感もまったくなくなってしまいました。今の子供はどうなのだろう? 炭酸飲料が2リットルのペットボトル入りで売られているところを見ると、緊張感などあったものではありませんね。日常の飲み物になったということでしょう。
これは健康面からすると、よいこととはいえそうにありません。甘い炭酸飲料が日常的な飲み物になってしまうと、脳梗塞や糖尿病などのリスクが高まるのはよく知られているところ。リスクを覚悟の上で、たまに刺激を求めて飲む。そういう位置づけの飲み物だと思います。
僕の子供の頃はたぶん「コーラ禁止」という家庭もあったのではないかと思います。我が家はそこまでではなかったものの、ペプシファミリーサイズを買うことは滅多になかった。また、ファミリーサイズといっても、500ミリリットル。たくさん飲む飲料ではなかったということですね。ちなみに最初に売り出したファミリーサイズは470ミリリットルだったそうです。コカコーラが500ミリリットルのホームサイズを発売したため、対抗上500ミリリットルに変更したらしい。
1960年代、コカコーラのレギュラーサイズは190ミリリットル、ペプシは192ミリリットル。ほとんど誤差の範囲内。今は……。スリムボトルといっても250ミリリットル。ずいぶん量が増えている。これは消費者にとってうれしいことなのかもしれませんが、健康面にとってはありがたくないことといえましょう。
炭酸飲料というものは、できるだけ少量で顧客満足度を高めるべき商品なのだと僕は思っています。栄養ドリンクのような位置づけですね。栄養ドリンクを内容量で選ぶ人はまずいませんから。
コーラといえば、コカコーラ対ペプシという構図が浮かびますが、僕が優先的に購入していたのはRCでした。ローヤルクラウンコーラ。最初はサントリーと契約し、日本市場への浸透を図ったようですが、不調に終わって契約終了。その後、小原(七飯)などとライセンス契約を結ぶ。僕はその辺の歴史を知らないままコアップガラナの取材で小原を訪ねたら、RCのケースが置いてあってビックリしました。コアップガラナとRC。僕の好きな2大炭酸飲料がどちらもこの場所で作られていた……。深く感慨を覚えました。
そんなわけでRCはアメリカの炭酸飲料でありながら、北海道の地域飲料として販売されていたのです(富山、沖縄でも売られていたらしい)。ホーロー看板が今も残っているのは、たぶん北海道だけでしょうね。
コカコーラ、ペプシ、RC。うまくいけば、1960年代から70年代にかけて三つ巴の構図になったに違いありません。現実にはコカコーラのほぼ圧勝。RCは市場から消えた。ちなみに、僕は海外旅行へ行くとシュウェップスのコーラを飲みます。RCがシュウェップスに吸収された事実は後になって知りました。
この三つ巴に加え、ちゃんと記しておきたいのは、何といってもコアップガラナでしょう。ガラナについてはスロウ第11号(2007年5月)の記事をお読みいただきたいと思います(といっても本は売り切れてしまいましたが)。当時、コカコーラの市場席巻に危機感を抱いた地域の炭酸飲料メーカーが連合して生み出した商品。それがコアップガラナだったわけです。
残念ながらコカコーラの勢いを止めることはできず、わずかに生き残ったのが北海道。広い北海道で流通網の整備が遅れたため、コアップガラナが淘汰されずにすんだ。一時期、炭酸飲料界の絶滅危惧種になるのではないかと心配しましたが、スーパーでも自販機でもよく見かけるようになりました。
炭酸飲料でもうひとつ書いておきたいのは、ミリンダですね。といっても、あまり書くべき中身がありません。単に、僕がミリンダストロベリーを偏愛していたというだけ。ミリンダストロベリーは当然無果汁。そして、飲むと決まって舌が真っ赤になるのです。この真っ赤な舌を見たいがためにミリンダを飲んでいたような気がします。
ミリンダのライバル、ファンタにはそんな真っ赤になるようなアイテムはありませんでした。市場の中で劣勢にあったミリンダを応援すべく、しばらくミリンダストロベリーを飲み続けていましたが、いつの間にか日本市場からは消えてしまいましたね。ミリンダを知っている人も、社内で数人いるだけでしょう。
結論を言うと、容器が瓶から缶へ移行したことによって、僕の炭酸飲料に対する興味は半減しました。さらに、缶からペットボトルへ移行すると、ほぼ関心は消滅してしまいました。
口に入れると耳の裏が痛くなるような刺激。甘いのに強烈な刺激がある。これは子供にとっては魅惑的な要素といえます。アイスクリームを口に入れた状態でRCまたはミリンダストロベリーを飲むとさらに強烈。
最近、クリームソーダが流行っているという話を聞きましたが、もっともスリリングなのは「口内で自家製造したクリームソーダ」でしょう。まあ、いい大人がすべき飲み方ではありませんが……。刺激を求めるお子様には自信を持ってお勧めします。
炭酸飲料の話題は尽きませんね。