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写真論26 変化する風景

写真論26 変化する風景

午前8時15分出社。午前中は原稿執筆と事務的作業。午後2時ミーティング。3時半来客。6時、買い物をしてから帰宅。

インスタを活用する

遅まきながら、インスタをちゃんと活用することにした。これまではほとんど興味がなかった。しかし、興味のあるなしはこの際関係ない。マーケティングツールとして使ったほうがよいということになった。数ヵ月前にも同じ気持ちになったことがあった。このときはすぐに飽きてしまって、長続きしなかった。今度はどうだろう?
 スロウに連載している「記憶の中の風景」を1点ずつアップすることとなった。「~となった」という書き方なのは、こうすべきと説得されたためである。だが、自分でも次第にその気になってきた。頭の中で、イメージが浮かんできた。
 インスタのよくわからないところは、写真が勝手にトリミングされてしまうところ。このため、正方形にトリミングしても構わない写真、あるいは元々正方形で撮影した写真(30年くらい前の6×6の写真)をアップしてきた。2:3の縦横比の写真をノートリミングでアップするには、ひと手間かける必要があった。
 最初はフォトショップでひと手間かけようと考えたが、これをやり続けるときっと三日坊主に終わると思った。次に考えたのはインデザイン。インスタのサイズに合わせてページをつくり、全面の黒バックを敷く。写真を配置してみる。半調でクレジットを入れる。縦写真用と横写真用のページをつくる。それをJPEGで出力。けっこう簡単だ。別な写真に差し替えるのもすぐにできる。これなら毎日アップするのも苦ではない。
 写真にワクをつけたほうがよいかもしれない、と今朝になって思った。多少手直しをしながら、見栄えをよくしようと思う。
 最初にインスタにあげた「記憶の中の風景」は2005年に撮影したもの。何度も訪れている場所だが、今はまったく異なる風景になっている。この変化がおもしろい。今、同じアングルから写真を撮ったら、写真を見た人は驚くに違いない。今の風景もよいが、ただ何気なく草花が一面に広がっていた当時の風景の素晴らしい。
 今年撮った風景も10年後、20年後には違ったものとなる。僕はいわゆる「手つかずの風景」を撮ることは滅多にない。人の手が加わった風景、人の痕跡が感じられる風景。これらは人の手が加わることで変わり、人の手が加わらなくなったことで変わっていく。ほとんど変化していないように見える風景であっても、毎年微妙に変わっていく。この小さな変化を確かめるために、同じ場所を何度も訪ねることがある。

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