
16日金曜日。午前9時15分、中小企業家同友会事務局員K氏とともに企業訪問。4社。当社元社員と再会するなど、うれしいサプライズがあった。午後2時来客。5時半帰宅。17日土曜日。午前6時過ぎ出社。一気に原稿を進めねば。ある程度進んだが、スピードは鈍い。8時SLOW living。9時会社に戻って再び原稿執筆。SLOW livingではミニマルシェが開かれていた。昼食後は店に必要なものを買いにホームセンターとニューパックとがしへ。4時帰宅。
変化対応力
22年前の僕と同じような立ち位置にある新社長おふたりに会った。就任して1年たっていない。ひとりは9ヵ月目、もうひとりは2ヵ月目といったところだろう。一昨日会ったふたりはどうかわからないが、僕が社長になったばかりの頃は「何が何だかわからない」という状況だった。印刷のこともマネジメントのこともわからない。ただ、印刷産業の弱点はよくわかっていた。業態変革を推し進めねば大変なことになる。そう思いつつも、組織を動かす方法を知らなかった。
事業承継には大きく分けると2パターンある。用意周到、数年間かけて世代交代が行われるというケース。こちらは心の準備も知識も経験も、ある程度整っている。計画的に進められ、スムースに承継されていく。社内のサプライズもほとんどない。
一方、事情があっていきなり社長になるというケースもある。これは社長になった本人が一番大変だと思うが、幹部の人たちも大変であるに違いない。しばらくの間、会社の中枢にいる人々はスリリングな日々を送ることになる。経営内容のよい会社であればさほど動揺はないが、財務面でスリリングな会社の場合は、目隠ししながら綱渡りしているような気持ちになるだろう。同友会や経営研究会の例会等で、何度かそのような講演を聴いたことがある。
「用意周到」と「いきなり」。これはどちらがよいというものではなさそうだ。起こるべくして起こっている。計画的に進められるのが理想的ではあるものの、計画通りに進めることが困難な会社もある。我が社は後者のタイプだろう。いきなり何かが起こる。その結果、劇的に変わることがある。
経営環境が急変している業界の場合、用意周到とはいかないのではないか? 急速な変化に対して、劇的に自社が変わることで対応するほかないのではないか。このあたり、僕にはよくわからない。というのも、用意周到と思える同業者がいくつもあるからだ。計画を実行に移すスピードが環境変化よりも速いのだろう。スリリングな気持ちを回避するには行動力とスピードが第一ということになる。
一昨日会ったおふたりはいきなりタイプではあるが、変化対応力という点で僕の22年前よりもずっと安定感があるように感じられた。いろいろ考えさせられる日であった。