
午前8時SLOW living。8時半出社。SLOW living前では第2回マルシェの準備が進められていた。10時半出発。池田町のとある場所。1時間ほど移住ガイドブックの撮影。取材は後日行われるようだ。青空。気温が高い。急遽、追加の撮影が入った。前回曇天の中で撮影したカットの再撮。本物志向の編集者ゆえか。青空を合成した写真は受け入れられなかったようだ。午後1時半、青空の下、モデル撮影。3時半帰宅。写真セレクト作業。撮ったばかりの写真を送る。6時、久しぶりにK庵へ。しばらく飲んでいなかったためか、やけにお酒が回る。
目標に近づけていく撮り方
車の温度計では31度と表示されていました。昨日の最高気温は帯広で29.8度。道内では真夏日を記録したところもあったようです。10月とは思えませんね。
そのような中でも、畑の風景はすっかり秋になっていました。炎天下なのにファインダー越しに見る風景は完全に秋。僕は不思議に感じるというよりも、強烈な日差しをこらえながらシャッターを押していました。とはいえ、青空の下での撮影は気持ちいいものです。今年の夏は雨続きでしたから、青空というだけで盛り上がるものを感じますね。
昨日はスロウの撮影ではなく、ガイドブックの撮影。担当編集者はしゅん編集部と営業部所属。仕事の進め方に若干違いがあります。人の違いというよりも、仕事の種類が違うためかもしれません。撮影後に、編集者から入念なチェックが入る。クライアントのある仕事ですから、当然といえば当然です。
天候による再撮というのも、ふだんのスロウの撮影ではほとんどないといってよい。ありのままを表現するところにスロウの特徴がありますから、雨が降ったら雨の写真になる。もちろん、雨天のため取材日を延期するケースもありますが、取材相手の活動内容が天候とさほど関係ない場合は、そのまま取材することが多い。
求められる写真のイメージがはっきり決まっているか、取材現場でのありのままの姿を撮るか。この違いがおもしろい。前者では、目標にいかに近づけていくかがポイントとなる。撮影者としては、若干窮屈な思いをすることになる。後者の場合は、自由に撮影者の好きなように撮ることができる。
どちらも必要ですね。自由を満喫しすぎると、何でもありということになって、自分の技術レベルが低下してしまうことがあります。計算通り、緻密な撮影を行う。スロウの撮影ばかりしていると、緻密な撮り方を忘れてしまいがちとなる。
デジカメを使うようになって22年。フィルムからデジタルになった時点で、撮影方法は厳密ではなくなっています。ときには計算を働かせた撮影も必要。昨日はそんなことを思い出す日となりました。