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実録・記念誌制作14 アルバムの複写

実録・記念誌制作14 アルバムの複写

11月2日。午前9時、SLOW livingでミーティング。10時半来客。出版の打ち合わせ。午後1時15分来客。2時、帯広柏葉高校。卒業アルバムの複写。前回はスキャニングだったが、今回は複写。同期のA氏と一緒に撮影していく。戦前と戦後。12年分進んだ。5時過ぎ帰宅。自宅で2時間ほど仕事。3日。7時半SLOW living。午前中は会社で仕事。複写した写真データは30GB近くになっていた。午後1時半帰宅。自宅で2時間ほど仕事。夕方、買い物へ。

やはり複写台が必要

複写というのは単調な仕事ではあるのですが、それなりに難しい。というのも、僕は複写台(コピースタンド)を持っていないのです。三脚を使って複写するのは無理がある。真俯瞰で撮ろうとすると、三脚の脚が邪魔になる。微妙に角度をつけて、だましだまし撮る。後からフォトショップで歪み補正すればいいという考え。だが、やはりこの撮り方はよくないな……。実に撮りにくい。今朝、ネットで持ち運び便利なコピースタンドがないか調べてみたら、便利そうなものがありました。価格も手頃。もっと早く入手すべきでしたね。
 たまに、複写の必要に迫られることがあるものです。僕は「複写」という撮影が好きではないため、複写台をずっと買わずにいました。その昔、どうしても複写せねばならないときは、引き伸ばし機を使ったものです。ラッキー90MSか90MD、どちらか忘れましたが、ヘッドの部分を取り外すと、カメラをセットできる。見た目は完全に複写台となるのです。これを処分せずに、帯広に持ってくればよかったと思うことがあります。ただ、重量感があるため、持ち運ぶ気にはならない。一昨日のような出張複写には向いていません。
 今朝見つけた複写台は「台」ではなく、Zライトのような形状のものでした。机に固定し、さまざまな角度に調節できる。複写台は「台」が重い。その上かさばる。台がなければ三脚のようなもの。しかも、説明写真を見ると、カメラだけではなくLEDライトやストロボをセットできるらしい。ライティングにも使えそう。
 複写のライティングは単純なものです。両サイドから斜め45度の光をあてる。一昨日は非常に狭い場所で撮影したため、ライトは1灯だけにしました。光源から遠いほうは若干暗くなる。ただ、モニターで確認すると、わずかにわかるというレベル。ゆがみ補正よりも簡単に調整できそう。
 複写で困難なのは平面性を保つこと。このため、無反射ガラスで押さえつけることもあるのですが、画質が若干落ちる。ゆがみ補正をとるか、画質をとるか。どちらも大事ですが、結局、作業効率という理由から無反射ガラスは使わず、多少ゆがんでも後補正でよいという考えで作業を進めていきました。
 戦前戦後のアルバムの複写をしながら、A氏は「戦時中だけあって紙質が悪いね」と感想を述べていました。それまで高級感すら漂う卒業アルバムだったものが、ある時点から紙質が低下する。それでも、制作されただけでもすごいことです。戦中戦後数年分のアルバムは見当たりませんでした。作られなかったのか、それとも資料室に収蔵されていないだけなのか。このあたりはわかりません。

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