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偶然とその前後91 問題意識と偶然

偶然とその前後91 問題意識と偶然

1月16日。午前8時半朝礼。9時出社。ミーティングに中途参加。10時来客。17日。午前7時半、帯広空港へ向かう。路面は滑りやすい。8時半到着の便でI氏が来帯。車で会社へ。業界の動きなどを伺う。11時半、帯広駅までお送りする。午後は社内でミーティング。18日。午前7時出発。S氏とともに札幌へ。9時45分到着。取材は10時から。昼頃終了。関係者と一緒に食事。今週から札幌でテレワークすることになったN氏も合流。午後は僕だけ単独行動。札幌中央図書館へ。調べ物。その後、古本屋で目的の本を購入。5時、S氏と合流し、帯広に戻る。19日。記念誌を一気に進めようとパソコンに向かう。少しコツをつかんだ。午後1時半来客。情報交換等。

「とことん困る」が最強

さまざまな偶然が重なり、ときには絡み合って、仕事を得たり失ったりする。あるいは問題がすんなり解決したり、さらに複雑になったりする。札幌で得た仕事には複数の偶然が背景にあることを知らされた。25年前に創刊した月刊しゅんも、最初はちょっとした偶然から始まったに違いない。問題意識を持っていると、偶然から何かが始まる。問題意識がまったくなければ、偶然に出合っても「偶然だね」と言って、そこで終わることとなる。だから「偶然は必然と考えるべき」と言う人もいるわけだが、僕は偶然=必然と断言するまでの確信は僕にはない。というよりも、純粋な偶然というものが存在するほうが、人生としてはおもしろみがあるような気がする。僕自身、たぶんこれは純粋な偶然に違いないと思うような出来事が過去にあった。
 ただ間違いなく言えることは、問題意識を強く持っていると偶然に遭遇する確率が高まることである。実際のところ「偶然」はゴロゴロ転がっている。偶然と認識するかどうかの違いにすぎない。強い問題意識があると、常に何かを探している状態となる。小さな偶然も、自分にとって人生を変えるような偶然のように思えてくる。書店でふと手にした本が自分の人生を変えた……といったような出来事。問題意識が希薄な人には、そのような偶然はおそらく起こらないだろう。
 問題意識がより差し迫ったものになると、「困っている」という状態になる。この「困る」というのは、自分にとって避けたい状況ではあるが、「問題意識を持っている」という状態よりも、さらに強力な問題意識レベルであることは間違いない。したがって、とことん困ると偶然への遭遇確率は飛躍的に高まると思われる。ただ問題なのは、困って自分のマインドが内向きになると偶然発生確率が低下することである。
 同友会等で経営体験の報告を聴くと、とことん困ったとき、優れた企業経営者は外に意識を向けていることがわかる。他社の事例からヒントを得る。本を読みまくる。街を歩く。さまざまな会社を見学する……。外向きの行動はたくさんある。そのくらい活発に動くと、偶然はもはや必然レベルになると言ってもよさそうだ。「困る」をプラスに転化できるような生き方が求められる。

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