
1月20日。午前9時半、中小企業家同友会とかち支部事務局員のM氏とともに企業訪問。午後2時、ZOOM面接。3時50分、帯広中心市街地の将来構想と行動変容を考える会に中途参加。7時、電子書籍グループ1月例会。T氏の事例報告。21日。午前8時過ぎSLOW living。9時、H氏、O氏とともに池田へ。取材は10時から。非常に興味深い住まいとライフスタイル。午後2時頃帰社。SLOW livingでは第2回目となる「倉庫カフェ」が開催されていた。6時過ぎ、北海道ホテルへ。6時半、帯広柏葉高校同窓会新年交礼会。人数制限はあったものの、コロナ前と同じような開催形態。会報部として活動。テーブルの間隔が広く、撮影しやすかった。22日。少しゆっくりしようと思ったら、昼過ぎまでゆっくりしてしまった。午後2時出社。撮影データのコピーとセレクト。その後、細かな用事を片付けていく。すぐに時間切れとなった。6時帰宅。
アナログ脳と紙媒体
中小企業家同友会とかち支部拓の会6グループ(電子書籍グループ)に参加しながら、僕は改めて紙の本と電子書籍の関係について考えていた。今進められているプロジェクトは、紙媒体の書籍(写真集)。紙の本であっても、印刷前の工程はほとんどデジタル化されている。デジカメで写真を撮り、ワープロソフトで原稿を書く。デザインにはイラストレーターかインデザインを使う。
ところが、人間の頭はデジタルにはなっていない。そこで「紙」が必要となる。原稿を書いてはプリンターで出力し、推敲する。人によっては、これを2度、3度と繰り返すだろう。レイアウトされ校正の段階でも紙に出力される。最初はオルフィスで簡易的に出力。それからカラーコピー機で初校、2校がプリントアウトされ、校正作業が行われる。PDFファイルを開いてモニター上で校正することも可能ではあるが、帯広勤務の人は紙で校正している。誰もそのことに疑問を感じる人はいないと思われる。
わざわざ紙に出力する必要があるのだろうか? そう思われるものであっても、あえてプリントアウトすることがある。今進めている写真集では大量の画像、そして資料類を出力。画面上では効率が上がらないのである。
紙媒体の強みのひとつは、一覧性にあると言ってよさそうだ。プリントアウトした写真をテーブルに並べる。そうすると、写真集の仕上がりイメージを大まかにつかむことができる。デジタルではこれができにくい。モニターがたくさん並んでいたら可能かもしれないが、それでも僕はプリントアウトするに違いない。同様に原稿を書くための資料も、やはり出力することが圧倒的に多い。5000字以上の原稿を書く際、僕はワークフローウィーというアウトライナーを使っているが、それもプリントアウトして紙を見ながら原稿を書く。Z世代の人はどのようにしているのだろうか?
そう考えると紙の本が廃れること当分はなさそうだ。廃れる可能性があるとすれば、「本」そのもの。読書文化が危うい状況になっていると考えるべきだろう。
出版、読書文化の危うさは、書き手と読み手の関係が固定化している点にあるのかもしれない。料理には家庭料理もあれば、シェフの料理もある。どちらがおいしいと決まっているわけではない。外食が続くと、自分の好きな料理を自分で作って食べたくなる。
本に関しても自費出版をさらに小規模にした「個人出版」のような形態が広まれば、出版、読書文化が今よりも豊かなものになっていくのではないか? 現段階では、個人出版の代わりとしてブログやSNSが広まっている。紙媒体の価値に気づいてもらうための活動が必要だ。