
午前中は十勝鍋づくり。昼頃出社。午後1時から第64期経営発表大会。フルバージョンではないが、コロナ前の開催形式に近づきつつある。経営発表、部門発表、全社員会議、表彰。開催中、SLOW living特製かぼちゃマフィンが配られた。5時頃終了。5時半からは倉庫カフェの屋内外で焼肉懇親会。十勝鍋、かぼちゃサラダも振る舞われた。倉庫カフェ内にはテーブル席、立食のカウンターが設けられていた。このままパブを開業してもよいくらいの雰囲気。クナウパブ。これもパブリッシングの発展系のひとつか?
写真と資料を揃える
原稿の執筆の基本ルールが決まったら、いよいよ執筆です。
最低限必要なのは、掲載する写真と原稿を書くための資料。ちなみに資料とは「何か(原稿執筆など)をするための材料」のこと。一方、史料は「歴史研究の材料となる文献や遺物などの総称」です。執筆時に必要なのは、どちらかというと資料のほうでしょう。
写真に求められるのは、ビジュアル的な価値よりも、5W1Hが的確に伝わるかどうかという点。何が写っているのか特定できない写真は、通常掲載されることはありません(イメージカットは別)。とはいえ、5W1Hすべて判明している写真は少ないと思われます。どこまでわかればよしとするか。その判断は執筆者、あるいは編纂部に委ねられます。
アート作品は別として、写真は情報とセットになってこそ価値が生まれるもの。何が写っているのかわからない大量の写真を目の前にして、多くの編纂部員がそう実感することでしょう。今はデジタル写真の時代。少なくとも撮影日時は記録されているはずですが、その他の情報もファイル名やコメント、タグなどに記録しておくべきです。過去の写真は手に負えなくても、これから記録する写真はすべて情報付きの写真にしておきましょう。
周年記念誌の原稿には「タイトル」「本文」「キャプション」の3つ必要です。長めの原稿の場合は「小見出し」を付けることもあります。執筆方法は人それぞれ。まずタイトルを考えるという人もいます。一番多いのは、本文を書いてからキャプションを書き、最後にタイトルを決めるというパターンでしょう。
何といっても一番頭を使うのは本文の執筆です。鍵を握るのは「資料の質」。したがって、どこまでしっかり調べるのか、インタビューするのかにかかっています。机の前に資料を並べてみて情報がまだ足りないと思ったら、追加取材しなければなりません。
周年記念誌の原稿執筆で起こりがちなのは、執筆中に疑問が湧いてくるという現象。100%準備が整ってから書くという人にはないかもしれませんが、締め切りに追われ、資料不十分なまま書き出すと疑問や謎に遭遇します。その場合は、執筆中に調べることになります。僕は、執筆中の調査活動は深みのある原稿を書く上で不可欠と考えています。執筆中の疑問は情報収集段階では浮かんでいなかった疑問であるからです。歴史というものは、知れば知るほど謎が増えるもの。奥深い謎の一部でも解明することができれば、読み応えのある記事となることでしょう。
※写真は1970年代のソーゴー印刷。駐車場に置かれている印刷機は、当社初のオフセット印刷機(清水製作所製、1971年頃引退)と思われる。だが何のために置かれているのか、野ざらしだったのか、よくわからない。