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第1講 組織とは(前半) 

第1講 組織とは(前半) 

おはようとございます。
 午前中は会社で気にかかっていた仕事に着手。案外すんなり終わりました。午後は自宅で画質調整作業等。3時半から同友会。ミーティング、四役会、幹事会。7時から経営指針研究会Bグループ第4講。経営理念検討シートの発表が行われました。僕が経営理念について頭を悩ませたのは16年前。研究生の人たちは、これからずっと理念について考え続けることになる。それは研究会を修了する来年3月までではなく、おそらく一生続くでしょう。
 今日からいよいよ「新版・次世代幹部養成塾」の本文が始まります。あらかじめご了承いただきたいのは、これから書く文章は「僕の考え」であって、正しいかどうかはわからないということ。仮説であり、ひとつの問題提起として読んでいただけると助かります。

なぜ、組織の中で働くのか?

ほとんどの会社員は毎日出社し、多くの人と一緒に仕事をしています。それはどういうことなのか。疑問を感じたことのある人はいないでしょうか?
 能力が高く、バリバリ仕事をこなしている人なら、頭をよぎったことがあるかもしれません。
「自分ひとりで仕事をしたなら、今の数倍の収入が得られるかもしれない……」
 そうなんです。会社の中にいると、能力の高い人とそうではないように見える人とがいます。経営者の目から見ても、利益に貢献している人と足を引っ張っているように見える人がいる。能力が高い人の中には、実際に独立すると年収が数倍に跳ね上がる人も出てくるでしょう。
 ところが、健全なバランス感覚を持った人なら、このようにも感じているはずです。
「今このようにやりがいのある仕事ができるのは、組織の存在あってのことなのではないだろうか? また、自分の得意な仕事に集中できるのは、自分の苦手な仕事を他の人がやってくれているからではないのだろうか?」
 僕は東京で15年、帯広で18年、さまざまな形で「独立していった人」を見てきました。もちろん、その中には成功者になったり、ある種の自由を獲得した人もいます。けれども、独立して別な苦労を背負ったり、会社に戻りたいと考える人も少なくありません。独立したり、起業するには、自分が今持っている仕事力とは別な能力が求められるのです。
 我々は組織によって活かされている。僕を含む大半の人は、組織に所属しているおかげで成長することができるのではないかと思います。

組織成立の三要素

そう考えていくと、組織の良し悪しが自分の成長や将来に大きな影響を及ぼすことになる、と気づくはず。ここで注意しておきたいのは、すばらしい組織にいれば成長でき、問題の多い組織にいると成長できない……という意味ではないということです。
 「自分で自分を成長させる」という明確な意志を持った人であれば、どんな組織に身を置いても成長することが可能。逆に依存的な生き方をしている人は成長を手にすることなく、宙ぶらりんな状態が続いていくことになります。
 自分の問題は自分にある。その事実は疑いようもありません。けれども、世の中には「個人の成長を促す組織」というものも存在します。
 アメリカの経営学者チェスター・バーナードは「組織成立の三要素」という考えを示しました。組織になくてはならないもの。これがないと、健全な組織を維持できないというものです。
1.共通の目的
2.協働の自発性(意欲)
3.コミュニケーション
 電話会社の社長でもあったバーナードが「組織成立の三要素」を発表したのは、社長在任中の1938年のこと。もう80年も昔の話です。
 大昔の理論というのに、この三要素は今でも通用します。それだけではなく、我が社の現状と照らし合わせると、深く考えさせられるものがあるといってよいのではないでしょうか。
 「組織成立の三要素」を持ち出すまでもなく、いい会社はこの三要素を大切にしています。
 「共通の目的」は、多くの会社で経営理念という形で表現されていることでしょう。あるいは、理念という言葉を使わず、フィロソフィー、ミッション、社是、綱領といった形でまとめられているかもしれません。
 組織の一員は、この共通の目的に向かって、組織内で力を合わせて働くことになります。その意欲が高ければ、組織力が発揮され、個人も組織も成長していくことになる。逆に、意欲が低ければ、組織として機能せず、個人の能力を十分引き出すことのできない状態が続くでしょう。
 そこで、2番目の「協働の自発性」が重要な鍵を握ることになるわけです。これは、別な言葉で言い換えるなら、「健全な社風」ということになります。風通しの悪い社風では、協働の自発性は発揮されません。
 共通の目的と協働の自発性。この2つが具体的な形となったもの。それがコミュニケーションです。コミュニケーションなしに組織は成立しません。さらにいえば、コミュニケーションの質が個人の成長と会社の発展に重大な影響を及ぼす。そう考えられるのです。
(続く)

※「新版・次世代幹部養成塾」はソーゴー印刷若手社員向けに作成しているものです。異業種、他社の方には当てはまらない考え方も含まれていることを、あらかじめご承知おきください。

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