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周年記念誌のつくり方21 原稿入稿の基本

周年記念誌のつくり方21 原稿入稿の基本

滞っていた仕事に着手する。写真を整理し、原稿を書き、ラフレイアウトをつくる。4ページ分をまとめる。土曜日なので仕事を早めに切り上げる。

原稿入稿の基本

原稿を書き上げれば、あとは入稿するだけなのですが、入稿にはちょっとしたルールがあります。そのまま原稿と写真をデザイナー(または編集者・担当営業)に渡せばよいというものではありません。
 必要なものは「原稿(テキストデータ)」、「写真(できれば画像データ)」「ラフレイアウト」の3点です。
 ポイントは「できる限りデータで渡す」ということです。今ではほとんど手書き原稿は見かけませんが、もし手書きの原稿があったら、編纂部でテキスト化してください。手書きのまま渡すと、料金が発生する場合があります。
 同様に写真もデータであることが望ましいもの。通常、紙焼き写真をデジタル化する場合はスキャニング料金がかかります。企業、団体、学校には、スキャナー機能を備えた複合機、コピー機があるはずですから、使用する写真はあらかじめスキャニングしておきましょう。
 ネガやポジフィルムだけが存在するという場合は、プロに任せるほうが無難と言えます。わざわざフィルムスキャナーを購入する必要はありません。
 さて、問題は入稿方法。原稿、写真だけ渡しても、レイアウトはできないのです。どこにどの写真、どの原稿が入るのか。その設計図のようなもの(ラフレイアウト)が必要となります。
 その名の通り、「ラフ」な作り方でOKです。デザイナーに意図が伝わればよいのです。ラフを厳密につくってしまうと、ほとんどデザイナーの仕事と変わらなくなってしまいます。そうなると、原稿を書くのと同じくらい時間がかかります。手書きでささっと書くのがポイント。恥ずかしながら、僕が昨日作ったラフはこんな感じです。


 見出し、本文、そして写真とキャプションの入る位置を大まかに記しておきます。「2-1」といった番号は写真のファイル名です。赤で色分けしておくとわかりやすいと思います。
 データ化した原稿、写真データは、ページごとフォルダにまとめるようにしてください。写真にはラフと対応するよう番号をふっておきましょう。ファイル形式は、写真はJPEG、原稿はテキストかワード。たまに一太郎のデータを受け取ることがあります。当社では対応可能ですが、ファイルが開けないという会社があるかもしれません。
 原稿入稿のルールは、印刷会社や出版社によって微妙に異なります。あらかじめ説明があると思いますが、それぞれルールに沿って入稿するようにしましょう。

※写真はたぶん1960年代、日邦社高原印刷の宴会と思われる。

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