
SLOW livingでは「倉庫カフェ de ハロウィン市」が開かれていた。食べているうちに眠くなってきた。帰宅後昼寝。結局、仕事をしたのは1時間ほどだった。
ページの整合性とクオリティ
校正あるいは校閲作業をしていると、「何か変だな」と感じることがあります。それぞれの記事におかしな点はないのですが、全体を通して読むと違和感を覚える。それはどうしてなのか。理由を突き止めるようにしましょう。
案外見落としがちなのは、「情報や写真の重複」です。同じことが2度、3度と書かれていることがあるのです。通常、周年記念誌では複数の執筆者が記事を担当します。このため、異なるテーマでも同じ出来事を取り上げてしまう。これはやむを得ないことかもしれません。校正の段階で重複が目立つようであれば、切り口を変えたり、記載する内容を変更する必要があるでしょう。アウトラインだけ述べ、「詳しくは○○ページ」とする方法もあります。
同様に同じ写真が繰り返し使われているのを発見することもあります。可能な限り、別な写真に差し替えましょう。どうしてもその写真しかないという場合は、写真の使用サイズに差をつけるようにしてください。
情報や写真の重複はチェックすればわかることですが、「何となくおかしい」と感じることがあるものです。記事に書かれていることが、別な記事の内容と微妙に食い違っている。あるいは、事実としてはそれぞれ正しいが、読み手の受ける印象に大きなギャップがある……。そうした「微妙な食い違い」「印象のギャップ」を発見するのも、校正作業の段階となるでしょう。初校では誤字脱字よりも、文章そのものの修正箇所が目立つのはこのためです。
情報の中身の整合性もさることながら、文章のクオリティのギャップも気になるものです。書き手に著しい力量の差がある場合は、当然ながら稚拙な文章が目についてしまいます。違和感を感じないレベルにまで文章のクオリティを高めなければなりません。これは編纂部長か文章力のある人が担当することになります。編纂部内に該当する人がいない、あるいは時間的余裕がない場合はプロの編集者かライターに依頼するのも一案です。
デザインの整合性やクオリティもチェックせねばなりません。プロのデザイナーがページのレイアウトを行いますから、著しくクオリティが低いということはまずないでしょう。しかし、ラフレイアウトの指示と食い違っていたり、写真の扱いがイメージ通りではないといったことがときどき起こります。このような場合は、写真の大きさや位置などの変更を指示する必要があります。
初校では大きな変更箇所がいくつも出てくるものです。したがって、本全体のイメージがハッキリ浮かび上がってくるのは、2校の段階ということになるでしょう。
※写真は1970年代のソーゴー印刷。活版印刷機。