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第3講 幹部の持つべき価値観(後半)

第3講 幹部の持つべき価値観(後半)

おはようございます。
 小清水へ行ってきました。目的は「northern style スロウ 『とりのはなし』挿絵原画展」(文/川崎康弘さん・絵/川崎里実さん)を観ること。もうひとつは「ゆったり歩き」の取材。昨日の小清水はずいぶん気温が上がりました。余裕で30度を超えていたでしょう。気が遠のきそうになりながら花の写真を撮っていました。
 M氏と車の中で話しているうちに、新たなブログのテーマが浮上してきました。もちろん「新版・次世代幹部養成塾」は続いていくのですが、途中に別テーマを織り交ぜていこうと思います。タイトルは未定。週2回。ネタがないときには週1回になるかもしれません。こちらはかなりゆるい話になると思います。
 今日は「幹部の持つべき価値観」の後半です。

困っても困らない

僕は日常的によく「困って」います。それは忘れっぽくて困るというもの。ITを駆使(?)しているおかげで、今はオーバーブッキング等のトラブルはほぼ皆無となりました。それでも、捜し物が見つからなかったり、何を捜していたのかすら忘れる。
 こうした日常の困りごとはさほど大きな問題ではありません。
 しかし、業務上の悩みであるとか、人間関係におけるトラブル、組織運営上の困りごとといったものは、できるだけ表情や態度には出さないほうがよいと僕は考えています。その人のキャラクターによっては、出しても構わない人もいるでしょう。ただ、そんな人でも、自分が周囲にどんな影響を及ぼしているのか、把握しておく必要があります。
 本当に困っているときほど困った顔をしない。これが幹部のあるべき姿でしょう。
 どんなに頼もしい部下であっても、部下はやはり上司の顔を見ています。経営者や幹部が精神的にグラグラしてしまったら、組織は崩壊へ向かっていくこととなります。困った顔、動揺した顔、不安そうな顔は禁物です。
 ところが、人間は元来正直にできていますので、困っているのに困っていない顔はなかなかできないもの。社内には感性の鋭敏な人がたくさんいます。涼しい顔を装ってもすぐに感じ取ってしまいます。
 「困っても困らない」という心の持ち方。平常心をいかに保かが重要であり、何があっても困らないという価値観を幹部は持つべきなのです。
 同様に、「苦しんでも苦しまない」「怒っても怒らない」「悲しくても悲しまない」「浮かれても浮かれない」……といった心の持ち方が求められるでしょう。
 これは自己の感情を抑制するという意味ではなく、感情におぼれないということ。感情に支配されないよう、管理またはコントロールすべきなのです。自分の感情を自分の支配下に置きながら、大いに楽しんだり喜んだりする。マイナス感情は注意深く取り扱うことが大切なのです。
 「困っても困らない」という価値観は、「自分に解決できない問題は自分の目の前には起こらない」という原則からきています。これは問題、困難、悩みはなぜ起こるのかという哲学的な問いに対するひとつの結論です。
 さまざまな書籍やセミナーで勉強すると、必ず登場するのが次のような言葉です。

問題はあなたに解決されるために現れる。
 あなたに解決できない問題はあなたの前には現れない。
 問題はあなたを成長させるために現れるからである。

目の前に問題が起こらなければ、人間は成長しない。人間は目の前の問題を解決しながら成長していくものです。幹部になる、リーダーになるということは、より大きな問題を引き受ける立場になるということ。自ら進んで問題を引き受けるわけですから、困っても困ることはないのです。

「自分には特別な使命がある」と自覚する

もうひとつ、幹部の持つべき価値観がありました。
 それは「世界はよい方向へ向かっていて、自分の使命は人類の進化に貢献することなのだ」と感じることです。「人類の進化」というと、大袈裟な感じがするかもしれません。「世の中の進歩」と言い換えても構いません。
 大事なことは、世界はよい方向へ向かっていると実感しながら、自分もそのために貢献しているのだと自覚することです。気をつけねばならないことは、次のようにネガティブに感じてしまうことです。
・世の中はよい方向へ向かっていないのではないか。
・人類の進化(世の中)と自分とはさほど関係がない。
 世界がよい方向へ向かっているかどうかはいったん脇に置き、まずは自分たちを取り巻く環境について考えてみてください。多少のゆらぎはあっても、おおむねよい方向へ向かっているという感覚を持つこと。これが大切。こうした感覚を持っていなければ、いい仕事をすることはできませんし、次世代に夢・希望あふれる会社を手渡すこともできません。
 また、自分という存在は人類に進化にとって不可欠な存在であることは間違いないこと。それは自分の祖先をたどってみるとわかります。
 自分には両親がいる(存命かどうかは別として)。その両親にも両親がいる……。こうしてたどっていくとどうなるか? 3世代さかのぼると14人ですが、10世代では2046人、20世代で2097150人、50世代ともなると2251799813685246人。なんと、2251兆人になってしまうんですね。
 そのうち誰かひとりが欠けただけでも、自分は存在しなかったわけです。自分の存在には何か特別な意味があり、特別な使命があってこの世に生を受けたのだ……。そんな感覚を持つ人もいるに違いありません。
 歴史上に名を残す仕事をすべきという意味ではありません。自分の次の世代に対し、健全で好ましい価値観を伝えていく。自分の人生を通して、周囲によい影響を与え続けることが、リーダーたる幹部の役割なのだと思います。

※「新版・次世代幹部養成塾」はソーゴー印刷若手社員向けに作成しているものです。異業種、他社の方には当てはまらない考え方も含まれていることを、あらかじめご承知おきください。

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