第14講 TA(交流分析) 3

第14講 TA(交流分析) 3

おはようございます。
 午前中はスロウの編集会議。午後は食事会の準備。いつも以上、大量に肉を用意。長雨が続いたため、そろそろみんな焼肉、ジンギスカンに対する欲求が高まっているのではないか? そう推察したのです。トマト味のスープも寸胴いっぱいにつくりました。今日の食事会、湿度は高めですが、天気はまずまずだと思います。
 次世代幹部養成塾は「TA」3回目。本当はTAセミナーを受講するか、ちゃんとした本を読むのがおすすめです。ここに書いているのは超入門編と捉えてください。僕もすべて理解しているわけではないので、説明不足や不正確な表現が含まれているかもしれません。疑問に感じたら、ご自身で調べてみてください。
 なぜ次世代幹部養成塾に心理学が必要なのか? それは人間関係をよりよいものとし、社風を改善するというのが目的のひとつ。そして、もうひとつは幹部として、あるいは後継者としてふさわしい「自律的な生き方」を手に入れること。そのためには自分というものをよく知っておく必要があるのです。

PACの成り立ち

ひとつ気をつけていただきたいことがあります。それは「エゴグラムは自分を知るためのもの」であるという点。決して、他人を分析・評価するものではないことを理解してください。不用意に他人を分析すると、その人に対する正しい理解を損なう結果につながります。エゴグラムは自分の人生をよりよくするため、人間関係を素晴らしいものにするためにあるのです。
 人は生まれたとき、FC100%の状態であるといえます。よく言えば天真爛漫、別な言い方をすればわがまま。生まれたときはそれが当たり前。ただ、そのままでは生きていけませんから、当然、躾というものが行われるわけです。
 親、または親代わりの人から躾けられ、反抗を繰り返した子供はRCが高くなります。逆に親が子供を順応させると、子供のACは高くなります。子供を持つ人は我が子のFC、AC、RCがどのようなバランスになっているのか、将来の幸せを考えて躾をすべきでしょう。
 自分自身の3つのC(FC、AC、RC)のバランスが思わしくないと感じているなら、過去に対する解釈をし直すことが必要かもしれません。
 人間の心は「C」「P」「A」の順に形成されていきます。0~3歳までにFC、AC、RCがつくられ、3~6歳の頃、CPとNPが形成されます。その後、12歳くらいまでの間にAがつくられていきます。
 3つのCは感覚や感情といった非論理的なもの。これらは性格形成の基礎工事といってよいでしょう。プラスの刺激が多ければ、喜びの感情が強化され、マイナスの刺激が多くなれば、悲しみ、恐れ、怒りの感情が強化されていくことになります。
 その後、親の真似をするようになるのが3~6歳あたり。CPにせよ、NPにせよ、親の模倣をするわけですから、親がどのように子供に接するかが非常に重要。親の言動、行動を模倣しながら、子供は自分のCPやNPをつくりあげていきます。
 6歳ともなると、子供の行動範囲はずいぶん広がっていくものです。親と異なる考え方の人とも出会うようになります。その結果、比較や分析が頻繁に行われるようになる。つまり、Aが発達していくわけですね。異なる考えを比べ、何が正しいのか考える。大人になるための試行錯誤を繰り返していくのです。
 12歳頃までにいったん「PAC」が完成します。自分の中に「子供の私」「親そっくりの私」「成人の私」が存在することになるのです。

エゴグラムを変えるには

このようにして完成した性格は一生変わらないものなのでしょうか?
 実際、20歳の人であれば20年かかって性格が形成されるわけですから、容易に変えられるものではないでしょう。否定的情報がインプットされれば、脳の中で否定的な回路が強化され、肯定的情報がインプットされれば肯定的な回路が太くなっていく。幼児決断は1日20回行われるという研究結果もあります。無数の決断を重ねながら、性格が形成されていくのです。
 そう考えていくと、たとえ時間はかかったとしても「自分を変える」ことは決して不可能なことではありません。肯定的で前向きな情報を積極的に取り込んでいく。単純に否定的な情報を取り除くだけでも、相当な効果が期待できるのではないでしょうか?
 これは「都合の悪い事実は見ないようにする」といった意味ではありません。一見困った現象、不都合な事実の中にも、必ず肯定的な情報や次につながる意味が含まれているものです。変えることのできない事実ではあっても、その意味を肯定的に変えていくことは十分可能なことです。幹部には、こうしたリフレーミング能力が欠かせません(リフレーミングについては後述します)。
 エゴグラムの効果的活用法。それは、グラフ化したエゴグラムを見て、自分の低い自我状態を高めるような行動や生活習慣を身につけることです。

・CPを高めるには
  ルールを守り、人にも守らせる。目標を掲げ、決めたことを最後までやり遂げる。
 ・NPを高めるには
  相手のよいところ見つけ、ほめる。困っている人を手伝ったり、世話役などをすすんでひきうける。
 ・Aを高めるには
  新聞を読んだり報道番組を見て、世の中全体のことを知る。「なぜ?」と考え、調べる習慣を持つ。
 ・FCを高めるには
  喜びを表現する言葉を数多く使ってみる。心から楽しめる趣味を持つ。明るく楽しい人と接する。
 ・ACを高めるには
  相手に反論せず、じっくり話を聴く。相手の意見やアドバイスに従ってみる。感謝の心を言葉に表す。
 ・RCを高めるには
  自分より有能だと思える人をライバルにする。劣等感や失敗をバネにし、チャレンジする。

ちょっとした行動の積み重ねによって、エゴグラムは数年のうちに変わっていくものです。僕自身、FC、AC、RCの数値が大きく変わりました。社内にもエゴグラムが変わったという人が何人もいます。行動の仕方、習慣の持ち方によって、自分の性格は変えられるものなのだと思います。

※「新版・次世代幹部養成塾」はソーゴー印刷若手社員向けに作成しているものです。異業種、他社の方には当てはまらない考え方も含まれていることを、あらかじめご承知おきください。

〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL.0155-34-1281 FAX.0155-34-1287

高原淳写真的業務日誌