第15講 人材育成 2

第15講 人材育成 2

士別市/2018.7.22

おはようございます。
 久しぶりにスカイプを使ってweb会議。ところが、どういう具合なのか、相手の顔が映らない。相手の画面には僕の顔が映っているらしい。まあ、音声だけでもいいかぁ……。そう思いながら50分近く話をしていました。実りある会議となりました。
 夕方は次世代幹部養成塾第20講。テーマは「わかりやすい伝え方」。今の時代、短く、わかりやすく伝える能力を持つことが重要です。長いというだけで敬遠されることもある。まとまった情報を伝えるには、見出しやリード、そして映像が重要な役割を果たすことになる。話し言葉の場合は「30秒で話をまとめる」こと。以前は「1分間で」と言われましたが、たぶん今の時代は1分でも長いと感じられるでしょう。僕のブログは2000~2500字あります。たぶん、読んでいる人は少ない。矛盾するようですが、「短く」「わかりやすく」だけでは、やはり真意は伝わりにくい。「わかりやすく」を導入部とし、次の段階では深く、意味ある情報を伝えていかねばなりません。

ストーリーテラー

人が育つ職場かどうか? 半分は「勉強熱心な社風かどうか」にかかっています。幹部や先輩社員が勉強熱心、成長意欲旺盛であれば、新入社員も影響を受けて勉強熱心になっていく。自分を成長させようと努力するようになる。
 ところが、幹部や先輩社員が勉強嫌いだったらどうなるでしょう? 当然、新入社員も影響を受けることになります。「真面目に仕事をしているのだから勉強する必要はない」という不健全な価値観を持つようになる。個人も会社も成長することはなく、世の中から取り残されることになるかもしれません。
 僕が入社したばかりの2000年、我が社にはとても重苦しい、停滞した雰囲気が漂っていました。外部研修に行くというだけで社内がザワザワするような社風。3年間くらいザワザワしていたでしょうか。我が社の社風は少しずつ「自ら学ぶ」「お互いに学び合う」という方向へ変わりつつあります。けれども、まだ勉強熱心な社風となっているわけではありません。改革も道半ばと僕は捉えています。
 わかります。僕もそうなのです。人間には「成長したい」という欲求と「変わりたくない」という欲求が混ざり合っていて、どちらかというと後者の欲求のほうが強いもの。したがって、自分で自分を成長させるには、ある種の決意が必要なのだと思います。まれに、「変化を好ましいもの」と考える人もいます。こうした人は、きっと子供の頃から「チャレンジ→成果」という経験を積み重ねてきた人なのでしょう。これが習慣化している人は、放っておいても勝手に成長してくれる「人財」といえます。
 経営者と幹部が一緒になって、勉強熱心な社風を築き上げていかねばなりません。努力やチャレンジを積み重ねれば、人は誰でも成長し、ひとかどの人物になれるのだ。そういう価値観を社内に定着させる必要があります。
 それをわかりやすく伝えていくためには、いくつもの事例を用意する必要があるのではないかと僕は思っています。そして、そうした事例を語る「ストーリーテラー」の存在が欠かせません。我が社の伝統、伝説、ストーリー、エピソードを語る人のことです。
 新入社員や社歴の浅い人は、今の我が社のことしか知りません。どのような歴史があって我が社が成り立っているのか、どんな経緯から自社商品が誕生したのか。その流れをストーリー化して伝えることが大切なのです。
 月刊しゅんは今年創刊20周年を迎えました。創刊前のエピソード、創刊期の労苦、成長期の伝説的な出来事……。しゅんは地獄と天国を両方体験した媒体。ドラマ化しても不思議ではないほど、豊富な伝説、エピソードが隠されています。しゅん編集部には限りませんが、こうした歴史を知ることで「やればできる」「絶体絶命でも何とかなる」という自信が備わっていく。実際に自分が体験していなくても、先輩社員の体験を自分の裡に取り込んでいくことは可能なのです。

長所を徹底して伸ばす

我が社の人材育成の基本は、「長所を徹底して伸ばす」ことです。人間には必ず長所と短所が備わっています。長所だけで短所はない、という人は存在しません。長所の数だけ短所がある。そう考えてよいでしょう。
 多くの人は自分の短所に目を向けてしまいます。短所をなくしたい、変えたい。そんな欲求を抱くのは自然なことですが、簡単には変えられません。ものすごく努力して変えようとしても、並レベルにまで引き上げるのが精一杯でしょう。
 それよりも、自分の長所に目を向けるべきです。長所は自分が好ましいと思っている部分。長所を伸ばすことは自分にとって楽しいこと、やり甲斐のあることであるはず。長所に目を向け、それを伸ばす具体的行動を継続すれば、目に見えて成長していくこととなります。周囲の人が驚くほど変わっていくこともある。
 その結果何が起こるのか? 「自分の短所が目立たなくなっていく」「短所が人間的魅力に変わる」ようになっていくのです。人間は完全無欠な人には魅力を感じないものです。短所があるからこそ「人間的」なんですね。
 長所が目立たない人であれば、どうしても短所のほうが目についてしまいます。しかし、努力して長所を伸ばした人の場合、周囲の人はその人の長所に目を向けるようになります。まわりの人を観察してみてください。短所は持っているけれど、むしろそれが好ましいと感じられるような人はいないでしょうか?
 このような事実に気づいたのは、2002年頃出合った「感性論哲学」がきっかけ。自分を変える。このことを哲学的アプローチによって実現させたいという人は、ぜひ感性論哲学関連の本を読むことをおすすめします。
 感性論哲学を知っているかどうかに関わらず、有能な人、魅力ある人の多くは、自分に自信を持っているものです。単純な話、自分の長所に目を向けている人は自信を持ち、短所に目を向けている限り自信を持つことはできません。もともと持っている才能の有無よりも、心の持ち方、努力の仕方、よい習慣を持っているかどうかのほうが重要なのではないか、と僕は考えています。

※「新版・次世代幹部養成塾」はソーゴー印刷若手社員向けに作成しているものです。異業種、他社の方には当てはまらない考え方も含まれていることを、あらかじめご承知おきください。

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