
おはようございます。
昨日は昼頃まで会社で仕事。午後は自宅で調べ物や事務的作業等。予定されていた取材が延期となったため、なかなかできなかったことを済ませる日となりました。
なぜ文庫なのか?
そういえば、最近なかなか本が読めていません。どうしてなのかというと、公共交通機関を使った出張が少ないため。一番本を読むことができるのは、僕の場合、飛行機の中。次にJR、都市間バスなのです。あ、忘れていました。滅多に乗りませんが、フェリーの中ではたっぷり本を読むことができます。
夜眠る前に読むこともあります。が、あっという間に眠気がやってきてしまう。このため、10数ページしか読み進むことができない。僕の枕元には読みかけの本が山のように積み重なっています。
公共交通機関での移動中にどれだけ本が読めるか? ここが問題。通常の出張では2冊の本を旅行バッグに入れておきます。この際、優先されるのは文庫か新書。つまり、小さくて軽い本ということになります。間違っても、ハードカバーの本を持ち歩くことはありません。ハードカバーは自宅でソファに座って、庭を眺めながら読む本……というイメージです。
僕の場合、「本を読む生活」よりも「本の中に載っている情報そのもの」に関心があります。この点、雑誌の場合はちょっと違っていて、コーヒーを飲みながら読む(または見る)時間が気に入っています。雑誌は自宅か職場で、文庫・新書は移動中に読む。そんな傾向があるようです。
文庫や新書には子どもの頃から親しんでいました。たぶん、一番読んでいたのは中学から高校生にかけて。SFやミステリーは文庫本で読むことが多かった。実用とかノンフィクションは新書。文庫本1冊の価格は当時200~300円くらいだったでしょうか。インフレの時代でしたから、数年のうちに本の値段も相当変わったのではないかと思います。
大学に入ってからは単行本も読むようになりました。きっと、時間がたっぷりあったからでしょう。単行本を読むようになってわかったこと。それは「文庫の文章が一番読みやすい」ということ。あくまでも僕の感想です。B6やA5判がいいという人もいっぱいいると思います。
僕にとって、眼球の移動が最小限で済む(本のサイズが小さいため)文庫本は、目や脳の疲労への負担が少ない。本も軽いため、持ち続けても腕が疲れにくい。版元によって紙質やレイアウトが大幅に違うということもない。基本的に「横組み・左綴じ」の本がない。あらゆる点で、安心して読むことができる本。それが文庫本ということになります。
新書も基本的には文庫と同じなのですが、問題なのは文庫に比べて縦長である点。一行の文字数が多いのです。油断すると、一行飛ばして読んでいたり、同じ行を繰り返し読んでいたりする。ちょっとしたストレスを感じてしまうのです。
人間の知識欲が衰えることはないと思います。しかし、読書の際に感じるちょっとしたストレスが本離れを招いているのではないか? 僕はそう感じることがあるのです。
北海道の発展につながる内容に限定
文庫本のシリーズを出版したい。そうした欲求は10年以上前から湧いていました。しかし、自分に本一冊をまとめ上げられるだろうか……という疑問がありました。自社の経済活動として、それを事業化する意味はあるのかについてもずっと考えていました。なかなか採算はとれないことがわかっていたのです。
ただ、取材活動を重ねていくうちに文庫本シリーズの必要性を確信するようになっていきました。北海道の中には一冊の本にまとめるだけの価値がある活動、魅力的な考え方がたくさんある。それは雑誌記事等によって断片的に伝えられることはあっても、まとまった形で考え方や思想体系が伝えられることは少ない。スロウのような地域雑誌があるのだから、地域文庫のような出版物があってもよいのではないか? そう思えるようになってきたのです。
こうして誕生した「クナウこぞう文庫」ですが、いきなり著者が現れるわけではなく、また、「誰の本でも出します」というスタンスでもない。北海道に関係の深い人、企業、事柄について著した本。それが北海道の文化的、哲学的、経済的発展につながるようなものであること。そんな基準で絞り込んでいくと、「もう自分で書くしかない」ということになってしまいます。
そんなわけで、2017年5月に「激訳・経営指針成文化」、12月に「激訳・キャリアデザイン」を発刊。今年に入ってからは「写真家的文章作成技法」と「激訳・自分史作成講座」。年内にもう1冊出そうかどうか、考えているところです。
サンプルとなる本ができると、イメージを持ってもらいやすいもの。たぶん、今年の暮れから来春にかけて、僕以外の著者の文庫本が誕生することになるでしょう。僕の書く本は基本的にビジネス書とその周辺テーマがメインとなりますが、僕以外の著者の場合はもっと範囲が広くなる。しかし、テーマには「北海道」という縛りがあります。北海道に住む人(または関心を持つ人)にとって価値のある本を目指しています。
都道府県別の読書人口では、東京が1位で、2位以下には神奈川、千葉、埼玉、京都、大阪と続きます(2011年社会生活基本調査結果、総務省統計局)。上位はいずれも大都市圏。電車通勤の際に本を読んでいるということなのでしょう。もっとも、近年ではスマホを見ている人のほうが圧倒的に多いと思いますが……。
マイカー通勤の北海道は、放っておくと読書率が低下してしまいます。短時間でサクッと読める本がもっとあるとよいのではないでしょうか? クナウこぞう文庫の場合、1ページあたり35字×15行。ややゆったりとした文字組み。読みやすさを重視しています。僕の読書スピードでは1冊(これまで出した本はいずれも208ページ)1時間半前後で読み終えることができる分量。これは帯広~羽田の機内で読むことをイメージして設定した文字数でもあります。出張のお供にいかがでしょうか?
