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「とかち道研2018」前夜

「とかち道研2018」前夜

中札内村/2018.10.18

おはようございます。
 午前10時、帯広市産業振興会議の正副部長会議。午後1時、帯広空港へ。「とかち道研」第1分科会講師の渡邊博子氏をお迎えに。だいぶ時間がある……と思い込んで、渡邊氏を中札内美術村に案内。作品鑑賞。お菓子を買っているときにハタと気がついた。同友会事務所に立ち寄ることになっていたのだった。ずいぶん遅れて事務所へ。分科会の打ち合わせと準備。夕方からは経営指針委員会のメンバーと「講師を囲む会」。10時少し前に帰宅。

循環型経済を目指す

いよいよ、今日午後から「とかち道研」が始まります。北海道中小企業家同友会最大の行事。何年ぶりだったか忘れましたが、今年は久々に十勝で開催されることとなりました。参加登録者数は800名超。そのうち、とかち支部からの参加は約400名。我が社からも僕を含め、5名で参加することになります。
 道研の正式名称は「全道経営者“共育”研究集会」。ただ、勉強の内容を考えると、経営者、経営幹部に限らず、若手が参加してもよいのではないかと思うところがあります。
 特に、1日目の分科会では、報告者による事例発表の後、グループ討議が行われます。このグループ討議が休憩をはさみ、1時間35分もある(第1分科会の場合)。ただ講師の話を一方的に聞くだけではなく、自分の意見を述べる、参加者の考えを聞くというところに、分科会参加の意義があるわけです。
 こうした勉強の仕方は、社内でもよく行われています。我が社の次世代幹部養成塾や全社員会議でも同じようなやり方をしていますから、たぶんみんなすんなり討議に加わることができるでしょう。
 ただひとつ異なる点は、異業種や異なる立場の参加者とディスカッションすることができるということ。これは非常に重要な意味を持つのではないかと思います。社内勉強会ではできない経験。道研に限らず、中小企業家同友会にはグループ討議の時間を設けた例会、セミナー等が豊富に用意されていますから、ぜひ我が社の若手には積極的に参加してほしいところです。
 さて、今回の道研ではテーマとして「十勝からの挑戦 ~北海道新モンロー主義(循環型経済)を目指して~」を掲げています。「モンロー主義」という言葉そのものに拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、要は括弧内の「循環型経済」を目指すというところがポイント。地域経済のこれからのあり方を指し示すような道研にしよう、という意味を込めてつけられたテーマなのです。
 放っておくと大都市に富が集まる。このことに多くの人が気づいているものの、なかなか現状を変えることができずに今に至っています。その結果、地方の人口減少が加速し、東京など大都市の人口が増える。大都市と地方の経済格差、大企業と中小企業の業績格差も拡大傾向にあります。
 ただ、局地的に見ると比較的うまくいっている地域も日本国内には存在しています。十勝はもしかすると、うまくいっている方であり、モデル地域となりうる面があるのではないか? 北海道内各地を取材してまわると、そんな考えを抱くことがあります。さまざまな問題を抱えながらも、全体としてはうまくいっているような気がする地域。その根底には、モンロー主義的な考えがあるのかもしれません。

消費・発注行動を考える

地域内で経済を循環させていこう……というのは、否定的に捉えると排他的ではないかと思われるかもしれません。けれども、ここまでグローバル化が進んでしまうと、排他的にはなりようがないものです。
 僕の捉え方では、目指すべき循環型経済の本質は「どうすれば地域がよくなっていくのか?」という共通認識に根ざしたもの。自分の住む町、仕事をしている地域がよくなっていくような仕事の仕方、お金の使い方を考えるということではないかと思います。単純に自社(自分)にとって損か得かではないのです。
 発想としては、エシカル消費(環境や社会に配慮した製品やサービスを選んで消費すること)に近いのではないかと思います。拡大解釈すれば、循環型経済はフェアトレードの一種と言えなくもありません。
 地域で生きていく中でどのようなときに自分は幸せだと感じるのか? このあたりを考えていくと、自分だけの豊かさではなく、周囲の人たちも豊かだったり幸せそうだったりすることが必須ではないか、と思うのです。自分のまわりにいる人たちが幸せを感じていないのに、自分だけが幸せ……というのはあり得ない。
 したがって、自社の成長・発展は地域の成長・発展とセットにして考えるべきでしょう。そうした意識が、誰から教わるまでもなく、十勝ではおおむね共通認識となっているのではなかろうか? それがときどき域外の人の目には「排他的」に映ってしまうのかもしれません。
 今回の道研で、意味深いと思うところは「北海道新モンロー主義」と掲げているところです。十勝の循環型経済の発想を北海道全体に広げることができたら、もっと地域経済の状況が変わっていくことになるのではないでしょうか。
 ときどき本ブログの中で書いている通り、これからの時代は消費の仕方、発注の仕方が非常に重要になってくるのではないかと僕は考えています。自分または自社の支払ったお金がどこへ流れていき、どのような使われ方をすることになるのか? 
 僕個人の思いとしては、自分のお金が一握りの大富豪の贅沢な買い物には使われてほしくはない。自分の損得を超越して地域のために活動している人・企業や、能力・技術を高めて本当に素晴らしい価値を生み出している人に対し、敬意を込めてお金を支払いたいと考えています。意味ある活動を行っている人・企業の発展につながるような消費・発注行動。北海道全体でそれが行われれば、「地域の疲弊」といった言葉は使われなくなっていくに違いありません。
 そんな立ち位置から、今日と明日の道研に参加したいと思っています。

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