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第1回 誰でも簡単に本が書けるようになる方法

第1回 誰でも簡単に本が書けるようになる方法

おはようございます。
 気づくともう2月。早いものです。ハードな1月でした。名犬ラッシーが懸命に働いたかどうか不明ですが、たぶん周囲の人は、僕の働きぶりを見て「懸命らしい」と思ったことでしょう。もっとも、もっと賢明であったなら、こんなにあたふたすることはなかったはずですが・・・。
 さて、今日から新シリーズを開始することにします。タイトルをどうしよう? 変更されるかもしれませんが、「初めて本を書く人のための 激訳・自分史作成講座」とします。「激訳」シリーズ第3弾ということになりますね。
 あらかじめお断りしておきたいのは、僕自身はまだ自分史を書いた経験がないということ。あと43年生きるという計画を立てていますから、自分史をつくるにはちょっと早いかな・・・と思っています。ですから、自分史がテーマではありますが、もう少し広く「本の執筆法」といった内容になるでしょう。
 僕は2017年3月、突然ある能力に目覚めたのです。それは本当に急にやってきました。「ある日突然」といっても大袈裟ではないほど。それは何か? 「本の書き方がわかった」のです。本を書くために必要な能力は文章力とか編集力だけではないんですね。
 「書かねばならない」というマスト思考がまず必要。能力の高い人であれば、ちょちょいのちょいと書けてしまうのかもしれませんが、文章力に100%の自信が持てない僕としては「必ずやらねば」という決意が求められる。つまり、目的意識が明確かどうか? ここが最初の関門といえます。
 次の関門は「できそう、書けそう」という気持ちになるかどうか? プラス思考ですね。1冊の本には何文字あるのだろう・・・。調べてみて、薄い本だと5万字、分厚い本の場合10~15万字くらいだと見当がつくでしょう。その時点でひるんでしまう人もいます。そこで楽観的になれるかどうかですね。ひるむ自分を感じるなら、昼ではなく、朝か夜に執筆すればよい。マスト思考とプラス思考があれば、文章力は何とかなる。写真家的文章作成技法を使えば、たとえ時間はかかっても書けるようになるのです。

7×7の法則

僕が目覚めたのは精神論的なものではなく、ひとつの技法でした。
 といっても、「なあんだ、それだけ?」と言われてしまいそうなものです。シンプルすぎるため、僕以外の人にとって有効な手法かどうかは何ともいえません。誰か試してもらえると助かります。
 その技法とは「7×7の法則」と命名しておきましょう(ちょっと大袈裟ですね)。大した法則ではないんです。単に「7つの章を設ける」ことと「各章に7つ小見出しをつける」だけ。簡単でしょう?
 本を書き始める際には、まずテーマを決めることになるはずです。自分史であれば「我が人生」がテーマ。タイトルには工夫を凝らす必要がありますが、テーマは自分の生涯に違いありません。
 テーマは「人生」でも「本の書き方」でも構いません。テーマに沿って、自分の思いつく重要なカテゴリーを7つ用意する。自分史であれば、こんな感じになるでしょうか。

1.幼少期
2.学生時代
3.社会人なりたての頃
4.仕事上の出来事・成果
5.家庭生活
6.交友関係
7.人生とは

適当に7つ挙げてみただけなので、このように構成すればよいという意味ではありません。7つに章立てすると、バランスよくまとまるということをお伝えしたいのです。
 これをさらに7つに細分化していきます。

第1章 幼少期
・両親や先祖のこと
・親から聞いた誕生時のエピソード
・かすかに記憶に残っている一番古い出来事
・当時の家庭や近所の様子
・小学校時代
・子供の頃の友人
・当時の世相

7つあれば、伝えたいことはほぼすべて伝えられるはずです。もちろん、これが5つになっても9つになっても構いません。各章に対して、おおよそ7つの見出しをつけることができれば、ずいぶん本のイメージがつかめてくることでしょう。
 僕は「7×7」ができあがったとき、「これで本は完成したも同然」と思い込んでしまいました。まだ1文字も本文を書いていないのに・・・。それでいいんです。「できた」と思い込むのは早すぎるかもしれませんが、「できる」と思うことが重要なのです。
 次に考えるべきことは、本全体の文字数をどうするかという問題。僕の場合は、最初から「自分の本は文庫本のシリーズにしよう」と決めていました。
 自分が読みやすいと感じた本を参考に文字数を決めました。まず、1行の文字数は34字、1ページは15行に決定。そうすると、1ページの文字数は最大510字ということになります。ところが、本文には段落があったり、小見出しの前は1行空けるのが通常ですから、1ページ510字というのはあり得ない。写真を挿入することを考えると、文字数はぐっと減ることになります。僕の本の場合、1ページ平均350字といったところでしょうか。
 このほか、タイトルページ、目次、奥付といった本文の入らないページもあります。僕は208ページの文庫本を想定し、65000字くらいあればよいだろうと計算しました。
 7×7=49。65000÷49=1326。ひとつの小見出しに対して1300字程度の文章を書けばよい。今では使わなくなりましたが、原稿用紙3枚ちょっと。どうでしょう。楽勝だと思いませんか?
 僕はブログを毎日2000字以上書いていますから、「無理なく書ける」と直感しました。実際、これから出す本のテーマに沿ってブログを書くようにしました。毎日続ければ、49日後に1冊分書き終えることになる。2ヵ月弱で本を書き上げることができるのです。
 それでも「大変そう」と感じる人がいることでしょう。次回はもっと具体的に、書き始める前の準備についてお伝えしますね。
(写真は「激訳・経営指針成文化」執筆前に書き出していった章と小見出し)

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