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「働く環境づくりのガイドライン」学習会

「働く環境づくりのガイドライン」学習会

おはようございます。
 午前8時47分発のスーパーとかちで札幌へ。午後2時、北海道中小企業家同友会の第2回全道経営指針委員会。いつもより短い会議時間の中、活発な議論が繰り広げられた。4時からは「働く環境づくりのガイドライン」学習会。講師は中同協経営労働委員会副委員長の山田茂氏。大阪府同友会の代表理事で、(株)山田製作所代表取締役。学習会は経営厚生労働委員会、経営指針委員会、共育委員会、共同求人委員会の4専門委員会合同で実施された。これは画期的なことではないかと思う。各支部事務所にも委員らが集まり、テレビ会議システムが活用された。こうした講演や説明会のネット配信は今後増えていくに違いない。6時半から懇親会。9時4分発のスーパーとかちで帯広に戻る。

社員目線よる経営指針、就業規則

「学習会」ということだったので、僕は少々難しい話になるのではないかと予想していました。このため、昼食は「軽めにしよう」と決めていた。満腹になって眠気が訪れるのを恐れたのでした。メニューを見て一瞬とんかつ定食に惹かれたが、選んだのはカレーそば。しかし、その後「とんかつ定食でもよかった」と思い直すことになりました。山田氏の講演がものすごくおもしろかったからです。
 来年完成するであろう「働く環境づくりのガイドライン」。この中身を事細かに説明する……といった話ではなく、ご自身の経営体験に基づき、働く環境の整備がいかに重要であるかを述べていったのです。「おもしろい」と書いてしまいましたが、単純におもしろおかしかったという意味ではなく、そこに人間ドラマがいくつも秘められていました。
 こういう独特の社風、企業文化は中小企業ならではのものといえるのではなかろうか? 大企業であれば、制度やマニュアルを整備しなければ組織としては機能しない。中小企業でもそうした制度、ルール、マニュアルは必要ではあるものの、現場の中ではもっと柔軟な対処が求められる。人間的な関わり合いの中で働く環境が整えられていく。
 自社の事例をプラス面だけではなく、マイナス面も含めてありのままに報告されていた。だからこそ、学習会参加者に伝わるものがあり、ガイドラインの意義も理解・共感できたのではないかと思います。
 経営指針にしろ、就業規則にしろ、経営者が熱心に取り組めば取り組むほど「経営者目線での経営指針や就業規則」になる。ここにちょっとしたジレンマがある。経営者が熱心に訴えれば訴えるほど社員のみんなにメッセージが伝わらない……というのと同じ。
 自ら熱心に語りたいという気持ちをぐっと抑え、社長以外の人がより多く語ることのできるような組織をつくる。そうなれば、社員の主体性が自然に引き出されていく。経営指針や就業規則についても同様でしょう。経営者目線の部分も当然必要ですが、社員目線にたった経営指針、就業規則の部分も欠かせません。経営者も幹部も社員も同じ方向を向いて努力するから、成果を生み出すことができるわけです。経営者目線だけでつくった経営指針や就業規則であれば、社員はやらされ感のようなものを感じることになる。

労働環境ビジョンを描いているか?

講演の中ではマラソンに例えて「ゴールを明確にすることの大切さ」が語られていました。ただ「がんばれ」では人はがんばれない。どこに向かっているのか、今どの地点までたどり着いているのか。それがわかるから、人は努力することができる。
 経営指針では「10年ビジョン」を明確にし、中期経営計画、年度計画を立てていきます。しかし、経営指針に示されるビジョンでは、どうしても経営者目線になりやすい。自社の存続、成長、発展を考えてのビジョンですから、これは当然のことといえます。
 その一方、社員にも幹部にも社長にも自分の生活、自分の人生がある。会社が発展しても、自分の人生が不本意なものであっては意味がないわけです。経営者目線に偏りがちな経営指針のままではいけない。もっと社員目線に近づけたものにしよう……ということで作成されているのが「働く環境づくりのガイドライン」。
 ここでは「10年後の労働環境ビジョン」というものが掲げられています。10年後どうなっていたいのか? どうあるべきなのか? 経営指針における10年ビジョンと同じつくり方。
 我が社の経営指針(経営計画書)を振り返ってみると、「10年後の労働環境ビジョン」に近い部分といえば、「私のコア・コンピタンス」というページでしょうか。ここには個人のコア・コンピタンスや個人目標だけではなく、人生テーマ(ミッション)と人生ビジョンを書き込む欄が設けられています。みんな活用してくれているだろうか? この点は不明です。
 自社の10年ビジョンと個人の人生ビジョン。両者をつなげるような何かが必要だと思いました。就業規則を社員と一緒になってつくるというのもそのひとつ。前期は幹部会議の中で改訂作業を進めていきましたが、活発に議論が交わされる場面はほとんどありませんでした。ただ、数名の社員から重要な提案があり、その一部が就業規則に組み込まれていくことになった。これは我が社にとって一歩前進といえます。
 「将来どんな会社にしたい?」とか「10年後どんな暮らしをしている?」といったことをオープンに語り合えるような会社が、いい会社の条件のひとつといえるでしょう。我が社もみんなの心に余裕のあるときは、そんな会話が素直にできることもある。ふだんハードに働いているため、考える余裕がない、話している余裕がないというのが正直なところではなかろうか?
 そう考えると、労働生産性も向上が不可欠ということになるわけですが、これについては山田氏の講演の中で秘策のようなものが語られていました。学習会参加者へのプレゼントだったのかもしれません。この部分を聞くだけでも、はるばる遠方から参加した価値があったはず。やはり、こうした勉強の場には積極的に参加すべきですね。 

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