
おはようございます。
昼過ぎまで自宅で肉体労働。といっても使ったのはおもに手首。ひたすらドライバーをまわす。あるものを解体して車に積む。午後1時55分、次は実家での作業。すでにK氏が来ていて助かった。ふと見ると、庭がスッキリしている。ここでも不要品を積み込む。くりりんセンターへ。自宅に戻ると、すでに夕方近くになっていた。
教育と共育
一昨日聴いた講演の中に社員共育力の話が出てきました。中小企業家同友会ですから、教育というよりも「共育」です。人材育成力と言い換えてもよいのかもしれませんが、人材育成という場合はもう少し範囲の広い言葉ではないかと思います。
で、この社員共育力。講師の山田氏(大阪府同友会)の話では「雰囲気が大事」と繰り返し述べられていました。たとえば、若手社員が「技術を身につけたい」「学びたい」と思っているような瞬間に、「いつでも教えてあげるよ……というような雰囲気」を漂わせている。後ろか横から見守っている、気にかけている。そんな情景が浮かんできます。
僕もまったくその通りだと思います。雰囲気づくりのできている会社とそうでない会社とでは、人の育ち方が違ってくるはず。同友会が「共育」という言葉の使い方をする理由のひとつは、この雰囲気にあるといってよいでしょう。上下関係の中で教育するのではなく、対等な立場で共に育つ(共育)という雰囲気を築き上げていく。この雰囲気が会社全体に行き渡るようになると、人が育つ社風が形づくられていくことになる。我が社もそうしたレベルにまで自社を高めていかねばなりません。
今の時代、ちょっと難しいと思うのは、働き方改革によって「たっぷり働くことができない」というところにあります。したがって、OJTが手薄になっている会社がけっこう多いのではないでしょうか? 我が社にもその傾向が見られます。就業時間内に共育のための時間を確保する。これは部署によっては至難の業といえるでしょう。
1990年代あたりから企業は即戦力を求める傾向が強まり、人材育成力、とりわけ社員共育力が低下しているようなところがあります。また、今日では高度成長期のような「上からの教育」では育ちにくいし、離職率も高まるばかり。教育、共育のあり方がわからなくなっている会社が多いというのが実情でしょう。我が社も試行錯誤を重ね、毎年新入社員研修のやり方を変えてみたりしています。何が効果的なのかはよくわかっていません。
ただ、雰囲気の重要性だけはよくわかっています。雰囲気づくりができているかどうかは何ともいえませんが、雰囲気をつくりだそう……というより、醸し出そうとしている。そういう人が社内の各所にいると、雰囲気はずいぶん変わっていくものです。
雰囲気に対してプラスの働きかけができる人を増やす。これは自社の重要な経営課題のひとつといえるでしょう。こうした人が増えていけば、雰囲気を壊す傾向にある人に対してもプラスの影響を及ぼすことができる。社内で一番影響力のある人から、いい雰囲気を広めていくことが大切ですね。
目に見えない部分
雰囲気というのは空気のようなものなので、何をどうすればよいのかわからないという人もいるような気がします。僕も実は雰囲気が読めないようなことがあるため、自分としてはずいぶん気をつけています。
目に見えないものを変えようと思うからわからなくなる。目に見えるものを変えればよいのだ……といった話が、本や研修の中ではよく出てきます。雰囲気を変える、社風を変える場合にも、目に見えるところを変えてみるのが効果的なのではないかと思います。
声質、表情、体の使い方、そして言葉の使い方。他にもいろいろあるでしょうが、このあたりが重要ではないかと思っています。声質については生まれながらのものかもしれませんが、相手に柔らかく伝わるように意識すべきでしょう。これは上司の立場にある人ほど気をつけねばならない。声質が今イチと自覚している人の場合は、言葉の使い方に工夫が必要となる。相手に威圧感を与えないような言葉の使い方。これは「命令形を使わず、依頼形に変換する」といった、ちょっとした工夫でずいぶん改善することができる。それを怠っている人は、自分の新人時代のトラウマ(?)が影響しているのかもしれません。
目に見える部分と見えない部分。両者が複雑に絡み合って、さまざまな出来事が発生している。社内にあるあらゆる問題には「目に見える原因」と「目に見えない原因」とがある。だから、目に見える部分を改善しても、問題すべてを解決したことにはなりません。目に見えない部分をいかに変えていくか? 目に見える部分を変えつつ、見えない部分を変える努力も必要ということになってきます。
その「見えない部分」の中で、確実に変えることができるものがあるとすれば、それは「自分」ということになるでしょう。自分の意識を変える。気持ちの持ち方を変える。人生態度、経営姿勢を変える。人の見方を変える。変えるべきものは山ほどありますね。
採用試験で一人ひとりと面接をする際、僕はいつも数ヵ月後、数年後をイメージしています。「自分はこの人と一緒に楽しく仕事をしているだろうか?」というイメージ。そして、ちゃんとイメージできる人を採用しています。ところが、欠員が出て困っているときには「即戦力となる人」を優先させてしまうことがあります。
ある本を読んで僕はドキリとしました。そこには「私は社員を『借金を返すための道具』だと考えていました」と書かれていたのです。もしや、僕にもその傾向があるのではないか? そう考えると背筋が寒くなってきます。採用時には、たとえ人員不足に困っていても「ちゃんとイメージする」。そう気をつけるようにしています。
同友会の「労使見解」を何度も読み直して、しっかりとした経営姿勢を確立しよう。一昨日、改めてそう感じました。
