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北海道の仕事と暮らし14 通勤事情と理想の暮らし

北海道の仕事と暮らし14 通勤事情と理想の暮らし

芽室町/2018.11.25

おはようございます。
 金曜夕方、スマホで天気予報を確かめたら「晴れ時々曇り」だった。同時刻、テレビで天気予報を見たら「雨」だった。僕はテレビの予報を信じた。そして、土曜朝、目が覚めると……なんと満月が出ているではないか。早朝の撮影はあきらめ、午前10時くらいになってからノコノコと撮影に出かける。昼過ぎ帰宅。昼食後は藤丸へ。ほぼ休日という一日となった。

職住近接

十勝毎日新聞電子版を見ていたら、スロウ副編集長K氏のテレワークの記事が載っていました。見出しには「テレワーク 人材流出防ぐ」とあります。その通りなのですが、人材の「材」が気になるなぁ……。「人財」という言葉も使われますが、僕はどちらもどうもしっくりこない。材料にせよ、財産にせよ、「会社の持ち物」といったニュアンスのように思えてしまうのです。
 今朝思ったのは「才」がよいのではないか、ということでした。人才。これなら「本人の才能」ということになる。人才育成といえば、会社のためというより、その人のために「才能を育てる」という意味合いが強まるような気がします。
 それはともかく、テレワークという働き方は、試行錯誤を重ねながらもこれから広がっていくことになるでしょう。プライベートな事情によるものもあれば、生産性向上のために採用されるケースもあるに違いありません。僕もしょっちゅうテレワーク的な働き方をしています。自分が今いる場所が仕事場。そんな感覚で働くことのできる職種が増えていくことになるのです。
 ただ、北海道の場合、通勤事情は非常によいわけです。僕が東京で最初に勤めた会社では、片道2時間半もかけて通勤している人がいました。毎日、帯広から札幌へ通っているようなもの。電車とはいえ、これは大変なこと。電車通勤の間に「本が読める」というメリットを強調する人もいますが、どうなのでしょう? あまり体にはよくないような気がします。
 僕は社会人生活3年目から、通勤不要の暮らしとなりました。住まいと事務所が一緒、またはものすごく近くなったのです。ほぼ毎日、西荻窪駅まで歩いて行きますが、これは通勤のためではなく、立ち食い蕎麦を食べるため。たぬき蕎麦を食べ終えると、再び事務所兼自宅に戻り、仕事を開始するのです。
 電車通勤したのは実質的には1年半。この暮らしを何10年も続けるのはきついに違いありません。札幌以外の北海道ではマイカー通勤が主流でしょう。我が社の場合、自転車、徒歩の人も各数名います。僕は徒歩40秒という場所に住んでいます。
 本人が希望すれば、会社のすぐそばに住居を見つけることができる。実家から通っている人の場合は車で通うことになるわけですが、それにしても運転時間は長くても30分程度。たぶん10分前後という人が多いのではないでしょうか。そして、マイカー通勤であるため、仕事帰りにお酒を飲むという人はほとんどいない。飲み会がある日は、いったん帰宅してから「家族か飲まない人に送り迎えしてもらう」というパターンが多いようです。

仕事の仕方は自分で決められる

僕は仕事帰りに一杯……というシチュエーションが好きで、西荻窪に住んでいた頃にも疑似体験を重ねていました。仕事が終わり、M氏と、または社員全員と飲みに行く。西荻窪にはいい店がいくつもあるので、電車に乗って飲みに行くことは滅多にない。たまに吉祥寺へ遠征する程度。飲み終わったら、再び歩いて事務所兼自宅に戻る。電車通勤している人は、それから数10分かけて帰宅することになる。酔って終電まで乗り過ごす……。そんな経験は、僕にはほとんどありません。人生の中ではたぶん2回だけ。
 帯広の場合は、「車で飲みに行って代行で帰る」「誰かに送り迎えしてもらう」「往復ともタクシー」のいずれかが多い。我が社の中には「歩く」という人もいます。なるほど、街中に近い場所に住居を選ぶ。これも帯広での暮らしを楽しむにはよいかもしれません。
 僕は職住近接が好ましいと思っています。ただ、飲住近接も悪くないなぁ……と飲み会の後歩いて帰る人を見ると考えてしまいます。いずれにせよ、家庭を持つ人の場合は家族をないがしろにすべきではありませんから、長距離移動しなくて済むような生活が望ましいわけです。僕の考える北海道暮らし最大のメリットはここにありますね。
 僕はなぜか朝から「才」という文字が気になっています。人数ということでいえば、大都市には才能を持つ人が大勢いる。東京都内に勤める人の約55%は1時間以上かけて通勤している。毎日電車に乗っている間に、自分の体から「才」が振るい落ちてしまわないのだろうか? ちょっと気になります。
 このあたりは職種や性格によるのかもしれません。通勤で移動しながら、徐々に仕事モードに切り替えていくという人がいます。僕の場合は自宅でもビジネスホテルの部屋でもその気になれば仕事ができる(その気にならないと困った事態に陥りますが)。パソコンさえあれば、自宅でできるという仕事は近年増えています。実際、多くの人が通勤しているのは会社の都合によるものでしょう。しかし、本人の気持ちの問題もあるに違いありません。
 結局のところ、どういう働き方をしたいのか、どういう暮らし方をしたいのかは、本人の意思次第というところがあって、会社が決めるという考え方は次第に古びたものとなっていくでしょう。業種によっては「オフィスのない会社」というものが出来はじめている。製造業はそういうわけにはいきませんが、人も会社もどんどん変わっていく。
 過去の常識に今の自分を無理矢理当てはめる必要はないわけです。本当はどんなふうに働きたいのか? それを真剣に考え、実現することができるように、自分の才能を磨き、実績を積み重ねることが重要であるはず。現実の生活も仕事も、そう簡単には自分の理想には近づいていかないもの。けれども、ここ北海道であれば、乗り越えるべきハードルは比較的低い。
 これまでユニークな暮らし方をしている人を数多く取材してきました。才能よりも「意志の力」によって理想を実現させている人が案外多いことに気づかされます。

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