
おはようございます。
昨日は午前中に商品撮影1件。すぐに終わった。ある会報の制作を急がねばならないことに気づく。うっかりしていた。急遽原稿を依頼する。午後7時から経営指針研究会Bグループ。クロスSWOT分析と経営方針。研究生の発表の後、活発な議論が繰り広げられた。活発になるのは、発表の中身が濃かったからという理由もある。僕はちょっと辛口なコメントを口にしていた。これは研究生に対して……というより、自分に向けての言葉のように感じられた。
強みを見つける
内部環境の強みと弱みを洗い出し、外部環境の機会と脅威と照らし合わせ、自社の採るべき方策を練る。これがクロスSWOT分析。とてもわかりやすい考え方ですが、これには自社の強みと弱みがどこにあるのか、ちゃんとわかっている必要があります。
特に「強み」。自社の、あるいは自分の強みとは何なのか? 案外、わかっていないことが多いもの。我が社では自社のコア・コンピタンスとして図で表現していますが、本当にそれが核となる強みになっているのかどうか、再検討する必要がありそうな気がします。
自社の強みを知っておかなければ、急激な環境変化に対応することができないのではないかと思います。変化に対して場当たり的に対応するうちに訳のわからない会社になってしまう……。そんなケースもあるのではなかろうか? 自社の本当の強み、コア・コンピタンスを明確にし、競合他社には真似のできないような核となる強みを使って、環境変化をチャンスに変える。今ほどそれが求められている時代はありません。
道内企業の中にも、見事なまでに強みをヨコ展開している会社があります。これは自社の強みを自覚しているからに他なりません。
人間には謙虚さが必要ですから、自分、自社の弱みを自覚することも大事。ですが、強みの自覚なしに弱みだけ自覚するのでは、力強く生きていくことはできません。まず「強みは何なのか」を考えることでしょう。一日考えてわからなければ、2日でも3日でも考え続けなければなりません。
自分の頭で考えられなければ、まわりの人や顧客から教えてもらうことです。そうすると、自分では意外に思うようなことが自分、自社の強みだったりする。その気づきが自分や自社を成長させることにつながる。経営指針研究会の討議を聞きながら、我が社の本当の強みはもう少し別なところにあるのかもしれない……と考えていました。
社内で自社の強みに関してディスカッションを行うと、けっこう盛んに発言が出てくるものです。みんな自分の会社の強みは何なのか、わかっているし、それぞれ独自の見解を持っています。
ところが、自分個人の強みとなると、途端に抽象的な言葉になったり、強みとはいえないような自分の性格を言葉にする傾向にある。我が社では「個人のコア・コンピタンス」という形で、各自、自分の核となる強みを図に表しています。的確なコア・コンピタンス図をつくるには、自分を客観視しなければなりません。ぼんやりとしたイメージで自分の強みを表そうとすると、自分の人生の質的向上とは無関係なコア・コンピタンス図となる。年1回、新たにコア・コンピタンスを考え、社内で発表しますから、いつかは気づくに違いない……。そう期待しています。
強みをヨコ展開する
「自分の強みは断然これだ!」。そういうものを発見すると、いろいろなところに応用が効くものです。編集力に特異な能力を持つ人であれば、雑誌づくりだけではなく、企業の会社案内をつくっても、ウェブサイトをつくっても、いい仕事をすることができる。編集力という強みをもっと異なる方向へ展開していくとどうなるか? 情報そのものを編集し、経営者になる人もいれば、コンサルタントになることもできるに違いありません。
強みを自覚し、この先どのように展開させていくのかが重要なのです。
僕の場合は「写真力」という強みがあって、そこからヨコ展開させていった結果「文章力」を身につけることができた。だから、僕の文章の書き方にはどこかしら写真的なところがあります(このあたりは拙著「写真家的文章作成技法」に記しています)。写真力を経営力に結びつけるというのが、僕にとっては最大の人生テーマ。これにはあと数年かかると考えています。
ここまで書いて、ハタと気づきました。僕は写真の道を選んで40年もたっていますから、自分の強みは「写真力」以外にあり得ないと思っている。社会人になったばかりの人はどうなのでしょう? 僕のように思い込み力を発揮したり、客観視するのは困難かもしれません。
哲学者、芳村思風氏の感性論哲学の中に、「天分発見の5つのツボ」というのがあります。その5つめにこう書かれています。「真剣に取り組んだら、問題意識が湧いてくるかかどうか?」。これはこの道何10年という人でも、新入社員でも判別できる、強みの発見法のひとつではないかと思います。
天分とは「生まれつきの才能」ということですが、それは強みの根源となるものであり、天分のないものを磨いても自分の強みにはなりにくい。天分を発見し、そこに絞って磨きをかけると強みになる。それを圧倒的レベルに高めていくとコア・コンピタンスとなる。
天分も強みも、一人ひとりの中に存在しているわけですが、それを見つけていない、自覚していない人が多いというのが現実です。ただ、僕のまわりには実に立派な仕事をしている人がいます。自覚していてはいるが、的確な言葉を見つけていないということでしょうか? 言葉は「力」となるもの。自分の人生を力強いものとするためにも、ぜひ自分にピッタリの言葉を手に入れてほしいものです。
もっと社内の一人ひとりにインスピレーションを与えられたらと思うのですが、僕も的確な言葉を見つけられずにいます。その結果、ブログでも社内報でも、つい文字数ばかり多くなってしまう。これは現時点ではやむを得ないことなのかもしれません。
