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北海道の仕事と暮らし24 仕事と暮らしの関係

北海道の仕事と暮らし24 仕事と暮らしの関係

おはようございます。
 天気がよかったので撮影へ。特に目的の場所はなく、南へ向かう。広尾で毛がにを買おう。そう思いつき広尾に着くと、「毛がにまつり」が行われていた。僕はてっきり来週だと思い込んでいた。わかっていれば、もっと早く出発していたのだが。ともかく、毛がにを購入。帯広に戻り、何ヵ所かで用事を済ませてから帰宅。

人材は二極化するのか?

「北海道の仕事と暮らし」というタイトルで書き始めて24回目となりました。最初は「北海道論」のようなものにしようと思っていたのですが、もう少し柔らかいタイトルにしようと考え直し、「仕事と暮らし」に落ち着いたのでした。
 僕は企業経営者なので、どうしても「暮らし」より「仕事」が先に頭に浮かびます。仕事を中心にすべてがまわっている。我が社の一部の人も僕と同じような状況にあるかもしれません。ただ、全体としては「暮らし」が先という人が多いような気がします。
 先週、役員会の中で2019年のソーゴー印刷営業日カレンダーを見ながら、そんなふうに感じていました。ここ10数年の間に、ずいぶん休日が増えたのです。たぶん年20日間くらい増えた。これはおおむねみんなの希望に沿った休日増だと思います。
 けれども、得るものがあれば失うものもあるわけです。休日日数増加によって、大切な仕事力が失われないよう、休日の質を高めてほしいところ。休日の過ごし方をあれこれ指図することはできませんが、増えた休日をどのように過ごすのかによって、その人の仕事力や人生の質そのものを左右することになる。
 大部分の人が仕事中心の生き方をしていた時代。10年くらい前までは我が社もそんな状況だったと思います。毎日の生活の中で仕事の占めるウエイトが非常に大きいという人は、その仕事ぶりにもよりますが、ある程度仕事力がついていくものです。一昔前までは、ほぼみんな仕事中心でしたから、「仕事を覚える」という点では比較的楽だったのではないかと思います。
 一方、休日日数がこれだけ増え、残業も減少し、有給休暇の取得率が高まるとどうなるか? 人材の二極化が進むことになりはしないだろうか? 僕はそんな心配をしています。仕事ができる人はますますできるようになっていき、できない人はなかなか仕事力を高めることができない……。
 かつては、個人の能力差を埋めるためにOJT(企業内教育)に力を入れる会社が多かった。けれども、OJTも時短すべき対象ということになってしまうと、個人の成長の機会が減ってしまうことになります。このあたりはどの企業も苦労しているところ。来年には卓越した研修教育システムを持つ企業を取材してみたいと考えています。

人生の質を第一に考えると……

「仕事と暮らし」から「暮らしと仕事」に変わっていく。大きな価値観の転換点にあると考えるべきかもしれません。僕は自分の暮らしを大切に考えるのであれば、仕事をおろそかにすべきではないという考えです。
 そこで頭に浮かぶのが陶芸家河井寛次郎の言葉。
 「暮しが仕事 仕事が暮し」
 ここでは「暮らし」が最初に来ています。ただし、注意すべき点は「暮らしと仕事」ではなく「暮らしが仕事」というところ。「と」ではなく「が」なのです。
 仕事にはONとOFFの切り替えが重要……と考える人もいますが、僕はその逆の考え方を持っています。これは職種にもよりますね。経営者の中でも仕事=マネジメントという意識の強い人の場合は、頭を切り替えなければ身が持たないかもしれません。一方、僕は暮らしと仕事が同時進行していると考えているため、休日にも仕事をするし、平日の中にも休日的な要素が含まれる。こういう人が社内にいると、きっと管理しにくいでしょうね。我が社のみんなにお勧めできる考えではありません。
 けれども、クリエイティブな職種の人の中には、自然に僕と同じようになっている人もいるでしょうし、そうすべきタイプの人もいます。暮らしと仕事を同時進行させることで、人生の質を高めることができる人。仕事=労働と考えている人にはお勧めしません。仕事=自己表現と考えている人であれば、暮らしから仕事を排除しようとするのは無意味なことです。
 仕事=勤務時間とか、仕事=会社の業務……と考えるのは、非常に狭い仕事観といえるでしょう。仕事の目的は「人の役に立つこと」であり、自分にとっての価値は「自己成長」や「自己重要感」にあるわけですから、仕事は人生の質を高める活動と捉えるべきではないでしょうか? 今日の資本主義経済が仕事という言葉の解釈の幅を狭めてしまっている。僕にはそのように思えてなりません。
 物質的には昔と比べて比較にならないほど豊かになった今日の世の中ですが、「仕事や暮らしが本当に豊かになったのか?」と問われると、微妙な部分もありそうです。仕事を通じて「自己成長している」「人の役に立っている」という実感が味わえるようでなければ「豊か」とはいえません。
 その意味では、できるだけ自分の仕事が目に見えるものであることが望ましい。あるいは、自分の仕事が結果としてハッキリ現れるもの。今の我が社であれば、見ようとすれば目に見え、知ろうと思えば結果を知ることができる。そういう仕事が大半を占めていると思います。会社の規模が大きくなりすぎると、全員が知るのは困難なものとなり、自己成長感や自己重要感は部分的なものとなりやすい。
 仕事と暮らしの関係は、「と」であっても「が」であってもよいでしょう。ただ、どのような働き方、暮らし方をすれば、自分を成長させながら人の役に立つことができるのか? この点について一人ひとり模索する必要があるのではないかと思っています。自己中心的でも自己犠牲的でもない生き方を見つけるべきですね。

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