
おはようございます。
午前中は会社である提案書をまとめる。90%くらいできあがった。11時来客。帯広畜産大学で行われる就活サークルについて。午後は自宅で会議の準備等。4時から中小企業家同友会とかち支部四役会、4時半から幹事会。続いて行われた望年会はパスさせていただき、7時からの帯広柏葉高校同窓会役員会に出席。会議後にはやはり忘年会。申し訳ないがこちらもパス。翌朝の取材に備える。
寡占化とは逆の流れ
大きな流れでいうと、世の中は「グローバル化→寡占化」という動きに歯止めがかからない。その一方で、「スモールビジネス→地域経済循環」という動きもある。正反対のように見える2つの動きに対して、僕らはどのようなスタンスで臨めばよいのか? ここは地域企業で働いている人たち(特に企業経営者)は頭を悩ませているのではないかと思います。
グローバル化の流れは変えられないもの。だから、激流に身を任せるしかないという考え方もあるでしょう。けれども、身を任せた結果訪れる近未来は、果たして明るいものといえるのかどうか? 僕は地方はもちろん、大都市、大企業にとっても、決して明るいとは思えません。
ここ20年くらいの動きを見ると、グローバル化や技術革新等によって地域間競争、価格競争が激化していき、際限のないデフレスパイラルに陥っているというのが現状です。その結果、経済はどんどん弱肉強食的になっていき、多くの業界で寡占化が進みつつあります。10数年前、ある経営者が「一強百弱」と言っていましたが、まさにその通りになってきました。
企業間格差の拡大は、そのまま働く人々の経済格差拡大にもつながっていきます。大企業が数多く存在する大都市と大企業のない地方都市との地域間格差も拡大していく。出生率の一番少ない東京の人口だけが増えていく。地方で生まれ育った優秀な人材が首都圏に吸い上げられていく……。そんな困った状況にあるのです。
ただ、道内を取材してまわると「困った状況」ばかりではない、ということにも気づかされます。好ましい状況、好ましい動きもある。
それが「スモールビジネス→地域経済循環」というものです。「スモール」というより、「マイクロビジネス」といったほうがよさそうな規模の動きが多い。小さな規模のものほどおもしろい。そこには、規模やシェアを追求する弱肉強食的企業には決して提供することのできない絶対的価値があるのです。
心地よさ、安心感、人間的なつながり……。さまざまな言葉で表現できると思います。弱肉強食型企業もそうした価値を提供することに力を入れていますが、どこか根底に流れている精神に違いがある。そこに気づく人も増えてきているのではないかと思います。
僕は、グローバル化や大企業(弱肉強食型企業を含めて)を否定するつもりはまったくありません。けれども、スモールビジネスや地域経済循環が成り立つような地域社会をつくっていかなければ、日本全体に明るい未来はないと考えます。弱肉強食型企業であっても、すべてを食い尽くすのはやめてほしい……という気持ちです。
理念的まとまりのある地域に
そんなわけで、地域経済循環の道筋をつくっていくことが地域企業の進むべき道ではないかと僕は考えています。ただ、その一方で鎖国的な政策をとることがよいとは思っていません。むしろ、外にどんどん出て行くべきでしょうし、外からやってくる人・企業の中に自分たちの味方がいることにも気づくべきでしょう。
そういえば、何年か前に誰かが「田舎連合」といった言葉を使っていました。僕はその言葉の響きは好きになれないのですが、意味するところはよくわかります。これまでは「中央とつながること」に熱心な人が多かったようなところがあります。しかし、世の中がタテ社会からヨコ社会へと向かっていく中で、異なる考え方を持つ人が増えていく。おもしろい動きはヨコの関係から生まれてくるはずです。
圧倒的な「グローバル化→寡占化」という流れの中で地域企業が持ちこたえるためには、地域企業がまとまる必要があるのではないか? 昨日プランをまとめながら、その道筋がおぼろげながら見えてきました。十勝の場合、地域の特性もありますが、他地域に比べると比較的まとまりやすいのではないかと思います。問題はそれが鎖国的にならないよう工夫すること。何となく10月の「とかち道研」テーマだった「北海道新モンロー主義」に近いところがありますね。
まとまりは「十勝」と「北海道」の2段階あってよいのではないかと個人的には考えています。
そして、ここからが重要なのですが、単にまとまるのではなく、理念的にまとまることが地域経済循環の鍵になるはずだと僕は考えています。どのような北海道、十勝にしていきたいのか?
そんな大それたことは考えていない……という人も多いでしょうが、大きなビジョンを共有することで理念的まとまりが確かなものとなっていくに違いありません。その意味では、僕もメンバーとして加わっている帯広市産業振興会議でまとめられるビジョンも重要となってくる。他の組織からも地域ビジョンは出てくるでしょうが、僕の想像ではどれも対立するようなものではないはずです。
個々の利害関係にとらわれてしまうとまとまらない。けれども、地域エンゲージメントを持ち、地域の利益を最優先に考えたならば、理念的にまとまっていき、大きな地域ビジョンを一緒に描くことができるはずだと僕は考えています。
理念的にまとまった地域には、弱肉強食的な企業もなかなか入り込むことができない……かどうかわかりませんが、少なくとも地域企業が成長・発展するための素地ができあがる。その先はそれぞれの企業の自助努力ということになります。そんな道筋を思い描いています。これに肉付けをして研究成果としてまとめたいと考えているところです。
