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北海道の仕事と暮らし45 リアルな暮らし

北海道の仕事と暮らし45 リアルな暮らし

おはようございます。
 午前中は体を休める。前日、15時間くらいパソコンに向かっていたため、目がチカチカしていた。午後、3日ぶりに外出。風景撮影へ。幕別、中札内方面。雪が少ない。買い物をしてから帰宅。体調は戻っておらず、8時就寝。10時間眠った。まだ首から上の調子が戻っていない……。

巨大IT企業と格差拡大

年末年始、本や新聞を読んだり、経済番組を見たり、ネットで調べたりしながら感じたこと。それは、とんでもないまでに格差が拡大しているということでした。去年も一昨年も同じことを感じていました。そのときよりもさらに拡大している。それはたとえば「世界の富の82%が1%の富裕層に集中している」といった試算(国際NGOオックスファムによる)からも明らか。8人の大富豪が世界の下位半分37億人分の資産総額と同じ……といった試算もありましたが、これは不正確だったようです。実際は42人の大富豪と37億人分がほぼ同じ。1年前は61人だったとのこと。8人にしろ、42人にしろ、恐ろしいほどの格差ですね。しかも、まだまだ拡大傾向にある。これは去年1月の新聞記事。直近ではもっと進んでいるはずです。
 GAFAをはじめ、巨大IT企業の影響力拡大も気になるところ。データ寡占に対し、独占禁止法の網をかけることができるのか? GAFAの4社だけでドイツのGDPに匹敵するというから、すごい時代になったものです。
 世界とは無関係であるかのように、ここ北海道で僕らは仕事をしているわけですが、当然ながら無関係であるはずはありません。僕自身、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)を使っている。日常的にはグーグルとフェイスブック、たまにアップルのノートPCを使う。アマゾンで買い物をしませんが、我が社の本はアマゾンでも販売されている。他にも、知らないうちに仕事でも暮らしでも関係していることがあるはず。GAFAと無縁ではいられません。
 企業の広告費もネット広告のみ増加しています。他のメディアは凹凸はあるものの、よくて横ばい。新聞、雑誌は低下傾向です。もっとも、これは日本でのことであって、ドイツでは紙媒体が堅調であるという話が、昨年11月の全国ぷらざ協議会東京勉強会の中に出てきました。見習うべきはドイツなのかもしれません。
 日本の津々浦々、あらゆる企業がネット広告の比率を高めていくと、当然ながらIT企業に情報が集中していくことになる。消費者のほうも、利用料は無料かもしれませんが、「個人情報を提供する」ことでIT企業に対価を支払っているわけです。「支払われた」個人情報には価値がありますから、IT企業の中には、それを商品化し販売するところが現れる。昨年末、「フェイスブックが20億人分の個人データを150社に提供していた」ことが明るみに出ました。情報を提供する側としては、今のところ実害は感じていない。しかし、それでよいのかというと、よくはありませんね。
 
 便利さかリアルさか

僕らは便利な生活と引き換えに、何かを失っている。また、何か大事なことに目をつぶっている。そんな気がしてなりません。
 自分個人の仕事の仕方や暮らし方。その中に小さな歪みのようなものがあって、それが何万人、何億人と積み重ねられて、今の世界の不平等や不公正さを招いているのではないか? しかし、それに対する有効な手立てを考えることができずにいるというのが実情でしょう。20年前の仕事の仕方に戻ることはできません。
 できるだけリアルなビジネスに徹する。あるいはリアルなビジネスを行っている事業者から商品を購入する。ひとまずできるのは、そういうことなのではないかと思っています。
 地方都市の場合は、比較的それができやすい。東京に住んでいるときには、「お金ですべてを解決する」という暮らし方をしていました(そうでない人もいるとは思いますが)。今も基本的にそれほど変わったわけではありません。けれども、庭に自生している山わさびを収穫したり、ふきのとうを採りに行ったり、収穫体験が増えていきました。これはもっともリアルな暮らし方。
 お金を使って購入するにも、知っている人から収穫物を直接購入する機会が増えていきました。自分の支払ったお金が「ちゃんと届けたい人のところに届く」のです。これはリアルな暮らし方といえるでしょう。小売店で商品を購入するにしても、できるだけ地元の商店で買い物をする。そうすると、地域内でお金がまわるようになる。100%は不可能ですが、地域循環率を高めれば、地元経済にとってはプラスとなります。
 現実にはネット通販を使ったりすることもあります。便利さを放棄してしまうと、余計なストレスを抱えることになるでしょう。ですから、少しずつ昔(僕にとっては約40年前)の消費行動に戻していこうと考えているところです。
 僕の考えるところ、これからの時代は不便さこそ豊かさといえます。わざわざ足を運んで産地に近い人から購入する。そういう豊かさを求める人が増えていくに違いありません。
 そう考えると、北海道という場所は豊かさをもっとも感じ取ることのできる地域ということできるのではないでしょうか? 
 最初のうちは、心豊かなリアル体験を求めて大都市からやってくる。そのうち、リピーターとなり、やがては季節移住、ついには移住・定住する人が増えていくような気がします。
 人口流出数では全国一という北海道ではありますが、どこかでこの流れは変わっていくに違いありません。人口減少は進んでいくものの、UIJターンで道内にやってくる人は増えていくでしょう。便利さとリアルさとの葛藤の中で、人は自分の住む場所を決めるものなのかもしれません。

ソーゴー印刷株式会社

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