高原淳写真的業務日誌 > 北海道の仕事と暮らし > 北海道の仕事と暮らし48 観光と人格形成

北海道の仕事と暮らし48 観光と人格形成

北海道の仕事と暮らし48 観光と人格形成

おはようございます。
 ソーゴー印刷の仕事始め。朝礼では例年通り、年頭のあいさつを行う。15分程度の話にしようと思ったが、まったく時間内に収まらない。大幅に省略し、何とか20分に。本当は50分必要な内容だった。ともかく「2019年の年頭にあたって」を読んでもらえれば、伝えたいことはすべて書いてある。伝え足りないところは、次世代幹部養成塾と幹部会議の中で補足しようと思う。
 午前も午後もあいさつまわり。午前中4件、午後4件。4時来客。観光に関する話。興味深い。夕方、注文してあったレンズを受け取りに。6時半からは中小企業家同友会とかち支部四役会。

観光は意識改革のきっかけになる

昨年末から観光に関する話がずいぶん増えているような気がします。NHKの連続ドラマ「なつぞら」に関連する話もありますし、まったく関係なく進んでいる話もある。新聞に載っていた十勝の景気予報では、農業、公共事業、観光の3つが挙げられ、「緩やかな回復」という見出しになっていました。その通りになることを期待します。
 「なつぞら」によって、十勝への注目度は高まるに違いありません。これを一過性のものではなく、持続性を持たせたり、十勝を好きになってもらうような長期的取り組みにしていくことが大切です。昨日も観光に関するミーティングではありましたが、観光の先にあるものについて認識を共有しながら話が進んでいきました。
 仕事始めの朝礼の中でも観光について多くの時間を割いて伝えたいと思っていたのですが、ほんのわずかの話しかできませんでした。
 本当に伝えたかったのは、観光にはいくつかの側面があって、そのうちのひとつは「地元に住んでいる人々の意識が変わっていく」というところにありました。さらに踏み込んでいうと、「真に観光が発展していけば、地元の人々の人格形成に役立つ」はず。
 単に「外貨を稼ぐ」というレベルで終わってしまうのか、自分たちの「人格形成」にまでつなげていくのか? 両者の違いは極めて大きい。
 年2、3回ペースで海外旅行をしていた時期がありました。当時発展途上国だった某国の観光地を歩いていると、物売りが代わる代わる近づいてきました。懸命に生きているという点では共感するので、購入したこともありました。けれども観光を楽しむどころではありません。今はどうなのでしょう? その国も今は経済発展していますから、状況はずいぶん変わったと思います。
 別な国では旅行者に対して洗練された接し方をしていました。レンタカーで慣れない運転をしていても、みな快く道を譲ってくれる。止まって地図を開いていると、話しかけて道案内してくれる人もいました。押しつけがましいところもなく、旅行者にとってちょうどよい距離感。観光には限りませんが、こうした好ましい人格の形成に、観光は役立つのではないかと思います。
 他所から来た人に親切にする。当たり前のことではあるのですが、それが自然にできるかどうかが、観光面で十勝が発展するかどうかの鍵を握っているといってよいのではないでしょうか? 未発達なままだと、旅行者を「よそ者」か「金づる」のように思い込んでしまう人もいるでしょう(ちょっと極端な言い方になってしまいました)。旅行者に対し、親しい友人と同じように接する。そのような意識改革がこれから十勝で起こっていくのではないか? ここ数年の動きを見ると、そんな期待が高まってきます。

地元の住む人すべてに好影響をもたらす

十勝には……というより北海道全体がそうなってきているのではないかと思いますが、旅行とも移住ともつかない、北海道との関わり方をしている人たちが増えてきています。北海道旅行の熱心なリピーターもいますし、季節移住や2拠点生活の人もいる。すっかり住人だと思いきや、住民票は本州にあるという人もけっこう多いでしょう。
 北海道、十勝との関わり方にはさまざまなバリエーションがあるほうが楽しい。僕もちょっとだけ憧れますね、2拠点生活に。もう1ヵ所どこに住みたいと思っているのかは秘密ですが……。
 世界がこれだけグローバル化しているわけですから、世界中から人がやってくるのは自然なことだし、どこに住むのかについても昔に比べると格段に自由度が高まっています。自分の住みたい場所で暮らし、興味のある場所を気軽に訪ねる。ここ3、40年くらいの間に大きく変わりました。
 道央や道南に比べると、十勝を含む道東にはまだまだ旅行者は多いとはいえません。しかし、いずれ増えていくことは間違いないでしょう。北海道の中でももっとも北海道らしい魅力を持つエリア。その事実に気づく人が増えていくに違いありません。
 問題は受け入れる側にあるような気がします。これは観光関連産業に関わっている人たちだけの問題ではありません。地元に住む人すべてに関係がある。そういう共通認識を持つことができるかどうか? ここがポイントになるでしょうね。
 観光地として洗練されているところでは、この点が素晴らしかったという印象を持っています。ホテルや飲食店の人たちの対応がよいというのは、仕事ですから当たり前の話。それに留まらず、歩いていてすれ違う住民や地元商店(みやげ物屋ではない)の店員さんの接し方、バスやタクシーの運転手さんの言葉遣い。いろいろあるかと思いますが、地域全体としてレベルが高いと思わせるような場所があるものです。
 もちろん個人差はあるし、あってよいと思いますが、全体的にもっと洗練させていく必要があるのではないか? そんなふうに感じることがあります。僕自身、ホスピタリティに欠けているところがあるので、トレーニングが必要ですね。来週にはマレーシアからやってくる38名の方々を迎えることになります。我が社のツアー事業がいよいよ始まります。もしかすると、我が社ではこの事業を通じて意識改革が起こり、一人ひとりの人格形成につながっていくことになるのかもしれません。

ソーゴー印刷株式会社

〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL.0155-34-1281 FAX.0155-34-1287

高原淳写真的業務日誌