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北海道の仕事と暮らし50 就活サークル

北海道の仕事と暮らし50 就活サークル

おはようございます。
 早朝からプレゼン準備。1時間ほどで完了する。片付けねばならない仕事が山積している。午前中のうちにいくつか進める。昼は十勝毎日新聞社の年賀会。帰宅後、自宅開催の某ミーティングに途中参加。4時過ぎ、帯広畜産大学へ。就活サークルのセミナーを行う。テーマは「伝わるコミュニケーション」。講義と実習を織り交ぜながらの約2時間。毎年感じることだが、参加者のレスポンスがいい。実習も真剣かつ楽しく行っているように見受けられた。7時過ぎ帰宅。

売り手市場の落とし穴

僕には、学生に向けて伝えたいメッセージがいくつかあります。その大部分は拙著「激訳・キャリアデザイン」の中に書いてある。ですから、一読してもらうのが一番伝わりやすい。昨日も参加者の特典として配布させていただきました。
 セミナーの中でも触れましたが、メッセージのひとつは「企業をちゃんと選びましょう」ということ。そして同時に「入った会社で全力を尽くす」ということです。当たり前だと思われるかもしれません。けれども、僕にはそう思えないところがあるんですね。これはもしかすると学生側だけではなく、十分に情報発信できてない企業側にも責任があるのかもしれません。
 セミナー終了後、参加者のひとりから質問を受けました。
 「マイナビやリクナビを使って情報を集めているが、自分が入社したいと思う企業とは違うような気がする。どのように企業を選んだらよいのか?」
 そんな内容の質問でした。こうした就職ポータルサイトだけでは十分とはいえません。しかし、他にどんな情報収集の仕方があるのか、わかっていないようでした。考えてみると、こうした質問が出てくること自体、僕が就活らしきことを行った34年前よりも今の学生のほうがしっかりしていますね。当時僕には「企業に就職する」という意識がものすごく希薄で、「自分は本当に社会人になれるのだろうか?」とぼんやり考えていたのでした。
 僕は「就職する企業を選ぶ」ということをしませんでした。紹介された企業一社だけ。だから、受けた面接は一度きり。そこでは「まったく伝わらないコミュニケーション」だったため、「ここでは使えない」ということになり、出版部門ではなく、企画・デザイン部門に勤めることになったのでした。昨日僕が行ったようなセミナーを受けていれば、少し違った人生になっていたかもしれません。
 それはともかく、企業選びは本当に重要ではないかと思います。
 今は学生にとって超売り手市場となっています。引く手あまた。しめしめと思っている人もいるかもしれませんが、そこに実は落とし穴があると僕は考えています。状況は異なりますが、バブルの頃もそうだったに違いありません。どこも好条件を用意して、人を募集する。その結果、好条件を用意できる大企業や業績好調な企業が選ばれやすい。
 それが、自分の本当にやりたいと思っていることと合致していればよいのですが、外形的な条件を優先させ、深く考えずに決めてしまっている人も多いような気がします。

思い切ったチャレンジ

企業規模、ブランドイメージ、条件面。こうした外形的なところよりも、もっと大切なことがあります。それは「この会社の中で自分を成長させることができるか」とか「自分が共感できる理念や価値観を持つ会社だろうか」というところ。面接の場ではそれが明らかになる。面接では企業も選ぶが、同時に学生のほうも「この会社でよいのか」選んでいるはずです。
 ただ、そのために10社も20社も面接するというのではあまりに大変でしょう。実際、それ以上たくさんの企業を受けたという人もいます(特に就職氷河期の時代)。貴重な学生時代。就活ばかりの大学生活でよいのかという疑問も感じます。採用試験を受ける前に、もっとシビアに「企業を選ぶ」という姿勢があってよいのではないかと思います。
 昨日は「激訳・キャリアデザイン」のほかに、「わくらす」も参加者に配布しました。わくらすはいわゆる就職情報誌とは異なります。60社ほどの企業が掲載されていますが、そこに載っているのは取材を通じて浮かび上がる、各企業のありのままの姿。仕事や商品を通じて伝えたいメッセージだったり、企業の価値観や社風、独特の文化といったものが文章と写真で表現されています。これだけでも十勝の企業の持つ魅力の一端が伝わるはず。
 こうしたメディアを参考にすると同時に、真剣に企業選びをするならば、もっとチャレンジしてもよいのではないか? 僕に質問してくれた学生には「企業経営者の集まる場に飛び込んでみたらよい」というアドバイスをしました。たぶん、そういう積極的な学生を企業は求めています。僕のところにもごく稀ではありますが、就活とは関係なく面会を求めてくる学生がいます。企業経営者にもさまざまな人がいますから、会えるかどうかはわかりません。確実に会って話をするには、「集まる場所」に足を運ぶのが一番ですね。
 講義の終盤に「思い切ったチャレンジ」という話をしました。自分の人生の中では、どこかで思い切ったチャレンジをする場面がやってきます。それが就活中にできたとしたら、自分の人生をより充実したものにできるのではないか? 34年前の僕の消極的姿勢を反省しつつ、今の学生にはそう伝えたいと思っています。まあ、思い切ったチャレンジは30歳でも40歳になってもできますから、後悔する必要はありません。チャレンジが早いに越したことはありませんが……。
 就活には直感やイメージが求められるのではないかと考えています。僕自身も、学力や面接の受け答えだけではなく、採用の際には直感とイメージを重視しているのです。一緒に働いているシーンをイメージし、「楽しい」「充実している」と感じるかどうか? 要は気が合うかどうか、社風になじむかどうか、というところ。
 やはり、2時間のセミナーでは十分伝えきれないものですね。全員「激訳・キャリアデザイン」を読んでくれることを願うのみです。

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