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北海道の仕事と暮らし56 自社の価値を高める広報活動

北海道の仕事と暮らし56 自社の価値を高める広報活動

おはようございます。
 午前中は自宅でいくつかの仕事を進める。各種手配、入稿、校正、講演の準備等。あっという間に昼になった。帯広ロータリークラブ例会に出席。午後は帯広柏葉高校へ。同窓会報のための撮影と資料受け取り。帰宅後、作業再開。夕方出社。6時半、帯広ロータリークラブのクラブ協議会。

短期的成果ばかり追い求めると……

まだまだ気を抜くことのできない日々が続いています。気になってスケジュールを確認してみると、やけにプレゼンをする日が多い。講演会と社内外での各種勉強会。例年の2倍ペースといったところ。
 帯広経営研究会では4ヵ月連続で「広報」をテーマに話をすることとなりました。うち1回は3月例会。他の3回はオープン委員会の勉強会。初回は2月13日と迫っているので、全体の構成を考えておかねばなりません。
 広報というのは一口では説明しにくい言葉です。「企業等の情報発信業務」。そう簡単に言ってしまってよいのか、僕には何とも言えません。ただ、ここ数年増えてきましたね。広報または情報発信について語ってほしい、という依頼がたびたび寄せられます。
 僕のところに話が来るのは、月刊しゅんやスロウを発行しているからに他なりません。したがって、実際の情報発信活動について語るのであれば、我が社の編集者が適任ということになります。事実、ユニークな情報や事例を多数持っている。僕はその一部を知っているだけ。
 しかし、企業にとっての広報戦略という点では、僕には伝えておきたいと思うことがいくつかあります。この問題について深く考えていくと、「戦略」という言葉が不適切のように思われてきます。戦略よりも、もっと大切なもの。本当は「広報理念」と言うべきなのかもしれません。
 今の時代はものすごいスピードで変化していますから、ほとんどの人は「速やかな結果」と「目に見える成果」を求めています。ですから、情報発信活動についても、すぐに目に見える成果を期待してしまう。この点、インターネット広告は成果がすぐにカウントできますから、多くの人々のニーズに合致している。ネット広告市場が右肩上がりなのはよく理解できます。
 一方、紙媒体のほうは「結果の計測」という点ではちょっと分が悪いと思われています。実際にはQRやARと併用することで大きな成果を収めることができるのですが、メディアを組み合わせることに慣れていない広告主も多いと思います。その結果、単純に費用対効果という点でネットを選択する人が増えているわけです。
 そこで、僕はあえて異を唱えたいと思っているんですね。
 企業の命題は「永続性」ですから、短期的成果ばかりを追い求めると、重要な何かが欠落してしまうことになるのではないか? この点を考えてほしいと思うのです。限られた広報・広告予算を効果的に使用したい。そう考えるのは経営者であれば当然のことですが、同時に経営者は長期的に自社が成長・発展するような活動にも取り組まなければなりません。
 それは短期・中期的効果が期待できる情報発信よりも、中期・長期的に自社の企業価値を高めるような情報発信活動によるところが大きい。そして、中長期的情報発信では、メディアとしての信頼度が高い紙媒体に分があると考えるべきでしょう。

広報理念を持つ

多くの企業には経営理念があります。企業によっては、社是、社訓、ミッション、フィロソフィー……さまざまな言い方があるでしょう。いずれにしても、会社としてもっとも大切にしている考え方というものが存在します。まだ明文化されていない企業もあるでしょう。それでも、経営者の頭の中には必ず経営理念が存在します。言葉で表現されていないだけ。そうした企業は速やかに経営指針成文化に取り組み、自社の理念を明らかにすべきでしょう。
 どの企業にも必ず存在する「自社の存在価値」とか「もっとも大切な考え方」といったもの。これを伝えることが広報の大きな役割のひとつといえます。
 我が社の場合、会社全体の経営理念があり、各部署にも部門理念があります。しゅんとスロウの編集部には、それぞれ編集理念が明文化されています。さらに営業理念を明文化している部署もある。ソーゴー印刷は理念好きな会社なのかもしれません。
 雑誌編集部における「編集理念」と一般企業の「広報理念」はほぼ同じものと考えてよいでしょう。情報発信活動において、何をもっとも大切にするのかということ。広報理念を明文化している企業は少ないと思いますが、もし、これを言葉で表すことができれば、一貫性のあるメッセージを伝え続けることができるに違いありません。
 一貫性のある情報発信は、その会社、そのブランドの信頼度や価値を高めることにつながっていきます。逆に、メッセージにブレがあると、信頼度は低下していくものです。同じ費用を使っても逆効果となることもあるわけです。注意せねばなりません。
 もうひとつ注意すべき点としては、誰が情報発信してもブレがないかどうか、というところ。社長のブログと新入社員のSNS。両者のメッセージに根本的な違いがあると、信頼度や価値は低下してしまうことになる。したがって、理念が共有されているかどうかが、非常に重要となってくるわけです。
 完璧な企業はありません。ある程度のブレや矛盾はやむを得ないでしょう。けれども、理念的不一致が目立つようになると、会社は危機を迎えることとなります。経営者は自社の情報発信活動を把握し、ブレやズレを発見したならば、修正作業を行う必要があります。
 広報はおもに社外に向けて行われるものですが、僕は社外と同じくらい、社内に対しても重要な意味を持つものだと考えています。情報発信活動を活発化すれば、理念の共有が進み、社内の認識の違いも次第に解消されていくに違いありません。

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