
おはようございます。
午前9時半、帯広空港へ。東京からお客様。車の中と社内でたっぷり情報を得ることができた。午後は奈良からお客様が来社。中小企業家同友会とかち支部新春講演会の講師として来帯した(株)イベント21の中野愛一郎社長と小杉泉貴さん。情報交換する中で、発展する企業の秘密を垣間見たような気がした。4時半、北海道ホテルへ。5時から新春講演会。演題は「人が輝き成長する会社づくり ~26歳で経営者に、12年で4名から148名に成長~」というもの。講演から、「同友会をフルに活用すると会社は発展する」というメッセージが伝わってきた。学びと実践がワンセットになっていた。6時半からは新年交礼会。8時過ぎ帰宅。
経営のヒントは同友会の中にある
昨日の新春講演会の参加者は255名でした。講演を聴いた人は、きっと大きなヒントが得られたに違いありません。ポイントはいくつもありましたが、僕の場合は「同友会経営と自社経営は不離一帯」というところ。考えさせられました。18年も同友会と関わっているのに、僕はそのことに気づいていませんでした。
真剣に「自社をよくしよう」という思いを持って集まっている企業家団体ですから、同友会という組織そのものから、僕らはたくさん学ぶべきものがあるわけです。会の運営の仕方や意思決定のあり方。そして、さまざまなイベントを成功に導くための手順。自社経営のヒントがこの組織の中に隠されている。
同友会に深く関わると、本業以外にいっぱい仕事を抱えることになるのではないか? そんなイメージを持つ人も多いのではないかと思います。中野氏の講演を聴くと、「すべては自社をよくするため」であることがわかります。僕もそのような意識で同友会に関わっていますが、活用の仕方が甘かったようです。同友会という組織を丸ごと生かす。そういう気構えが必要なのでしょう。
もうひとつ学んだ点は夢・ビジョンの大きさというところ。全員が壮大なビジョンを持つべき……というつもりはありませんが、誰もが自分として描くことのできる最大の夢・ビジョンを持つべきでしょう。中野氏の描いているビジョンは超ビッグなもの。それを社員が信じて「全社員一体化」している点が素晴らしい。こういう企業づくりをどのように行っていけばよいのか? 考えさせられます。
僕自身は、社員一人ひとり描いている夢・ビジョンには違いがあるはずなので、「一体化」まではしなくてもよい、と考えています。ただし、いつでも一体化できる程度に「調和のとれた組織」となっていなければなりません。
特に経営環境が厳しいときや変化の激しいときには、一体感が求められます。些細な考え方の違いを乗り越えて、大きくまとまることができるかどうか? このあたりは今年のテーマとなるのではないか、と思っています。自社においても、地域においても、一体化を目指すべき年といえるかもしれません。
なぜそう思うのかというと、平時には考えられないような異常値が世界中に見られるというのが最大の理由。それは異常気象だったり、大きな災害といった自然現象(地球温暖化を考えると人為的なものですが)がひとつ。もうひとつには、国のトップが異常レベルの言動を繰り返したり、国民が過剰反応したりするといった現象が増えてきたこと。何か地球レベルで大きな変化が起こっている。そう考えるべきではないかと思います。
一体化するには
新たな調和を求めて、地球も世界も激変していく。それが数年、または数10年にわたって続くことになるのでしょうか? 長さはわかりませんが、当面は激流のように変化の時代が続くことになるはずです。突出した力を持つ人、企業にとってはビッグチャンス到来といえるかもしれません。
一方、大部分の人、企業にとっては油断ならない時代といえます。特に、企業にとっては「組織の固さ」が試されるはず。全員が同じ方向を向く必要はない……などと平和ボケしたような考え方でよいのだろうか? 昨日は講演を聴きながら、自社と照らし合わせて考えていました。
もうひとつ、自社だけの一体化だけでは不十分なのではないか……とも考えています。これは昨年からずっと頭にこびりついているテーマ。地域内での一体化。それを強力に推進していく必要があるのではないか? 何もせず自由競争に任せていると、GAFAのようなところに飲み込まれていくことにはならないだろうか? 「地域」もひとつの組織。そう認識べき時期が近づいているように、僕には思われます。
新年交礼会の中で「農業経営部会設立30周年」のPRがありました。たぶん、とかち支部の農業経営部会は百数十社が一体化したことで、これほどまでに発展したのでしょう。各自独立した事業者でありながら、十勝の中で同業者がまとまり、成長し合う仕組みをつくっている。異業種である僕らも、このあたりから学ばねばなりません。
グローバル企業はますます巨大になっています。手をこまねいていると、地域企業は存続すら危うくなっていくでしょう。その結果、企業間、地域間、業種間の格差はさらに拡大していく。それは地域企業で働く人全員にとって不利益をもたらすものですから、何らかの形で一体化して、自社及び地域を守っていかねばなりません。
その際、考慮すべきものに「地域」と「業界」の2つがあるのではないか、と僕は考えています。ひとつは「十勝」という地域でしょうね。幸い、十勝にはまとまりがあるので、おそらく一体化しやすい。もうひとつの「業界」については、僕の頭の中ではまだぼんやりとしたところがあります。農業経営部会のようにはなりにくい。また、業界という概念自体、古びたものになりつつある。印刷業界はすでに大きく変貌しているのです。社名に「印刷」が残っているだけで、ほとんど異業種のような会社もあります。
業界とか業種といったくくりではなく、「目指している世界」が共通している人たちがまとまっていくこと。少し漠然としていますが、そうした人や企業が地域、国を超えて連帯していくようになっていくのでしょう。そうした将来の世界をイメージしながら、自社はどうあるべきなのか、考えていかねばなりません。
