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北海道の仕事と暮らし60 文章と紙媒体

北海道の仕事と暮らし60 文章と紙媒体

おはようございます。
 午前8時から9時40分まで、集中して社内報の原稿を書く。ほぼノンストップ。4300文字書き上げる。完全にノンストップなら文字数はもっと増えるはずだが、ここ数年入力ミスが多いため、スピードはずいぶんと落ちた。それでも一歩前に進んだ。11時から士幌で「りくらす」の取材2件。3時頃帰宅。朝書いた原稿の校正。見出しを加えて完成させる。さらに短いほうの原稿を書く。5時40分出社。6時から面接。帰宅、夕食後、帯広経営研究会会報の校正。やはり入力ミスがあった。確認してよかった。9時半頃入稿。

話し言葉と文章

ほぼノンストップ……と書きましたが、よく考えてみると大したスピードではありませんね。100分で4300字。1分43字。入力ミスによる修正を考慮しても、ノンストップというわけではない。きっと、考え込んだ時間もあったはず。気持ち的にノンストップだったのでしょう。
 数年前まで「気持ちノンストップ」になるのは年数回といったレベルでしたが、近年はほぼ毎月、そのような状態になります。ブログを書いても、社内報の原稿でも、16000字に及ぶ「年頭にあたって」の原稿でもノンストップに近くなることがある。慎重に書き進めていくことの多いスロウの原稿とは対照的。
 昨日書いた原稿は「北海学園大学人文学部との連携協定」がテーマでした。連携協定に至るまでの経緯とその意義について。本当は昨年11月に締結した時点で詳しく報告すべきでした。もちろん、朝礼や幹部会議といった場で報告は行っていましたが、詳しい報告ではありませんでした。
 情報共有、ナレッジマネジメントという点で、自分自身、ほとんどできてないとことに気づかされました。そんなわけで、これから毎月、社内報の2ページ半を使って、我が社の動きをできるだけ詳しく伝えていくことに決めました。
 話し言葉というものは当てにならないものです。特に、僕の話し言葉はほとんど当てにならない。感覚的、抽象的な伝え方をしてしまうと、肝心の情報を相手に渡すことができないもの。僕も含め、多くの人はそれほど理路整然と語っているわけではありません。会議など公式の場であれば、理路整然と語れる人もいるでしょうが、それでも話し言葉だけで十分とはいえません。
 そんなわけで、たいていの会議では書類が配布されるわけですが、情報が不十分な書類、伝わりにくい書類が多いものです。書類作成者のプロジェクトに対する理解度、あるいは文書作成力、表現力に問題があるのでしょう。
 僕もビジネス文書とか企画書といったものを作成するのは、あまり得意ではありません。好きになれない……というのが正直なところ。というのも、読んでおもしろいと感じられないからです。
 やはり、どのような文書であっても、読み手にとって有用な文章が書かれていることが望ましい。そう考えているため、どんな文書であっても「文章化」しようと試みる。ただ、相応の時間がかかりますから、文章にも文書にもならず、口頭で説明してしまった……というのが、僕にとっての情報共有不足の原因といえます。
 これからは、社内報の原稿として毎月4000~5000字を使って伝えていきますので、我が社の社員の皆さんはご安心ください(読まれるかどうかという、別な問題もありますが)。

魅力的コンテンツは魅力的な考えから

社内報でもう1本書いた原稿は、非常に興味深い研究結果についてでした。しかし、僕はまだ研究のさわりの部分しかわかっていない。翻訳が待たれる書物。この研究通りであるとすれば、印刷メディアの復権と需要拡大に弾みがつくに違いありません。
 さきほど、「話し言葉は当てにならない」と書きました。僕は印刷人、出版人であるという理由もありますが、「紙媒体が一番伝わる」と考えています。「いや、映像が一番伝わるはずだ」とか「リアル体験に勝るものはない」といった考えもあるでしょう。それぞれ一理あって、どれかひとつに決めつけるわけにはいきません。
 ですが、僕としては紙媒体が中心にあって、その周辺に話し言葉、映像、リアル体験といったものが存在すると考えています。もちろん、立場が異なれば、紙媒体の位置づけは違ってくるでしょう。それはそれでよいわけですが、紙媒体なしに情報伝達を考えることはできない……。
 これまでにも、紙媒体の優位性を伝える研究成果はいくつもありました。活発に行っているのはヨーロッパの研究者だと思います。そして、実際に紙媒体の利用度が高いのがヨーロッパ。一番はグーテンベルクを輩出したドイツでしょうか。
 残念ながら、日本はアメリカに追従してしまっているところがあるようです。紙媒体がとても好きな国民性であるにも関わらず、一部に紙離れが起こっている。最高の活字文化と印刷技術・製紙技術を持っている国なのに……。「百万塔陀羅尼」(世界最古の現存する印刷物)を持つ日本ですから、紙媒体の需要拡大を期待したいところです。
 僕の考えるところ、日本で一番不足しているのは「魅力的なコンテンツ」ですね。あるいは「メッセージの不在」といってよいのかもしれません。
 これは主語を省略して文章を書き進めることのできる、ある意味便利な日本語の弊害といってよいのかもしれません(本当に言ってよいのか?)。主語不在に慣れすぎて、自分の考えを持たない人、わからなくなってしまっている人がやけに多い。そう感じることがあります。
 こうした状況を変えるには、「僕は」「私は」を意識して増やしていくことが大切。話し言葉の場合、主語を使いすぎると葛藤や対立を生みやすくなるでしょう。しかし、文章の場合は理性によるコントロールの下で書き進められます。健全な考えを持つ人であれば、対立のリスクは低いでしょう。
 魅力的コンテンツは、魅力的な考えから生み出されるものです。写真、動画、パフォーマンス……。さまざまな伝達手段がありますが、今一度、文章及び紙媒体のよさを見直す人が増えていくことを願っています。 

ソーゴー印刷株式会社

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