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北海道の仕事と暮らし61 経営指針研究会終盤

北海道の仕事と暮らし61 経営指針研究会終盤

おはようございます。
 朝のうちに細かい用事を済ます。10時十勝総合振興局でミーティング。午後1時半、来客。2時半からは自宅で原稿依頼、写真セレクト作業等。6時半、H社で経営指針研究会Aグループ第11講が行われる。中期経営計画と年度経営計画の発表、討議。レベルが高いと感じた。10時帰宅。

考えて参加するか、参加して考えるか

中小企業家同友会とかち支部の経営指針研究会も、いよいよ終盤に差し掛かってきました。本当は3グループの全講座に参加したいところですが、さすがに日程を合わせるのは困難。今月参加できたのはAグループのみ。それでも大きな刺激を受けました。計画がよく練られています。
 そう感じるということは、経営指針研究会があるから「急に考えた」というのではなく、日頃からよく考えているということに他なりません。経営指針研究会参加前から深く考えていた。研究会に参加したのは、すでに考えてあるものをまとめたり、経営指針書を完成させるのが目的だった……。そんなふうに思える研究生が多いような気がします。
 もちろん、研究会参加をきっかけに「経営を真剣に考えよう」という気持ちになった人もいるでしょう。どちらでもOK。振り返ってみると、僕も17年前にこうした勉強を通じて、自社がいかに崖っぷちに立たされているのかを思い知らされた、という記憶があります。しっかり考えて参加するもよし、参加してからしっかり考えるもよし。
 事業承継についても同じことが言えますね。先代の考え方や境遇が事業承継時に現れるものです。盤石な組織、財務を整えて事業承継が行われるケースもあれば、非常に危険な状態で承継されるケースもある。後継者にとって望ましいのはもちろん前者のパターンですが、後者がダメなのかというと、そうとは言い切れません。危険な状態で承継したからこそ、その後飛躍していった会社もありますし、経営者として開眼した後継者もいます。何がよいのかは本当にわからない。自分にとってはこれがよかったのだ……。そう思うほかありません。
 生物には自己保存と種属保存の欲求が備わっています。したがって、危機的状況になると、自分でも想像できないほどの力を発揮することがある。それはリスクに満ちているわけですが、人生の中では多くの人が経験していることでしょう。絶体絶命と思えるようなピンチ。それが今の自分をつくった。そう思えるよな出来事が自分史の中にあるものです。決して自ら求めるものはないものの、絶体絶命のピンチは絶好のチャンスでもある。実際、その真っ只中にあると、「チャンス」などとは言ってはおられませんが……。
 ピンチの種類にもいろいろあります。経営者の最大の悩みは「お金」と「人」に集約されるわけですが、この2つを細分化していくと、無限に悩みが増えていくことがわかります。地域企業の今日的な悩みとしては「人材不足」が挙げられるでしょう。これに「働き方改革」が加わり、大ピンチになっている企業もあるはず。このピンチをどう乗り越えるのか? 意外な結果が待っているような気がしますね。

「至らない部分」が自分を成長させる

話を戻すと、経営指針研究会の場合は「しっかり」でも「何となく」であっても、ともかく参加することがまずは重要だ、と僕は考えています。参加し続ければ、周囲の研究生やサポーター・委員から何かしらの影響を受けるもの。次第にしっかり考えるようになっていく。そうして、気づくと一年が経ち、事例集の作成と総括報告会がやってくる。修了すれば、自社で経営指針発表会を行うことになるでしょう。
 素晴らしい経営指針を完成させる人もいれば、もやもやした状態で何とか経営指針を形にするという人もいます。これも、僕の考えでは「どちらもOK」なんですね。
 「完成した」と思っても、もちろん完璧ということはありません。素晴らしい経営指針をつくった人は、ここにちょっとした落とし穴があります。できた、終わった。その気持ちが落とし穴。当然ながら、実践しなければ意味ありません。経営指針成文化が重要なのではなく、その後の社内への浸透や実践行動にすべてがかかっています。
 一方、「もやもやした状態」で修了した人の場合は、「このままではいけない」という気持ちになりやすい。これは17年前の僕のパターン。完成したという気持ちはみじんもなく、修了したときが悩みの絶頂期(?)でした。たぶん、僕のようなタイプの人も多いのではないでしょうか。不完全燃焼で終わったからこそ、「終わりはない」と考え続けることになる。案外、このほうが経営指針研究会本来の姿と言えるのかもしれません。
 経営指針研究会の場に限らず、どんな人であっても、人生の中でこれに近い経験をしてきているのではないかと思います。
 思い通りにいかなかった。これは解釈の仕方によっては吉兆となるものです。その後、奮起して「思い通り」以上の結果を残す人もいるからです。逆に「できた」「終わった」と考えると、そこから先の成長・発展は見込めません。経営指針では完成を目指しますし、日常業務では最善を尽くすことになるわけですが、完成も完璧もそこにはない。必ずやり残したことや至らない部分が存在する。そこに仕事のおもしろさがあって、自分の伸びしろがあると考えるべきでしょう。
 僕の場合、もともと怠け者なところがありますから、ピンチがなければ努力しない、という困った性質を持っています。このパターンを変えることが僕の人生テーマのひとつなのですが、50年以上経ってもまだ変えられずにいます。これは「もっと成長せよ」という天啓なのではなかろうか? 継続力に加え、前向きな解釈力も人生及び経営には必要ですね。

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