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第11回 本のサイズと製本

第11回 本のサイズと製本

おはようございます。
 休みの日に仕事をすると、当然ながらはかどります。昨日はちょっと大きめの仕事をひとつ仕上げることができました。しかし、同時に「休日的活動をしなくてよいのだろうか?」という気持ちにもなってきます。Googleカレンダーを見ながら、「4月こそまとまった休みを取る」と画策しているところです。
 次第に「写真を撮りに行きたい」という気持ちが高まってきました。それも、近場ではなく思い切り遠いところ。20年以上前に撮った写真のデータをMOからHDへコピーする作業を行ったからでしょうか。当時の写真を見ると、今の自分とは別なものの見方をしていることに気づきます。この視点を忘れていた・・・。そんな気づきがあって、昔の作品を見るのは僕にとってちょっと刺激的でもあります。
 さて、「激訳・自分史作成講座」も折り返し地点。後半は原稿をいかに本に仕上げていくかについて。最初は基礎知識編として、本のサイズと製本について述べることにしましょう。

好みと目的によって選ぶ

まず、本のサイズですが、一番わかりやすいのは本屋さんへ行って実際に確かめてみることです。たいていの本屋さんは、雑誌、単行本、新書、文庫・・・といった具合に、サイズ別に売り場を分けているはずです。

文庫判 105×148mm 文庫本サイズ。本書の大きさ。
新書判 103×182mm 新書本・漫画の単行本。
四六判 127×188mm 単行本の大きさ。出版物で一番多い。
A5判 148×210mm 月刊文芸誌等、長編の文芸物に使われる。
B5判 182×257mm 週刊誌、一般雑誌の大きさ。
A4判 210×297mm 美術書や写真集。「northern style スロウ」の大きさ。
AB判 210×257mm ワイド判とも言う。「月刊しゅん」の大きさ。

他にもさまざまなサイズがあって、とてもすべてを載せることはできません。ただ、あまり変わったサイズの本を出そうとすると、印刷の際に紙を効率よく使うことができません。捨てなければならない部分が増えると、当然ながらコストがかさむことになります。また、書店への流通を考えるなら、書棚に並べにくいサイズは避けるべきでしょう。
 さまざまな出版物を発行しているクナウマガジン(スロウ編集部)ですが、本のサイズについては意見が分かれることがあります。僕はオーソドックスなサイズにしたいと考える。これは印刷会社的発想によるものかもしれません。一方、若手の人たちは変型サイズを求める傾向にある。確かにユニークではあるのですが、僕は先に挙げた2つの理由から反対することが多い。結局は若手の意見に押し切られることになるのですが・・・。

製本法については、編集部内で意見の不一致はありません。ハードカバー(上製本)を選ぶ人はいません。ソフトカバー(並製本)とはコストがまるで違ってくるのです。そして、手に持ったときの感触が僕個人としては柔らかいほうが好きなのです。このあたりは個人差があるといってよいでしょう。たぶん、机に座って背筋を伸ばして本を読む・・・というタイプの人は、ハードカバー派でしょうね。ソファにもたれて本を読む人はソフトカバー。大雑把すぎる分類ですが、そんな感じでしょう。
 製本方法には、大きく次の4種類があります。

・上製本(ハードカバー)
 本の中身を糸で綴じ、表紙をボール紙に貼り中身を綴じ込む製本法。高級感と耐久性がある。市販の単行本のほか、少部数の自費出版に使われることが多い。
・並製本(無線綴じ、ソフトカバー)
 本文の背を糊付けし、厚紙の表紙に中身をくるみ、三方を仕上げ裁ちしたもの。書籍の中では一番多い製本法。
・平綴じ
 紙の端から5mm程の位置を針金で留め、表紙でくるむ製本法。無線綴じよりも丈夫になる。
・中綴じ
 真ん中(紙の折り目部分)を針金で綴じる製本法。雑誌・パンフレットに多く使用される。

自分史など自費出版物に適しているのは、上製本か並製本でしょう。平綴じは本をノドいっぱいに開くことができないという弱点がありますし、中綴じは耐久性に欠けますから、長期保存には向いていません。重厚な本を出版するなら上製本、広く読んでもらいたい本ならば並製本。あとは、好みの問題ですね。
 本当は上製本にもいくつか種類があるのですが、ここでは割愛することにします。

本のサイズと製本方法を違いについておわかりいただけたでしょうか?  言葉で説明しても、おそらく伝わりにくいのではないかと思います。手元にあるさまざまな本を比べてみてください。自分の好きなサイズ、好きな製本法がわかってくることでしょう。
 僕が一番好きなのは実を言うと文庫判(当然ながら並製本)。本を読むとき、目の移動が最小限で済む・・・というのが最大の理由です。一行の文字数が多すぎる本を読むのが苦手なのです。
 そんな僕でも、自分史を出版するとしたら、四六判かA5判を選択することになるでしょう。本の内容や目的に合わせて、サイズは決められるべきもの。写真の多い自分史であれば、B5判、A4判という選択もありだと思います。

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