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北海道の仕事と暮らし79 働く環境づくり

北海道の仕事と暮らし79 働く環境づくり

おはようございます。
 午前と午後、4時間くらいかけてプレゼン資料をまとめる。伝えたいことはハッキリしているが、写真を探すのに苦労する。午後6時半、帯広空港でY氏を迎える。今日(2月12日)の中小企業家同友会とかち支部2月例会の講師。いったんホテルへ向かい、チェックイン後、十勝Chinese 掛村へ。S氏、M氏、K氏と合流。5人で会食。気づくと10時半になろうとしていた。

「働き方改革」に対する本音の部分

いつもの通り実名ではなく「Y氏」と書きましたが、今日の例会講師ですから隠すことはできません。大阪同友会の山田茂氏。(株)山田製作所の代表取締役です。演題は「大阪の職人集団が挑む『働き方改革』 ~働きがいブラック企業からの脱却~」というもの。
 山田氏の事例報告(講演)は昨年11月、北海道同友会4委員会合同勉強会の場で聴いたのが最初。今回は11月とは違った話も出てくるとのこと。例会は本日午後7時、場所はとかち館。僕の場合は、「楽しみです」とか「興味深い」などと、ゆったり構えてはいられない。きっと、真剣に聴き入ることになるでしょう。
 印刷業界は年度末に差し掛かり、みんなハードな状態になってきています。そんな中、3名の幹部社員にも今日の例会に参加してもらうことにしました。僕とは別な視点から、「働き方改革」を含む働く環境づくりについて考えてほしいと思ったからです。残念ながら、3人の中に若手は含まれていません。20代の人がいたら、もっと違った聴き方をするに違いありません。
 僕としては「ブラック企業かどうか」よりも、「その道のプロになれるかどうか」のほうが重要であると考えています。働き方改革を強力に推し進めた結果、若手がみんな半人前のまま成長がストップしてしまった……というのでは意味がない。ワークライフバランスというものは、一生の中でバランスがとれていればよいのではないか……というのが、僕の本音の部分といえます。
 しかし、その本音を脇に置いて、本腰を入れて時短に取り組もうと決めたのが一昨年か3年前のこと。「時短を強力に進める」というのも、僕のもうひとつの本音。矛盾しているように思われるかもしれませんが、プライベートを犠牲にすべきではないとも考えています。ときには仕事に没頭し、ときにはプライベートを充実させる。それがバランスというものでしょう。
 実際、慢性的な残業はずいぶん減りました。代わりに、僕の仕事量が増えたように感じるのは気のせいか? それはともかく、外形的には労働生産性向上につながっているように思えます。
 比較的順調。数字上はそのように映るものの、僕は一抹の不安を感じてなりません。その不安とは「人材の二極化が進んでいくかもしれない」というもの。僕と同じような心配をしている経営者はきっと多いことでしょう。これまでの残業の中には「自分のスキルを高めるための時間」が含まれていたはず。8時間でできる仕事を10時間かけて、求められるものよりも高いレベルの仕事を目指す。そうした働き方ができにくくなっている。時間内に収まるような無難な働き方をする人が増えると、クリエイティブ系の職種の人たちはどうなっていくのか……。
 一方では仕事もプライベートも関係ない、という働き方をする人もいます。日常業務とは関係ないプライベートな活動が仕事力向上につながっている……という時間の使い方。こうした人はどんな環境の中でもその道のプロになっていくものです。

「働く環境づくりの手引き」

結局のところ、「これが正解」というものはないはず。自分の長い人生の中でどうすれば充実した一生となるのか? 人生の中には想定外のことも起こりますが、それでも人生ビジョンを持ち、人生計画を立て、自分で自分の生き方、働き方を決める必要があるでしょう。会社としては、働く環境づくりを整えていきますが、その中で自分を高めるか、ただ流されるのかは、自分の人生態度によって決まります。かつては、残業時間を使って先輩が後輩を指導したり、自分で納得のいくまで働くことによって、仕事力を高めることができました。そうした時間が確保しにくいというのが「働き方改革」時代の悩ましいところといえます。
 中同協経営労働委員会では「働く環境づくりの手引き」という冊子がまとめられようとしています。年度内完成を目指しているようなので、もう間もなくできあがってくることでしょう。
 今朝「働く環境づくりの手引き」の試案を改めて読み返してみました。我が社でも、たぶんどの会社でも活用できそうな内容。特に「未来年表」というところがおもしろい。我が社でも自社の10年ビジョンや個人の人生ビジョンを立てていますが、これを年表にすると、よりリアリティが増すはず。個人的には実践している人もいるかもしれません。ただ、自社の未来年表は未着手。来期の経営計画書に載せることができれば、みんな将来イメージを共有しながら仕事ができるようになるのかもしれません。
 同友会には「働き方改革」という言葉が登場するはるか昔、労働運動が盛んだった1970年代から働く環境づくりに取り組んできた歴史があります。いうまでもなく、「労使見解」(中小企業における労使関係の見解)がその原点となっています。
 心ある経営者であれば、社員に対して「人としての幸せ」と「プロとしての実力」の両方を手に入れてほしいと願っているはずです。どちらか一方、というわけにはいきません。それゆえ、働き方改革の進め方に悩むこととなるのです。
 今日の例会は僕を含め、我が社から4人となりますが、本当はもっと大勢で参加したかったところ。ただ、「働く環境づくりの手引き」を使えば、バランスのとれた働き方改革を進めていけそうな気がします。普及版のほうなら、問題なく導入できるに違いない。全道経営指針委員会としても、「働く環境づくりの手引き」の周知に努めていきます。 

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