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北海道の仕事と暮らし83 地方も中央もない時代

北海道の仕事と暮らし83 地方も中央もない時代

おはようございます。
 朝は写真セレクト作業。10時来客。昼は昼食会。午後3時15分出発。4時40分広尾着。撮影1件。10分ほどで終わる。カフェで1時間半ほど待機。ノートPCを持ってくればよかった。仕方ない。来月の講演2回分の内容を考え、ノートにまとめていった。6時45分、鮨正。中小企業家同友会とかち支部広尾地区会2月例会。話題提供は(有)グランデファーム代表取締役の衣斐浩氏。会社所在地は浦河町。たぶん、日高地域唯一のとかち支部会員。自社の事業、業界を取り巻く環境、意外な事実やエピソードなどが語られた。数年前に取材したが、それでもまだ知らないことばかり。10時15分帰宅。久しぶりに8時間眠った。

移動を苦にしない

広尾地区会の例会に参加したのは3年ぶりでしょうか。その後も一度あったかもしれません。とにかく久しぶり。とかち支部の中でも一番遠方にあるのが広尾地区会です。車を走らせると「やはり遠いな」と感じてしまいます。
 しかし、視点を変えて考えると、広尾地区会の会員は「遠いな」と感じながらも、帯広で行われる支部例会やさまざまな勉強会、委員会等に参加しているわけです。往復3時間かけて学びにやってくる。この事実を重視せねばなりません。
 北海道同友会という単位で見ると、本部ととかち支部も同じ構図となっています。理事会が毎月あって、帯広から3時間近くかけて札幌へ出向く。移動中にできる仕事は限られています。列車の中でノートPCを開いても揺れが激しくて、原稿が書けるわけではありません。本を読むか、オーディオブックを聞く程度。3時間弱の会議のために往復6時間費やすこととなる。それだけ意味のある会議にしていかねばなりません。
 中同協をはじめとする全国の会議や勉強会の場合は、最低一泊しなければなりません。日程によっては2泊することもあります。それに見合う価値を見いだすことができるかどうか? これはプログラム内容もさることながら、自分の参加姿勢も大いに問われることとなるでしょう。
 帯広はどこへ行くにも比較的便利というべきかもしれません。東京の場合、午前9時台の飛行機に乗れば、午後からの会議に間に合う。帯広にいて一番遠いと感じるのは函館。大阪での会議や勉強会もさほど苦にはなりません。
 日本はやはり東京一極集中の傾向が強い。僕らはさほど感じませんが、東京の人が地方へ行くときには「わざわざ出向く」という心理になりやすいのではないでしょうか? 勝手ながらそう想像しています。もちろん、個人差はあるでしょう。19年前、東京で仕事をしていた頃、僕はそんなふうに身勝手に考えていたのです。「わざわざ大阪へ出張する」。そんな感覚がどこかにありました。
 地方の中で勉強熱心、仕事熱心な人は、たぶん長距離の移動を苦にしてはいないはずです。むしろ、チャンスと考えているかもしれません。勉強や仕事に不熱心な人は、わざわざ遠くまで行ってビジネスのヒントを得ようとはしないからです。勉強と仕事に熱心な人は動きが激しい。僕らが札幌へ行くような感覚で海外出張している人も少なくありません。

地方にある最先端

そのようにして考えていくと、地方には大きな成長の可能性が秘められているような気がしてきます。僕のまわりには勉強熱心、研究熱心な人が多い。そして、頻繁に情報を集めにどこへでも出向いていきます。フットワークが実に軽いのです。
 東京で仕事をしていた頃は「東京が一番進んでいる」と思い込んでいました。しかし、案外そうではないということがUターンしてからわかってきました。印刷業界の場合、デジタル化は地方から進んでいったと思われます。大都市の印刷業では分業化が進んでいますから、デジタルに転換するまでにずいぶん時間がかかったようです。
 地方都市の印刷会社は印刷に関わるすべての工程が自社で完結しています。DTPにしろ、CTPにしろ、自社で意思決定すれば印刷工程を変えることができるわけです。2000年代に入っても、まだ写植・版下が使われていたという事実に、僕は驚いたことがあります。
 一方では最先端を走っている。もう一方では時代遅れになっている。そのあたりに大都市のおもしろさ(?)があるのかもしれません。
 同じことが地方にも当てはまります。地方にも最先端を走る企業がある。そして、当然ながら時代遅れの企業もある。大都市にも地方にも、学ぶべき企業がたくさんある。まあ、当たり前の話ですね。
 ここ10年くらいのおもしろい傾向としては、大都市から十勝を視察にやってくる人が増えてきたということです。海外からもやってくる。十勝の農業の先進性が知られるようになったということでしょうか。ついでに……という感じで、我が社を訪ねる人も増えてきています。
 大都市への人口集中が世界的に進んでいるわけですが、地方都市や郡部にある企業にも成長・発展の可能性はある。「ある」どころか、将来的には大都市よりも有望なのではないかと思うことがあります。
 ビジネスにおいて、地方のハンデとか物理的な距離感といったものがさほど感じられなくなってきました。移動が便利になったことと通信が発達したことが大きい。
 問題があるとすれば、それは「人々の意識」かもしれません。いまだに大都市志向、大企業志向の人が多い。大学生には特にその傾向が強く、地方の人口流出を食い止めるには至っていません。僕は機会がある度に、地方の魅力や地域企業の可能性について語るようにしています。まだまだ地域企業の情報発信力は弱いと感じています。
 地域企業が行うべき効果的な広報活動、広報戦略。これを帯広経営研究会3月例会で語ろうと思っています。だいたい内容はまとまりました。95分の持ち時間の中で収まるのだろうか? けっこう盛りだくさんの話になりそうです。

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