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北海道の仕事と暮らし87 ワークライフバランス

北海道の仕事と暮らし87 ワークライフバランス

おはようございます。
 朝7時出発、栗山へ。取材は10時から。ここへは何度訪れたことだろう? 頭の中で数えてみると、たぶん7度目。撮影不可という場所があって、そこでは脳裏に焼き付けることとなる。これも撮影の一種と言ってよいのかもしれない。午後1時頃取材終了。昼食は蕎麦。5時頃帰宅。ほどなく、食事会の準備に数名やってきた。僕は日本酒用のグラスを用意する程度。6時から食事会が開催された。小林家と小林酒造で購入したばかりの甘酒、日本酒を飲む。甘酒はあっという間になくなった。日本酒の飲み手は僕を含め3名。ハードな仕事を終えたM氏のピッチが速い。8時過ぎ終了。

会社員にとっての「自由」

印刷会社は3月末までハードな時期を迎えます。すでにフル回転といった状況。僕は毎日、日計表の中にある「受注残」という欄をチェックしていますが、ここの数字がふだんの2倍近い金額になっている。制作中の仕事が社内にたまっているということになります。
 そんな中で開催された食事会。ピッチの速かったM氏は印刷オペレーター。しばし解放感(?)に包まれていました。まだ余裕があるように見えたのは製本部門の2人。他に、制作、製版、総務の人たちが参加していました。3月に入ると、今度は製本の仕事量が増えていく。今年は去年の同時期よりも受注残が多い。心配されるのはインフルエンザと大雪ですね。
 僕はワークライフバランスについてときどき考えています。
 バランスといってもさまざまな考えがあることでしょう。1日の中でバランスを求める人もいれば、1年の中でのバランスを考える人もいる。
 つまり、残業なしで1日8時間働いて週2回休む。祝祭日の他に、有給休暇もしっかり取得する……。そういう働き方が好ましいと考える人はきっと多いことでしょう。
 しかし、どの業界であっても繁盛期と閑散期がありますから、仕事が立て込んでいるときに平時と同じ勤務時間ということにはならない。当然残業があり、休日出勤ということも起こりうる。その分、閑散期にはゆとりを持った働き方となる。ほとんどの人はそういう働き方に納得し、自社のペースに合わせて勤務してくれています。
 会社組織のよいところは「人間的な時間配分で働くことができる」ところにある、と僕は考えています。たとえば、これがフリーランスだったら大変です。仕事がないときにはまったくなく、仕事が2つか3つ重なると不眠不休で働くことになる。実際にはゆったりしたペースで働いているフリーの人もいるとは思いますが、そういうことが起こりうるのがフリーランスの世界。
 ある程度の規模以上の会社であれば、チームで対応できますから、繁盛期といっても夜中まで働くようなことは滅多にありません。また、風邪やインフルエンザで休んでも周囲の人が助けてくれる(周囲の負担は増しますが)。「助ける」と「助けられる」を繰り返しながら、チームワークが高まり、会社としての生産性が高まっていく。
 会社勤めをネガティブに捉えている人は、「自由を奪われている」ように感じているかもしれません。実際はその逆。会社員だからこそ、いざというとき仕事を休むことができるし、同僚の人から助けてもらうこともできる。有給休暇を使うなどして、堂々とそのようにできるところが会社員のメリットといえます。

一生の中でのバランス

会社勤めをすると、「助ける」と「助けられる」を毎日のように経験することになります。誰かを助けることで、人の役に立っているという喜びを得られますし、自己成長にもつながっていく。とりわけ、印刷業界の人であれば、この2月、3月には助けることも助けられることも多いに違いありません。ハードな日々が続きますから、助け合わないと仕事が回っていかない。チームワークが苦手な人の場合、仕事が回るのではなく、目が回ることになるでしょう。
 「助けられる」という会社員の特権を享受するには、日常業務の中で「どうすれば周囲の人を助けられるのか?」について考え、実際に人を助ける活動を心がけることが大切でしょう。その気になれば、自分にできることはいくらでも見つかるものです。
 バランスの話に戻ります。
 「1日の中でバランス」「1年の中でのバランス」の他に、「一生の中でのバランス」というものもある、と僕は思っています。一生同じペースで働き続けるわけではありません。体力のある20代、30代の働き方と健康面に不安が生じる50代、60代の働き方には当然違いがある。また、結婚、子育て、介護などをきっかけに仕事の仕方に変化が生じることも考慮しなければなりません。
 さらに考えるべきことは、内的要因によるバランスの取り方です。確信はありませんが、僕は仕事人生には3回か4回のピークがやってくるのではないかと考えています。
 最初のピークは20代から30代前半にかけて。ここで一気に成長し、何かをつかみ取らなければプロにはなれません。次のピークは個人差があるでしょう。僕の場合は40代前半でした。20代、30代は力尽くで働くということが多かったのですが、ここではメンタル面でのチャレンジが求められた。テーマは「精神面での成長」でした。僕にとっての3回目のピーク。おそらく、それはこれからの数年間となるでしょう。
 誰もが人間的に働きながら、その中で成長し、充実した仕事人生を送る。多くの中小企業経営者は、そんな会社づくりをしたいと思っているはずです。人生の中にはとことん働く時期もあれば、プライベート優先で働くべき時期もある。
 会社に自分の人生のすべてを捧げることはありません。ただ、会社員としてのメリットを享受するには、同僚や会社組織に対する助けや貢献も必要となる。そうしたバランス感覚を持つことも、社会人としては必須といえます。
 かつて僕は「超人的な努力で現状を変えよう」と考えていました。今は、「超人的」ではなく、「適度な」という言葉に置き換えて考えるようにしています。みんなが適度な努力を積み重ねれば、着実に変わっていくような組織。その道筋を明らかにせねばなりません。

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