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北海道の仕事と暮らし93 相手の視点に立つと……

北海道の仕事と暮らし93 相手の視点に立つと……

おはようございます。
 午前も午後も原稿執筆。ひとつ目は社内報の原稿。書きかけになっていたもの。なかなか筆(キーボード)が進まない。それでも10時半頃にはまとまった。担当者のメールで送る。午後はインデザインでデータの修正作業。3時、業界誌から依頼された原稿を書く。2時間で4000字ほどの原稿を書くことができた。いいペースだ。依頼メールには「である調」と書かれていた。僕は「ですます調」より「である調」に向いているのかもしれない。

読者をイメージして書く

「である調」でズバズバ言い切る心地よさというものは確かにあります。しかし、昨日の2本目が書きやすかったのは、別な理由からではないか? 今朝になってそう思いました。読み手が何を求めているのか、イメージすることができたのです。
 社内報原稿のほうも当然読み手をイメージして書いています。業界誌の原稿と違いはありません。違いがあるとすれば、業界誌の読者は印刷会社の経営者及び経営幹部であるという点。おそらく、大きな問題意識を持って本を手にしているに違いない。その姿をリアルにイメージすることができたのです。
 なぜ我が社は印刷会社でありながら事業領域を拡大させていくことになったのか? 説明しにくい部分もあるのですが、できるだけそのまま伝えようと試みました。多くの印刷会社は次の一歩を踏み出せずにいます。我が社とて、もう一歩踏み出すことに躊躇している面があります。当然です。それでも、未知の領域へ進んでいかねばなりません。
 読み手の心理をイメージできたとき、書きたいと思う内容が文章となって頭に浮かび上がってくる。スロウの執筆者であれば、取材相手の心理をイメージできたとき、原稿を書き進められると考えることでしょう。それも事実ですが、取材相手と同時に読者の思考や気持ちも同時にイメージしているはず。
 つまり、相手の目線に立つということが大事なのではないかと思います。
 仮に、取材相手だけをイメージしたならば、自分と取材相手がお互いにわかり合える文章表現をすればよいということになるでしょう。そうなると、読者には通じない言葉が文章内に混じってしまう……。これでは雑誌として成り立たない。読者の内面をイメージできなければ、雑誌も書籍も原稿を書くことはできないと考えるべきでしょう。
 スロウの場合は、取材相手、読者、執筆者の三者が揃って、初めて原稿を書くことができる。実際に指先を使ってキーボードを打っているのは執筆者ではありますが、記事を書かせているのは取材相手だったり、読者だったりすることもあるのです。書き手である自分の思いや考えを、取材相手や読者のそれと照合しながら書いている……。そんな書き方になるのではないでしょうか?
 原稿を書く仕事だけではありません。写真を撮るときにも、デザインするときにも当てはまるでしょう。営業職の人も「直接的なお客様」と「お客様のお客様」の両方をイメージしているはずです。近江商人なら「売り手よし、買い手よし、世間よし」ですが、ここでは「書き手よし、取材先よし、読者よし」ですね。もちろん「世間よし」も欠かせませんから、三方ではなく、四方よしが求められることになります。

学生が行きたい就活イベント

自社視点、あるいは経営者視点にとらわれてしまって、失敗してしまうというケースがときどき起こるものです。強引に物事を進めようとするとうまくいかない。僕も何度か経験しているので、自分の主張はさっさと引っ込めるようにしています。正確に言うと、引っ込めては別な日に再び主張する。これを何度も繰り返すと、10件に1件くらいの割合で僕の主張が通ることがある。変な会社ですが、我が社にはそういうところがある。社員数65名。自分の意見が通るのは1/65の確率と考えるべきかもしれません。
 それはともかく、この自社視点とか経営者視点というのが曲者なのです。需要が供給を上回っている時代にはそれでもよかった。しかし、今は人口減少社会。とりわけ生産年齢人口が減っている。採用活動に自社視点を持ち込みすぎるとうまくいかないのではないかと思います。
 近年、非常に苦戦しているのが合同企業説明会ではないかと思います。なかなか学生が集まらない。大企業が北海道までやってきて、ごっそり人材を引き抜いていく……。そんな状況にあるのでしょう。
 しかし、学生の立場になってみると、別な風景が見えてくるのではないでしょうか? 地元で合同企業説明会が開催されているけれども、あまり行ってみたいとは思わない……。今は引く手あまたなわけですから、積極的に行動する学生は減っていると考えるべきでしょう。根本的に何かを変えなければならない。ただ、僕にはアイデアが浮かんできません。
 そうしたら、昨年11月、北海学園大学人文学部との連携協定を締結した日に、編集者S氏が「学生が行きたい就活イベント」というものを提案。すぐさま、学生参加者を集めてしまいました。
 北海学園大学の現役学生が企画した就活イベント(参加企業にとっては合同企業説明会)。これが明日、3月26日午後3時から7時まで、北海学園大学豊平キャンパスG‘cafeで開催されることになりました。
 ポイントは参加企業の若手社員が自社について語るというところにあるのだそうです。僕はてっきり、「学生は社長の話を聴きたがっている」と勘違いしていました。どうやら知りたいのは自分と年代の近い社員の話。じゃあ、新入社員じゃないか、ということになるのですが、そこに一番のニーズがあるようなのです。
 我が社からも新入社員I氏を派遣することとなりました。仕切っているのはS氏なので、詳細は僕にはわかりません。パンフレットには「十勝を味わうビュッフェ食べ放題」という文字も……。参加できるのは学生(他大学の学生もOK)。僕は行くことができませんが、どのようなイベントになるのか楽しみです。たくさん写真を撮ってもらうことにしましょう。

ソーゴー印刷株式会社

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