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広報と広告11 文章講座

広報と広告11 文章講座

おはようございます。
 朝は採用試験と面接の準備。10時面接。11時半から昼まで文章講座のアイデアを捻出。午後はラフづくり。手書きではうまくいかない。イラストレーターでつくる方が簡単だ。デザイナーA氏に送る。続いて写真選び。編集者I氏に送る。3時からは社内でスロウの取材&撮影。5時いったん帰宅。早めの夕食。5時50分、企画書の送付を忘れていたことに気づく。5分で作成しメールで送る。6時半、とかち館で中小企業家同友会とかち支部臨時総会。7時、3月例会。講師は堅展実業(株)厚岸蒸留所所長の立崎勝幸氏。「厚岸ウイスキー4年目の挑戦」というテーマ。確かに「挑戦」と呼ぶにふさわしい事業展開だと思った。このような挑戦が我々にも必要だ。

文章力を誰でも使える技術に

4月12日、帯広経営研究会総務広報委員会の中で、文章講座を行う予定になっています。広報講座の2回目。3月例会でも広報の話をしましたから、3回目というべきでしょうか。オープン委員会。会員は誰でも参加できますし、会員以外の方でもたぶん参加OKでしょう。
 どんなふうにまとめようか30分ほどアイデアを出してみたのですが、考えるまでもありませんでした。僕の伝えたいことは拙著「写真家的文章作成技法」の中にほぼまとめられている! 軽く読み返してみると、まったくもってその通り。しかも、おもしろくてなかなか読むのをやめられない……。自画自賛モードで恐縮ですが、この本はもっと人に勧めるべきだ、と勝手ながら強く思った次第です。
 この本をベースに、その後新たに生み出された技法をひとつだけ加えることにしました。その技法は4月12日まで伏せておくことにしましょう。けれども、過去に僕のブログの中で披露したことがあるかもしれません。ちょっとばかばかしい気持ちになってしまうほど簡単であり、それでいてものすごく効果的な手法。これはスロウの記事の執筆にも応用できるのではなかろうか? ただ、理詰めで書いていく手法なので、情感に欠ける文章となりやすいかもしれません。どちらかというとレポート向きの手法といえそうです。
 それはともかく、僕は「文章を書く技術」を広く伝えたいと考えています。多くの人が「文章を書くのは苦手」だと勝手に思い込んでいます。それは変だと思うのです。ふだん日本語を話していて、メールを送ったり、たまには手紙を書いたりする。それなのに「文章」となると途端に苦手意識が湧いてくる……。
 手書きの時代ならいざ知らず、今は素晴らしい性能を持ったワープロソフトを使って文章を書くことができるわけです。うろ覚えの漢字でもパソコンが勝手に変換してくれる。たまに妙な文字に変換されることもありますが、これほど文章を書くことが容易になった時代はないでしょう。
 文章を書くために必要なものは次の3つです。「必要最低限の日本語能力」「書きたいと思う中身やメッセージ」「書き上げようとする意欲」。プロのライターや編集者は、卓越した文章力があるから原稿を書いているわけではないのです(もちろん卓越した技術を持つ人も多いのですが)。それ以上に、書きたいと思う中身があり、強い意欲を持っている。だから、仕事として成立しているといってよいでしょう。あとは書くためのちょっとした技術と工夫。これを誰でも使えるものとして広めていきたい……というのが、僕のちょっとした野望なのです。

13日間で書けるようになる!

日本人は外国語の習得が苦手。若い人の場合はそうではないかもしれませんが、多くの日本人はそう感じています。日本人以外の人のほうが容易に外国語をマスターし、いくつもの言語も自由自在に操っている。まったくうらやましい限りです。
 英会話が苦手なのは、相手の言葉がちゃんと聞き取れないというのが理由のひとつ。そして、間違ってはいけないというプレッシャーから、話すのをためらってしまうという第二の理由があるのではないかと思います。ですから、文法も単語もでたらめなのに、たくさん話しているうちにいつの間にか日常会話レベルを身につけてしまう、という人もいます。英会話の場合は積極性が一番大事なのでしょう。
 同じようなことが文章作成にも当てはまりそうです。「間違ってはいけない」と意識しすぎて言葉が出てこない……。そういう人が案外多いような気がします。また、「うまく書きたい」とか「賢く思われたい」という気持ちが文章に現れている人もいますね。文章になると、ふだん使わないような単語を使ってしまう人。
 これはジンギスカンやザンギが本当は好物であるはずなのに、気張って懐石料理を食べに行ったときに感じるような違和感に近い(本当に近いのかな?)。自分の裡から湧き出してくる食欲(文章の場合は執筆欲)を大切にすることが何より重要なのです。一番好きなものを味わうように、自分にとって一番自然な文体、文章表現を見つけなければなりません。ですから、「話すように書く」というのが一番自然であり、それを話し言葉ではなく、文章として整えていくというのが基本です。
 僕は真剣に文章を書こうと思っているときには、ネクタイを締めません。できるだけカジュアルな格好をします。したがって、社内で原稿を書くのはほぼ不可能。服装を自然体にすると、文章も自然体に近づいていく。夏はTシャツ+短パン。これが僕の本気の仕事着です。もう30年以上、このスタイルで原稿を書くようにしています。
 拙著「写真家的文章作成技法」には、「3週間で文章が書けるようになる」というサブタイトルが添えられています。実際には「12日間で書けるようになる」と言ってよさそうです。昨日読み返してみて、そう確信しました。残り9日間は応用編なので、無理して覚える必要はないかもしれません。
 ひとつ、新技法が加わりますから、「13日間で文章が書けるようになる」ということにしましょう。ひとまず90分の講座にまとめ、帯広経営研究会だけではなく、自社の新入社員研修にも活用しようと思います。

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