
おはようございます。
ほぼ一日、自宅の書斎にこもって仕事をする。すべきことは山ほどあった。締め切りの迫っているものから順番に片付けていく。最大の目標にしていた新入社員研修の準備は午後からとなった。もっとスピードアップせねば。6時半、北海道ホテルで「竹森強・工藤一幸両氏を送る会」に出席。北海道ホテルの歴史と両氏の人生との関わり。仕事とはこのようなものだと改めて思った。帰宅する頃には思ったよりも雪が積もっていた。中川町を訪問した8名が気がかりだったが、無事戻ってきた。
仕事とは
今日は日創研札幌研修センターで新入社員受け入れ研修を受講することになっています。僕はほぼ毎年受講。新入社員には限りませんが、本当に大切にしたい人たち。ぜひ幸せな仕事人生を送ってほしいと願っています。当然ながら、僕がその人の人生すべてに関わることはできません。ですが、我が社に籍を置く限り、仕事人生には関わることができるのではないか? そう考えて、札幌での新入社員研修2日間、そして帯広に戻ってからの新入社員研修21講座を担当しています。
自分の人生にとって仕事とは何なのか? 働くとはどういうことなのか? 新入社員となったならば、まず最初に考えることになるでしょう。と同時に、10年たっても20年たっても、やはり考え続けることになるはず。一生ついてまわる問いといってよいかもしれません。
仕事=生活費を得る手段。そう考えている人の場合、答は瞬時に出てしまうでしょう。お金のための仕事といういうことになると、職場の同僚もお金のための人間関係ということになりますし、お客様もお金を支払ってくれる人という位置づけになります。寂しい感じがします。そこにどれほどの充実感や喜びがあるのか? 僕には十分イメージすることができません。
我が社の場合、それとは対極の生き方を推奨しています。もちろん、行っているのは経済活動ですから、売上・利益の確保が大切であるのは言うまでもないこと。ですが、単に生活費を稼ぐために仕事をしているのではない。何かもっと大きな目的のために自分は働いているのだ……。そう考えてほしいと思っています。
そんな「大きな目的」といったものは、考えたことも持ったこともない。そう思っている人も多いに違いありません。けれども、ちょっと考えてみてほしいのです。特に、新入社員や若手社員の人に僕は言いたい。目的というものは「持つ」ものではない。これは僕の言葉の捉え方なので、異論があって然るべきですが、目的は「もともとあるもの」。ですから、目的は「持つ」ではなく、「気づく」ものではないかと思います。
どんな人にも大きな目的があって、それは「万人に共通するもの」と「その人にだけ授けられたもの」があるわけです。一人ひとり備わっている才能に違いがあるのはそのため。ですが、大きな方向性としては「よりよい世界をつくる」という目的でまとまっているはず。一生をかけて成し遂げられる仕事は大小さまざまあるでしょうが、目的は大きく、方向性はだいたい同じと考えてよいのではないでしょうか。
自分だけに授けられた目的
問題は「自分だけに授けられた目的」に気づくことができるかどうか? これは残念ながら、社会人1年目で気づけるようなものではないでしょう。特異な才能を持つ人ならわかりませんが、通常は10年、20年と仕事を続けていくうちに気づくようになり、やがて確信へと変わっていくものです。
万人に共通する目的はわかりやすい。その上、仕事環境に恵まれていれば、非常に心地よいものでもあります。自分が前向きに働き続ける限り、幸せな仕事人生を送ることができる可能性が高い。
ただ、それがすべてではないわけです。恵まれた環境の中で心地よく仕事をするだけではなく、自ら環境を変えていったり、世の中に何かしらの影響を及ぼすような仕事の仕方をする。つまり、「自分にだけ授けられた目的」に向かって努力を積み重ねるという生き方。僕はそこにこそ、本当に充実した仕事人生があるのではないかと考えています。
そう考えると、一見恵まれていない職場環境に身を置くことも充実した仕事人生の第一歩といえるのかもしれません。あるいは、衰退業界に飛び込んでいくというのも、人によっては意味ある選択といえるでしょう。恵まれた環境に身を置くことが幸せとは限らない。あえて厳しい環境の中で自分の可能性にチャレンジする。そんな生き方もあってよいし、そのほうが自分を成長させることができるのではないか……。僕はそんな仕事観を持っています。
「自分だけに授けられた目的」に気づくためには、とことん働いてみるのが一番です。とことん働き、とことん考える。中途半端に働いて中途半端に考えると、「もっと条件のいい会社に移ろう」といった安易な結論に飛びつきやすくなる。
働き方改革(特に時短)を表面的に捉えると、中途半端な働き方を会社が推奨しているかのように誤解してしまうことになるでしょう。我が社が働き方改革を進めているのは、プライベートの充実と併せて、自己成長のための時間を確保してほしいと願ってのこと。視野や見聞を広げ、変化の激しい時代の中で、自分の働き方や自社の将来のあり方など長期的視点から考えてもらいたいのです。
何か、自分だけに授けられた目的があるはずだ。ハッキリ「これだ!」と言い切れるものが見つかる人と見つからない人とがいることでしょう。けれども、とことん働く中で「夢中になれるもの」や「やらずにはおられないもの」が出てくるに違いありません。目的は必ずしも言葉になっていなくてもよいのです。自分がやらず誰がやる……。そう思えるような仕事に出合うことができるかどうか? そんな発見とチャンスにあふれた会社にしていきたいと常々考えています。
