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広報と広告19 アイデア力とプレゼン力

広報と広告19 アイデア力とプレゼン力

おはようございます。
 朝、2本分の資料をまとめる。新入社員研修は午前9時から。第13講「アイデアを形に」、第14講「プレゼンテーション力」。午後は自宅で某プロジェクトのミーティング。その後、食事会の買い出し。夕方もミーティング。

アイデアは無数に眠っている

昨日の2つの研修はつながりのあるものでした。アイデアが伝える力。これがプレゼンテーション力ということになります。そもそもアイデアが豊富にあるかどうか? それはプレゼンだけではなく、僕らの仕事全般に関わってきます。アイデアがないのに付加価値の高い仕事をするなど、不可能といってよいのではないかと思います。
 ところが、「自分にはアイデアが浮かばない」という人が予想以上に多いんですね。僕はあるとき気づきました。きっとアイデアという言葉の捉え方が人によって異なるのでしょう。
 辞書には「思いつき。新奇な工夫。着想」とあります。僕の言葉の捉え方がちょっとずれているのかもしれません、僕にとってアイデアとは「問題解決の方法」といった意味合いが強い。僕の中では単なる「思いつき」と役に立つ「アイデア」は別物なのです。
 私的欲求から浮かんでくるのは、多くの場合「思いつき」。まわりの人を助けたい、困った問題を何とかしたいという思いから湧いてくるものは「アイデア」。僕はそんな捉え方をしています。
 そういう前提で話を進めていきましたので、「アイデアは愛である」というひとつの結論を述べることになりました。ただ、みんなは具体的方法を求めています。自分の中からアイデアを引き出す方法を知らないという人が実に多い。アイデア豊富な人とアイデア貧困な人。世の中に2種類の人がいるかのように考えているのかもしれません。
 自分の頭の中には素晴らしいアイデアが無数に眠っている。その事実に気づく必要があります。少なくとも自分の遺伝子にはしっかりその情報が刻まれている。自分という人間はクローンでない限り、両親から生まれてきています。両親にも両親がいる。そうやって先祖をたどっていくと、膨大な数になる。その中にはきっと「この分野では世界一」という人物が何人もいたに違いありません。自分の中には超天才の血が流れている……。だから、アイデアがないはずはないのです。
 せっかくのアイデアも取り出さなければ意味ありません。僕はアイデアが浮かびやすくなるような生活習慣を提案しました。たぶん、この話は毎年新入社員研修で行っているような気がします。夜の眠り方と朝の起き方。ここを変えるだけでもずいぶん変わってくる。我が社の人たちはちゃんと実践しているのだろうか? きっと少数派だろうな。僕の見るところ、夜型の人が多いと思いますから。20代までは夜型でもよいけれど、30代後半には朝型に切り替えるほうがよいのではないかと思います。
 アイデアは朝浮かぶことが多い。それも早朝。出勤する頃には目の前のすべきことに追われますから、アイデアとは無縁の作業をすることとなります。早朝にゆとりある時間を持つことができるかどうか? ここが勝負なのです。

若手のプレゼン力が重要な時代

浮かんだアイデをアウトプットする。これがプレゼンテーション力ということになります。これもまた苦手意識を持っている人が多い。自分には無縁だと思っている人もいます。またしても、僕の捉え方がずれているのでしょうか?
 プレゼンテーションとは、もともと「表現」「提示」「紹介」という意味。人生はプレゼンの連続といってよいでしょう。自分の主張を通したい、考えを採用してもらいたい。そう思ったならば、プレゼンテーション力を磨く必要があるわけです。
 そういう場面は仕事だけではなく、プライベートにおいてもたくさんあるはず。プレゼンという言葉は使っていなくても、何かしらのプレゼンを行い、相手の共感を得たり、得られなかったりという経験を無数に重ねている。それを行き当たりばったりに行うのではなく、少しでも精度を高めるような努力をすること。これは社会人として当たり前に行うべきことではないかと思います。
 僕はとりわけ、若手の人たちのプレゼン力に期待しています。というのも、第4次情報革命(インターネット革命)によって、世の中が根底から変わってきているからなのです。1990年代までは、おそらく社内で一番豊富に情報を持っていたのは社長だったといえるでしょう。今はどうでしょうか? 社長があらゆる情報を持っているなんてことは、あり得ないはず。情報爆発が起こっていますから、今、企業経営者が求めているのは「情報を持っている人が周囲にいる」こと。そして、いいアイデアを提示してほしい、いいアイデアを採用したいと考えているのです。
 プレゼン力は論理的思考力とスピーチ力が2本柱といってよいでしょう。その他にいくつか必要な能力があって、その効果的組み合わせによってプレゼン力が形成されています。昨日は論理的思考力に重点を置いて新入社員に伝えていきました。とりわけ、力を入れたのがエビデンスの取り扱いについて。エビデンスはアイデアに魅力や信憑性を加える大切なもの。ここにもっとエネルギーを注ぎ込んで伝えるべきではないか? 僕は常々そう思っています。
 昨日はユニークなエビデンスと大胆な仮説について伝えました。ビジネスは仮説、実践、検証の繰り返しです。仮説立案能力はアイデア力の中でも非常に大きなウエイトを占めています。仮説がなければ、新しい行動をとることはできない。つまり、古いスタイルのままビジネスを続けることになってしまうのです。
 アイデアのない会社は滅び、アイデアの出ない人は付加価値の低い働き方を続けることとなる。みんなアイデアが湯水のごとく湧いてくる人物になることを願っています。

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