おはようございます。
午前9時、新入社員研修第15講「文章作成技術」。続いて第16講「コア・コンピタンス」。今月の新入社員研修はここまでとし、残り7講は5月に行うこととなった。十分伝え切れていない内容もあるため、追加することになるかもしれない。午後は食事会の準備。大量の料理と飲み物が用意された。6時頃から人が集まってきた。今回は食事会というよりも、新入社員歓迎会。仕事の終わった順にやってくるため、3名の新入社員が揃ったのは7時頃。参加者はたぶん40名くらいだったと思う。この日、我が家の食事会で初登場だったのはラフテーとロールキャベツ。飲み物では中川町のハスカップワインを初めて飲んだ。今週ずっと睡眠不足だったため、歓迎会の後半は眠くなっていた。9時過ぎ終了。
入社した会社になじめるかどうか
今週はいつもより早起きでした。朝3時に起きればたいていのことはできる。僕は昔からそう信じ込んでいるところがあって、1週間、そのように活動しました。
確かにこのやり方は僕には向いています。ただ、根本的に間違っていることがありました。当日の準備を当日朝に行うという綱渡りの日々。これは新入社員には決して勧められないやり方。もっと事前に準備を完了させておかねばなりません。ここが僕のボトルネックのひとつ。ただ、今年の新入社員研修資料は昨年までに比べて、ずいぶんクオリティが高まっています。来年度はきっと早めに準備が完了することでしょう。
今年度は中堅、若手リーダーにも参加してもらっています。来年はいくつかの講座を受け持ってもらうことになる。必ずしも僕と同じような研修内容にする必要はないのですが、新入社員と一緒に受講し、伝え方やポイントを学んでもらっています。
そのうち何人かは、きっと僕より効果的に伝えることができるでしょう。僕の伝え方にはプロダクトアウト的なところがあって、聴き手のニーズを汲み取るという部分が少ない。我が社の若手の人たちは共感力や受容能力が高い人たちが多い。たぶん双方向のやりとりが活発な研修になるに違いありません。来年は立場を逆転させ、僕が受講生の立場になろうと思います。
入社1年目はチャレンジの連続です。とりわけ、新卒の新入社員は社会人1年目ということになりますから、やることすべてが初めてといった感覚でしょう。どれだけ素直に教わることができるか。そして、どれだけ柔軟な思考を持って物事を受け入れることができるか。自分の素直さや吸収力へのチャレンジが求められますね。学生の頃(中途入社であれば前職)の習慣を引きずってしまうと、会社にはなかなかなじめないものです。
これまでの自分の価値観、考え方、行動の仕方……。こうしたものをいったん脇に置いて、新しいやり方を試してみよう、という姿勢が欠かせません。過去の自分の考え方、やり方を否定するわけではないのです。しばらく、脇に置いておいて、入社した会社の考え方、やり方に合わせてみる。そうすることで、自分の考えに深みや奥行きが加えられていくことになる。
我が社の企業文化もこれからまだまだ変わっていくことになるはず。そのときには、新入社員の人たちが「いったん脇に置いた」考え方、やり方が採用されることになるかもしれません。
中堅・若手リーダーの責任
新入社員も、中堅・若手リーダーも、経営者も、それぞれチャレンジし続けなければなりません。チャレンジといっても、命懸けの冒険のようなものという意味ではありません。命懸けのチャレンジが必要な局面も人生の中でやってくるでしょうが、日々のチャレンジはそれとは異なります。
新入社員研修の中で自分の考えを堂々と述べる。これも新入社員にとってはチャレンジのひとつでしょう。命の危険はまったくない。けれども、人によってはプレッシャーを感じる。そういう類いのチャレンジを数多く重ねることが重要です。新入社員にはチャレンジが山のようにあるはず。見方を変えれば、成長の機会が山のようにあると言えるわけです。ひるむことなく、すべてチャレンジしてもらいたいと思っています。
中堅・若手リーダーにはどのようなチャレンジが待っているのか? 的確な表現かどうかわかりませんが、「責任者として自覚を持つ」というチャレンジでしょうか。リーダーには新入社員や部下・後輩を導くという責任があるのです。単に導くだけではありません。その人の人生に関わっていき、一定程度、人生の責任を引き受けるということなのです。
これはよく考えると非常に重い責任ということになります。有能な中堅・若手リーダーは、これを当然のこととして行っています。そういうリーダーが増えていくと、人材育成力の高い会社に変わっていく。我が社にはそのような企業文化が必要です。
中堅・若手リーダーの場合は、「人を育てることによって自分が育つ」という経験をいくつも持ってほしいと思います。それが自分にとって貴重な資産となる。人間は間違いを犯しやすいものなので、部下・後輩の仕事人生に関わることに対して、慎重になりすぎる人が多い。しかし、すべて上司の指示を仰ぐということになると、リーダーとして成長する機会を逃すことにもなる。慎重に進めるにしても、「自分はこのように関わろうと思う」と自分の意思を伝えるべきでしょうね。
部下、後輩、新入社員に対して純粋に「育てたい」という思いを持っていたならば、多少間違った指導・育成があったとしても、真意は伝わるものなのではないかと思います。人間関係が築かれていれば……という前提条件付きの話ですが。指導法に不備はあっても、ちゃんと人が育つ……。そのような事例を僕はいくつも目撃してきました。また、自分自身も新社会人の頃にそのような指導を受けてきました。
「この人を信じてみよう」。そういう気持ちにさせることができるかどうか? このあたりに中堅・若手リーダーのチャレンジがあると思うのです。最終的には、人間力が決め手ということなります。