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北海道の仕事と暮らし105 投票日

北海道の仕事と暮らし105 投票日

こんばんは。
 明日は早朝出発のため、夜の投稿となります。今日の午前中は、帯広市議会議員選挙の投票、散髪、買い物。午後は社内報原稿作成。果たして「記憶の中の風景」の仕上げまでたどり着くかどうか。ちょっと微妙なところ。

権利、義務、権限

統一地方選挙が終わりました。あとは結果を待つのみ。開票結果はもちろん気になりますが、それ以上に気になるのは投票率。そして、我が社のみんなが投票所へ足を運んだのかどうか? 僕はここが非常に気になります。
 支持政党や思想・信条は一人ひとり違うのが当たり前。ですから、誰に投票するのかは問題ではありません。ただ一点、「投票したかどうか」。ここが大問題。もし、「誰にも投票しない」という選択をするのであれば、せめて投票所で白票を投じるべき。僕は昔から、どの選挙の際にもそう思ってきました。そして、意中の候補のいない選挙であっても、自分の考えに近いと思われる人に投票してきました。
 しかし、白状すると、投票権を獲得してから2、3回くらい投票所へ行かないことがあった(たぶん20代の頃)。その直後、僕はひどく後悔することとなりました。人生にはいくつもの後悔があるものですが、何か誤った行動をした結果の後悔であれば、まあ仕方がないか……と思えるでしょう。けれども、投票という意思表示しなかった後悔には重苦しいものがあります。さまざまな考え、さまざまな事情がありますから、投票しなかった人を批判するつもりはありません。けれども、ソーゴー印刷は今では完全週休2日制の会社となりましたから、投票所へ行く時間はあるはず。もし、今回行かなかったという人がいましたら、次回は必ず行くようにしましょう。
 投票するのは「権利」というよりも、「義務に近い権利」ではないでしょうか? これは「幸せになるのは権利というよりも義務である」という話に近いですね。幸せそうな人は周囲の人を幸せな気分にするものですが、不幸そうな人は周囲の人の気分を滅入らせたり、落ち込ませたりする。ですから、相手の利益を考えることのできる人にとって、自分が幸せになることは、権利というより義務なのです。もちろん、そうは言っても、どうにもならないこともあるでしょう。しかし、個人の事情はともあれ、周囲をマイナスな方向へ巻き込んでしまうのは問題。投票における権利と義務とは話がちょっと違うかな? まあ、とにかく権利は簡単に放棄しないほうがよいという話です。
 権利を簡単に放棄してしまう人は、社内でも同じようなことをしているのではないかと思います。会議では発言権を持っているのに何も発言しない人。意見がまったくないのであれば仕方ないのかもしれませんが、会議が終わった後に意見(不満?)を言うようなタイプの人がいたら問題です。
 管理職になると、責任の大きさに比例して、持っている権限もそれに見合ったものとなるでしょう。権限があるのに、権限を行使しない。これも問題が大きい。たとえば、自分で決定する権限があるのにいちいち上司の指示を仰ぐ……といったようなケース。権限の範囲を十分理解していないという場合もあるでしょうが、権限があることをわかっていながら権限を使わないようであれば、問題といえます。「自分で考え、自分で決める」という責任を放棄していることになるのです。
 こうしたタイプの人は不思議な意思決定をすることがあります。権限のない事案に限って勝手に進めてしまう……ということが起こる。客観的に物事を判断できないという弱点を持っているのかもしれません。

自分の頭で考え、意思表示する

それもこれも、自分の頭で考えるという習慣を持っているかどうかではないかと思います。家庭の問題、職場の問題、地域の問題、国の問題、世界の問題……。僕らは実にさまざまな問題に囲まれています。問題の多くは解決困難といってよいのかもしれません。特に国、世界ともなると自分の影響の範囲外に思える。しかし、たとえそうであったとしても、国政選挙に投票することが重要です。地域の問題を扱う地方選挙であれば、自分の意思決定が地域の問題解決につながる可能性がある(わずか一票ではあっても)。自分の頭で考え、意思表示を明確にすることが大切なのです。
 すべての仕事は「自分の意思で決める」というところから始まります。強制労働させられている人は、この地域ではたぶんいないはず。我が社の社員は全員、自分の意思に基づいて今の職業に就いているはずです。自分の第一希望ではなかったという人もいるとは思いますが、少なくとも納得の上で働いている。
 仮に、自分が意思表示をしなかったらどういうことになるか? このあたりをイメージしてほしいと思うのです。自分の意思に反する仕事でも我慢して続けるのでしょうか。自己成長のために、苦手な仕事をするというのとは意味が違います。自分がすべきではない仕事。やってはいけない仕事。意思表示しなければ、そういう仕事(「仕事」というべきではないかもしれませんが)を押しつけられてしまうことになるのです。
 そうした行動パターンに慣れてしまうと、今度は「考えない」「意思表示しない」というのが当たり前のこととなる。ここが恐いんですね。誰かに考えてもらう、誰かに決めてもらう。社会人としてそのようなことがあってはいけない。
 期日前投票という制度もあるのに、投票率が50%にも満たない選挙があるということに僕は心を痛めています。もし、社内の半数近くの人が、自分で考えず、自分で意思表示できない人だったらどうしよう……。そんなマイナスイメージがふくらんでしまいそうです。
 夜にブログを書いているため、少しネガティブになっているのかもしれません。社内ではもっと「自分で考える」「自分で意思決定する」という場面を増やすことが重要だ。そのための場所と機会をもっと整える必要がありますね。意思表示のトレーニングとなるような活動。これを活発に行い、習慣化するようになれば、我が社の投票率はきっと高まるに違いありません。

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