
おはようございます。
ちょっと早起きしすぎた。朝2時50分起床。6時出発。9時15分、旭川駅でK氏と交流。9時50分、取材先へ。昨年も訪れた場所。取材は順調に進む。おもしろいと思ったのは、図面にそのときの気持ちが記されていること。作家、アーティストに限らず、いい仕事をしようと思えば、自分の「気持ち動き」や「心の持ち方」が重要な鍵を握る。それを図面に記録しておくというのは、おもしろい手法(というか、自然にそうしているようだ)だと思った。
帰途はK氏と交代で運転。午後4時45分帰宅。急いで着替えて同友会事務所へ。10分くらい遅れて、とかち支部四役会に出席。ひとつ難題があって、簡単には解決策が見いだせない。会議はやや長引いた。8時頃帰宅。
気持ちを言葉に
昨日のキーワードは「気持ち」かな?
気持ちは絶えず揺れ動いている。しばらくすると忘れてしまうこともあるでしょう。だから、書き留めておくというのは案外重要なこと。ストレートに書き留めてもよいし、自分にだけわかるように書いておくこともできる。僕が昨日の取材で得た最大の収穫はここにありました。
我が社の日報でも、自分の気持ちを表現する言葉がときどき見られます。これは人によって差がありますね。気持ちを素直に表現する人とほとんどしない人。ごくまれにネガティブな感情表現を書いてしまう人もいますが、これは好ましいことではありません(社内の問題を発見するには有効ですが)。
言葉に表すというのは理性的な活動ですから、自分のそのときの気持ちを客観視するのが普通。もちろん、単純に「うれしい」「楽しい」といった感情をぶつけるのはOKです。そういう会社になると職場は活気づく。しかし、少しでもネガティブな要素が混ざっているとしたら、客観的に自分の気持ちを振り返ることが重要となります。
自分を客観視すると、感情にとらわれていたときにはわからなかった、出来事の本質が見えてくることがあります。あるいは、自分の気持ちだけではなく、相手の気持ちも理解できるようになっていく。
ですから、我が社の日報では「本日の感想」という部分が非常に大事。僕はできる限り全員の日報を読むようにしていますが、その際、もっとも注目しているのが「感想」の文章です。読むと、その人が何を感じながら仕事をしているのか、どんな問題を抱えているのかが伝わってきます。問題は誰もが抱えているわけですが、その問題をプラスに捉えよう、建設的な方向で解決法を見いだそうとする姿勢が伝わってくる「感想」もあります。
仕事というものは「問題解決」とほぼ同義ですから、問題そのものをネガティブに考えてしまう人は、仕事に向いていない人ということになってしまいます。自分が「作業するだけの人」であってよいはずはありません。やっかいな問題を抱えている人も、ぜひ積極的な気持ちに切り替えて、問題に立ち向かってほしいと思います。
その際は、「何かよい方法があるはずだ」と考えるべきであって、最初から「無理だ」「できない」とは考えないことです。もちろん、「何でも引き受ける」という意味ではありません。自分の中で「何とかしたい」「誰かを助けたい」という気持ちがあるかどうか? あれば、「何とかする」という意思決定をすべきでしょう。
やさしさは成長につながる
そう考えていくと、この「気持ち」というものが自分を成長させるかどうかの鍵を握っているのではないか、とも考えられます。
心やさしい人は「人を助けてあげたい」という気持ちが強いわけですから、その分オーバーワークになったり、やっかいな仕事を任されたりすることがあるものです。外形的にはちょっとかわいそうな状況に至ることがある。しかし、長期的に見るとそのような仕事を経験することで、大きな成長を遂げるというケースが少なくありません。つまり、やさしい人は成長する可能性が高い。
一方、冷たい人やちょっと意地悪な人は「人は人、自分は自分」という考えに至りやすいところがありますから、自分のできる範囲の仕事しかしない傾向にあるでしょう。心やさしい人との成長の差は明らかです。
ただ、世の中、心やさしい人と冷たい人の2種類に分かれているというわけではないんですね。当然ながら、自分の中にやさしい部分と冷たい部分の両方が存在する。冷たく見える人の中にもやさしく、温かい部分がある。そこを引き出すことで、人間はいくらでも変わることができるのではないかと思います。
まあ、僕が毎日ブログを書き続けているのも、自分を変えようという活動のひとつといえるでしょう。ブログでは直接的、間接的に気持ちを記録しています。当然、自分の成長につながるような文章を書こうと考えていますから、自分の心の中にある良質な部分や前向きな気持ちを言葉にしていくわけです。そうすると、ネガティブな気持ちに傾いていても、ある程度は修正可能となる。これを13年続けています。ブログを書く習慣を手にしたおかげで、僕の人生は大きく変わりました(たぶん)。
昨日おもしろいと思ったのは、自分の手掛けた仕事一つひとつの図面(手順書)に、気持ちを書き添えているというところです。この考えを自分たちの業務の中に組み込めないものか……。そんなことをイメージしていました。作業伝票の中に、クライアントの気持ちとか営業担当者の熱い思いが記されているとか……。ちょっと現場が混乱しそうですね。今のところは、日報とかSNSといったところでしょうか。
我が社では行われていませんが、「ありがとうカード」という形でプラスの気持ちを相手に伝える活動を推奨している会社もあります。日創研経営研究会会員企業に多いと思います。僕はそれを仕組み化する必要はないと思っていますが、そうした気持ちの表現を自然にできるような会社にしていきたいですね。