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経営指針の話25 中小企業家同友会とかち支部5月例会・土屋公三氏講演会

経営指針の話25 中小企業家同友会とかち支部5月例会・土屋公三氏講演会

おはようございます。
 午前中は送られてきた原稿の手直しとレイアウト。続いて入社試験の準備。10時45分来客。午後1時から2020年度新卒者の一次選考。試験、作文、適性試験、面接。5時過ぎ終了。札幌からの参加者が多かった。6時半、北海道ホテルへ。7時から中小企業家同友会とかち支部5月例会。講師は(株)土屋ホールディングス創業者会長の土屋公三氏。ずっと以前から聴いてみたいと思っていた講演。「人生成功の秘訣はすべて人に頼むこと」という話が強烈だった。1時間の講義と30分のグループ討議。その後、質問への回答という形で土屋氏の講演補足。なぜ、3KMに至ったのか、おぼろげながらわかってきた。

3KM

昨日の講演会の参加者は139名。我が社からは僕を含め10名。経営指針委員会や経営指針研究会メンバーの参加も目立ちました。同友会型の経営指針というわけではありませんが、経営指針づくりに大いに参考になる内容。同友会型経営指針に3KMの要素を加えると、かなり精度の高い経営指針書ができあがるのではないかと思います。
 我が社から数多く参加したのは、もちろん僕が呼びかけたという理由もあるわけですが、それ以上に人生の指針を求めている人が多いからではないかと想像します。会社には経営計画があるのに、自分には人生計画がない……という人が圧倒的に多い。ここにちょっとした、いや重大な問題があるのではないかと僕は考えています。
 かくいう僕も、詳細な人生計画を立てているわけではなく、人生テーマ、人生ビジョン、個人のコア・コンピタンス、強化課題を掲げているだけ。まだ人生計画と呼ぶにふさわしいものを作成してはいない。僕の場合、自社の経営計画=自分の人生計画と考えてきたところがありますから、自然にそのようになってしまった。しかし、それではいけないと思うようになってきました。
 3KMの存在は10数年前から知っていましたが、自己啓発法のひとつといった捉え方しかしてきませんでした。がぜん興味を持つようになったのは、昨年行われた「全道経営者〝共育〟研究集会」で岡本謙一氏の講演を聴いてからのこと。その後さっそく3KM手帳を取り寄せた……。とかち道研の直後は、そんな人が多かったのではないかと思います。僕もすぐさま購入し、手帳の中にある3KMの解説ページを読んだりしていました。これを使いこなすことができれば、ずいぶん人生も企業経営も違ったものになることでしょう。
 昨日の講演は正味1時間でしたから、3KMの話はほんのわずかなものでした。ちゃんと学ぶには3KM講座を受けるべきなのでしょう。開催スケジュールを見ると、受講できそうな日程が見つかりました。社内で誰か一緒に参加する人はいないかな……。
 3KMの「K」は個人、家庭、会社。「M」は目標(Mark)、管理(Management)、意欲(Motivation)。古今東西の成功事例に共通する「ものの見方、考え方」がベースとなっている。僕も10数年前からそのような勉強をしてきたわけですが、いくつも重要な部分が欠落しているような気がしてなりません。もう一度学び直す。そうした意欲(Motivation)が必要ですね。やはり、特異な結果をつくり出している人は学び方が並ではない、というか尋常ではない。具体的な話はなかったと思いますが、話の端々からそのことが伝わってきました。

個人の時代に必要なもの

必ずしも3KMでなければならない、というわけではありません。しかし、我が社の若手(または精神的に若い人)は、人生を素晴らしいものにするために個人の計画書を作成すべきではないかと思います。
 ゆるやかにか急速にかはわかりませんが、これから個人の時代がやってきます。企業から個人へ。ちゃんとした企業に所属していれば安心……という時代は過去のものとなる。「個人としての専門性や生産性の向上」が求められるようになっていくわけです。
 「働き方改革」もそのような観点から捉えるべきではないかと思います。単に休日が増えた、残業が減ったというものではないのです。個人として自分の付加価値を継続的に磨いていく人とそうでない人との差が顕著になっていく。働き方改革は休み方改革であるという話もあります。松下幸之助は週休2日制を導入した際、「一日休養、一日教養」と説いたそうですが、まさにその通りでしょう。自分を高めるのは会社のためというよりも、自分の将来のため。今は知識社会の時代ですから、自分の価値をどれだけ高めるかによって、人生の充実度に違いが出てくるはず。このことに気づいて、行動を起こさなければなりません。
 その一方で、自社の経営指針も個人・家庭を意識したつくりに変えていくことが重要ではないかと思っています。改めて3KM手帳を開いてみると、我が社の経営計画書にそっくりなページがいくつか見当たりました。僕が真似したというわけではありません。部分的にではありますが、僕も同じ結論にたどり着いたのです。
 ただ、3KM手帳のほうがはるかに考え抜かれてつくられている。ここから学べるものは実に多い。来期の我が社の経営指針書は少しだけ3KMの影響を受けたものとなるでしょう。
 中同協の「働く環境づくりの手引き」も個人の付加価値創造という点で、ほぼ同じ考え方に立っていると僕は理解しています。どのようなフォーマットでつくっていったら我が社に浸透しやすいのか? このあたりは検討課題となりますが、個人、家庭という要素をもっと盛り込むべきであることは間違いありません。
 我が社の経営目的は「社員及びその家族が調和のとれた豊かさと幸せを手にすること」。個人、家庭、会社。この3つを絶えず関連づけてPDCAを回していくことが重要なのでしょう。

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