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経営指針の話26 超長期ビジョンをあぶり出すには

経営指針の話26 超長期ビジョンをあぶり出すには

おはようございます。
 午前から昼にかけては写真セレクト作業。12時半頃、担当者に写真を送る。午後は講演準備と写真の画質調整作業。気づくと6時をまわっていた。買い物へ。ホタルイカが手に入った。

「強烈な5ステップ」

講演準備は中小企業家同友会しりべし小樽支部山麓地区会で行うもの。演題がちょっと変わっているんです。「とにかく困っている、会社や仕事を成長・発展させたい人のための激訳・経営指針成文化」。事務局のほうで考えてくれたのかな? 経緯はわかりませんが、「とにかく困っている」と言いたいのは、実は僕のほう。その意味では本質を突いたタイトルといえるかもしれません。僕のさまざまな行動は「困っている」というところから始まることが多いのです。
 一昨年出版した「激訳・経営指針成文化」の帯(表4側)にはこう書いてあります。
「1.思い切りも困っている人
 2.思い切り成長意欲の高い人
 企業経営者はハイリスク・ハイリターンな職種ですから、経営に対して熱心になれば、自ずとどちらかのタイプに至るのではないかと思います。そのときが経営指針成文化のチャンスです」
 実際、経営指針研究会に入会する人は、「思い切り」かどうかわかりませんが、困っているか成長意欲が高いかのどちらかでしょう。問題があるとすれば、困り方や成長意欲が「ほどほど」というレベルの人が多いこと。もっと真剣に困るか成長意欲を持つことが求められます。
 とにかく困っている。そういう状況にある人に選択の余地はありません。困難な状況を打開するために、自分が成長する以外に道はない。必然的に経営指針成文化に力を入れることになるでしょう。2002年の僕がそうでした。
 とことん困ったという状況に陥ると、選択肢が絞られてくる。その結果、道が開けてくる……。本当のところ選択肢は無数にあるのだと思いますが、「自分にはこれしかない」と思えるようになるんですね。そのとき「経営指針成文化こそ自分の進むべき道だ」と思えた人はラッキーといえます。経営指針を成文化することで、経営者としての自分を成長させる。これが王道でしょう。僕は2001年秋から数年間、切れ目なく研修に通い続け、少しでも経営者らしくなろうと努めました。結局、経営者らしくはなれなかったと自己分析していますが、別なものが手に入りました。
 さて、「とにかく困っている」という人は、その困った状況についてとことん考えねばなりません。あるいは、「成長意欲の高い人」の場合も、どうしてこうなっているのか考える必要があるでしょう。
 その際、有効ではないかと思われるフォーマットを明日(5月21日)の講演の中で使ってみようと思っています。
 これは10年近く前に作成したもの。我が社の社内勉強会「次世代幹部養成塾」の中で使用したワークシートのひとつ。ネーミングがちょっと変わっていて「強烈な5ステップ」といいます。僕が独自に考案したものなので、どれほど有効なのかはわかりません。10年前、若手の参加者に記入してもらいましたが、これでブレイクスルーしたという人は現れませんでした。そんなものかもしれません。これは経営者が使うべきもの。僕がとことん考えてたどりついた超長期ビジョン作成ツールなのです。

誰もが「強烈なビジョン」を持っている

シートはシンプルにできていて、5つのマスが縦に並んでいるだけ。上から順番に考えるようになっています。「強烈な疑問」「強烈な動機」「強烈な目的」「強烈なアイデンティティ」「強烈なビジョン」。必ずしも、すべてのマスを埋める必要はないでしょう。でも、僕の場合は「強烈な疑問」が出発点になっている。たぶん、強烈な疑問があれば、動機、目的、アイデンティティ、ビジョンのすべてを記入することになるはずです。
 なぜこうなっているのか? 世の中にはどうしてこれほど不都合な出来事が多いのか? なぜ世界はよい方向へ向かっていこうとしないのか? 子供の頃、そんな疑問を抱いたという人も多いのではないかと思います。個人的なことであれ、世界の出来事であれ、物事を純粋に考えると「強烈な疑問」というものに突き当たる。たとえ恵まれた環境の中で育った人であっても、強烈な疑問は存在する。何の疑問も持たずに大人になった……という人は、いないのではないかと思います。
 それと今の企業経営と何のつながりがあるのだ、と思われる人がいるかもしれません。今行っている仕事と子供の頃に感じていた疑問との間には、必ずつながりがあるはずだ。僕はそう考えています。それがなければ、情熱を持って仕事をすることはできないはず。企業経営者に情熱がなければ大変なことになりますから、「必ずある」と言えるのです。ただ、「とにかく困っている」という人の場合、強烈な疑問が何だったのか、わからなくなっているというケースがあるわけですね。ここを掘り起こさねばなりません。
 順を追って「今に至った自分」を解明するというのが「強烈な5ステップ」の目的の半分。もう半分の目的は、「強烈なビジョン」を導き出すこと。すなわち超長期ビジョンを描くこと。自分の子供時代の中に超長期ビジョンの芽が隠されている。僕はそう考えています。
 もしかしたら、そうではない人もいるかもしれません。でも、案外、自分のビジョンと子供の頃の思いは密接につながっているのではないでしょうか。何10年も思い続けているから、「強烈なビジョン」となり得るわけです。昨日今日思いついたことが人生ビジョンになるはずはない。自社のビジョンともならないでしょう。
 「強烈なビジョン」は自分の中に確かに存在する。ただ、それをあぶり出すには、案外苦労することになるかもしれません。僕自身、まだ苦労している最中なのです。僕も10年ぶりにこのシートを使って取り組んでみようと思います。

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