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経営指針の話29 仕事とは自由を獲得すること

経営指針の話29 仕事とは自由を獲得すること

おはようございます。
 今日は自由だ。写真を撮りながら帯広に戻ろう……。そんな目論見は一瞬で砕かれた。札幌でK氏をピックアップする時間を確かめたところ、午前10時半であることが判明。僕は勝手に夕方だと思い込んでいたのだった。撮影したのは羊蹄山の写真、数カットのみ。午後2時頃帰宅。自宅で原稿を書く。80%書いたが、完成には至らなかった。

経済的自由と能力的自由

小学生の頃、僕にとって重要な言葉といえば「自由」と「平和」でした。それから40数年たった今も、意味を持ち続けていて、「自分は自由かどうか?」「平和な気持ちかどうか?」について考えることがあります。
 子供の頃と違い、今は毎日仕事をしています。自分たちの働きが自由や平和につながっているかどうか。ここが僕にとっては重要な意味を持っています。我が社の人たちも、基本的には僕と同じような価値観を持っているのではないかと思っています。自分たちのビジネスが誰かの自由と平和を侵すものであってはいけないし、自分たちの自由と平和は守らなければならないと考えます。現実にはその通りにならないこともあるでしょうが、常にそうありたいと願っている。我が社の経営指針書にこの2つの単語は登場しないものの、根底にはそのような思想が我が社の中にあるはずです。
 仕事を通じてわかってきたこと。それは、僕らは自由を求めて働いているということでした。真っ先に思い浮かぶのは、経済的自由でしょう。お金がないと生きていけないような世の中ですから、収入を得ることでようやく不自由な状態から脱することができる。これは個人でも法人でも同じこと。
 当然ながら僕らが求める自由は経済的自由だけではありません。
 できなかったことができるようになる。成長することで得られる自由というものがあるはずです。誰かに頼まなければできなかったことが、自己成長によってできるようになった。成長することで不自由さをひとつずつ解消していく。これも仕事をする重要な意味のひとつといえるでしょう。
 その点、子供は自由そうに見えて不自由なものです。経済的自由もありませんし、自分で自由にできることも少ない。基本的には親や周囲の大人の指示に従わなければなりません。
 大人になる、自立するということは、単に「就職する」ということではなく、「自由を獲得するための能力を身につける」ということではないかと思っています。ですから、会社に勤めているだけで職業人としての能力を身につけてない人は自由になることができません。一人前ではないのですから、誰かに指示・命令されて補助的な作業に甘んじることとなる。一応給料はもらえるとしても、本人が自由を感じることはないでしょう。
 本当の自由を得るためには、周囲の人や顧客が認めるような確固たる能力を身につけなければなりません。会社員だから不自由なのは当然のこと……と諦めてしまう人もいるかもしれませんが、それは早計であり、誤りだと思います。むしろ、会社員であるからこそ得られる自由がある。フリーランスの人に比べると、比較にならないほど豊かな資源が会社組織にはあるのです。それを活用できるような「自由な働き方」を手に入れるべきでしょう。

何をどうしたいのか明確にする

会社が求めているのは「有能な人材」であって、「命令通りに働く人」ではありません。そもそも、指示・命令をしたいと思っている上司はほとんどいないはず(我が社の場合)。自分で判断し、自分で行動するという人が望ましい。ただ、現実には的確な判断能力を持った人が限られてしまうため、上司が意思決定するというケースが多くなっているのです。
 経営指針書にはさまざまなことが書かれていますが、ひと言に集約するならば、経営指針とは「自社及び個人が自由になり、幸せになるための道筋」ではないかと思います。
 自由のないところに幸せは感じられないはず。たとえ会社が完璧な「働く環境づくり」を行ったとしても、個人の能力が自立レベルに至っていなければ、職場の中では幸せ感を感じ取れないのではないか? もちろん、成長著しい若手は「自己成長感」という充実感、幸せ感を感じ取ることは可能。「自立」より上のレベルに到達すれば、自由とはどういうことか、もっとわかるのではないかと思います。
 経営指針書の中には、教育や人材育成の要素がもっと必要ではないか、と感じるようになりました。これまでは「個人の成長意欲」や「指導者の努力」に依存してきたようなところがあったのではないか? 経営指針書は会社全体についての指針を示すものですが、もっと個人に焦点を合わせる必要がある。そんなふうに思ったのです。
 自由度の高い働き方ができる社員が増えることで、自由度の高い会社組織になっていく。自由は「与えられるもの」と誤解する社員ではなく、「自らの努力と自己成長によって勝ち取るもの」と考える自立型社員を増やしていかねばなりません。
 自由を得るための道筋を一人ひとりが考え実行する。そんな会社づくりを目指す必要があります。自由は要らないと考える人はいないと信じていますが、自由を持て余す人や誰かの指示命令がないと動けないという人は実際のところ多い。それは「今現在できることが少ない」ためにそうなっているわけです。できることが増えれば、もっと発想が広がり、自由なものの見方、考え方ができるようになる。
 突破口となるのは「何をどうしたいのか」について明確にすること。自社の経営指針では、それを10年ビジョンや経営目標という形でハッキリさせていますが、個人の場合は不明確な人が多いような気がします。我が社が毎年行っている「個人のコア・コンピタンス」を活用して、明確な目標設定をすることが重要。僕自身も、もっと自由になれるような目標を設定しなければなりません。

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