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北海道の仕事と暮らし119 印刷業の進む道

北海道の仕事と暮らし119 印刷業の進む道

こんにちは。
 寝坊した上にゆったりとした朝を過ごしていました。ようやくこれから活動開始です。
 昨日は10時半まで会社で仕事。11時過ぎのスーパーとかちで札幌へ。4時から日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ)北海道支部総会。総会は30分ほどで終わり、研修会の時間。話題提供として、「りくらす、わくらすの発行によるUIJターン支援事業の推進」というテーマで話をさせていただいた。3月、「じゃぱにうむ2019」で発表した内容をベースとしたもの。6時頃から懇親会。9時4分発のスーパーとかちで帯広に戻る。帰宅したのは0時頃。

守りから攻めに転じる

2日連続、印刷業界の集まりに参加して思ったことは、「攻めに転じなければならない」ということでした。
 攻めるとは、誰かを打ち負かすという意味ではありません。消極的な姿勢のままであってはならないということ。
 印刷業は基本的に受注産業ですから、マインドとしてはどうしても受け身的になりやすい。顕在ニーズを追いかけるという傾向が強く、本人としては攻めているつもりであっても、大局的に見ると守りの姿勢になっていることが多いのです。その結果、異業種から侵食されて守り切れないという事例も増えつつあります。昔のことはわかりませんが、ここ20年くらいの動きはそのようになっているように僕には感じられます。
 そんな中、一企業としては攻めの姿勢を持って、ユニークな活動を行っている企業もあります。積極的チャレンジをし続けている企業は、決して少ない数ではありません。道外の勉強会へ行くと、事例が紹介されますし、道内にもユニークな同業者がいくつもある。そうした事例をもっと活用できないものか? そう考えている印刷人も多いことでしょう。
 地域も企業文化も異なるわけですから、いい事例があったとしても、そのまま応用できるわけではありません。自分の頭で考え、自社や地元に適した形に作り変える必要がある。要はオリジナリティが求められることになります。複数のアイデアを組み合わせて自社に適した形にする。それを得意と感じている人も、印刷業界の中には少なからずいるに違いありません。
 昨日は我が社の事例を紹介しつつ、それをもっと北海道全体へ広げていく方法はないものか、呼びかけてみました。提案したいことはいくつかありますが、昨日はUIJターン促進についての話。
 北海道には人口流出という悩みがあります。加えて、北海道の富が年間1兆円も流出しているという現実がある。人もお金も流出してしまっている。この現状を変えていかねばなりません。北海道は北欧一国に匹敵する人口を有しているわけです。気候、自然にも近いものがある(まだ行ったことはありませんが)。やり方によっては今よりもっと精神的にも経済的にも豊かになることが可能なはず。
 問題はこの「やり方」というところにあって、今のままではちょっと厳しいのではないかと感じてしまいます。地域企業としてできることは限られているかもしれません。しかし、少しでもできることがあるならば、それをやらないという選択肢はありません。

「おもしろいが儲からない」の取り扱い

我が社では「おもしろいかどうか」といった判断基準でやるかやらないかを決めることがあります。もちろん、ここでいう「おもしろい」とは、「やる価値がある」という意味。無意味なことにおもしろさは感じませんし、お金のために魂を売るような仕事におもしろいと感じるはずはない。ですから、「おもしろいかどうか」は非常に重要な基準といえます。
 もうひとつ、企業内で持ち出される基準は「儲かるかどうか」でしょう。したがって、「おもしろくて儲かる」「おもしろいが儲からない」「おもしろくないが儲かる」「おもしろくもなく儲かりもしない」の4つのゾーンに分けることができます。
 ここにはちょっとした課題があって、我が社の場合、「おもしろいが儲からない」というところに大きな可能性を感じてしまうことがあるようです。ですから、人によっては、我が社の事業活動の一部をボランティアのように捉えてしまうことになる。確かに、自分でも感じることがある。永遠にボランティア活動のままなのではないか……。
 ただ、それでも続けている活動があったとすれば、そこには必ず意味があるはず。自社の損得はともかく、地域のために十分に役立っていて、自社がその役割を担うのが最適であるという場合。そんなときには進んで引き受けるべきでしょう。そうした企業は、ここ十勝には多いような気がします。きっと、そういう地域文化があるのでしょうね。
 4つのゾーンの中で一番望ましいのは「おもしろくて儲かる」でしょう。問題は2番目。「おもしろいが儲からない」を選ぶか、「おもしろくないが儲かる」を選ぶか? 前述の通り、「おもしろい=やる価値がある」のだとしたら、前者を選ぶことが中長期的には正しい、と僕は考えています。
 ただ、両者は区別がつきにくいことが多いですね。「儲かるから」と思ってやっていたことが、続けているうちに大きな価値を生むようになっていった……。そんな事例もあるでしょう。
 仕事をやっていておもしろいと思うのは、儲からなさそうなことになのに、一生懸命にやっているうちに利益が出るようになっていった、という経験をすることです。我が社の中では月刊しゅんが一番の事例といえるでしょうか。小さな事例は他にいくつも挙げられるでしょう。
 企業経営者に限らず、中間管理職や一般社員であっても、5年、10年先の損得を見極めることが求められるでしょう。そういう時代に突入しています。経済的な損得ばかりではなく、地域全体の経済や精神、文化という側面からも考える。すると、周囲からは不思議に思われるような意思決定を行う局面も出てくるのではないかと思います。不思議な会社が発展する時代がやってくることになるのかもしれません。

ソーゴー印刷株式会社

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