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北海道の仕事と暮らし126 自由で柔軟な発想

北海道の仕事と暮らし126 自由で柔軟な発想

おはようございます。
 午前9時、帯広市内でスロウの取材。帯広市民なら誰もが知っているお店。先月、帯広が最高気温38.8度を記録した日、仕事場の温度計が50.2度を指し、時計が壊れた……という話が印象的だった。昼は印刷工業組合十勝支部理事会。午後1時半、帯広第2合同庁舎へ。初めて入る建物。これも実はスロウの取材。だが、どのような記事になるのか、まだ手探りという状態だ。うまくいけば10月発売の61号に掲載する予定。3時頃帰宅。5時出社。5時半からミーティング2本。7時帰宅。

突き抜ける、究める

昨日は考えることの多い日となりました。昨日という一日をひと言に集約するならば、「自由で柔軟な発想」ということになるでしょうか。僕らにはそうした考え方が必要です。これを手に入れなければ、明るい展望は開けてこない。そう思うのです。
 最初の取材では「突き抜ける」「究める」といった言葉が頭の中に浮かびました。素人考えでは、もっと楽なやり方もあるのではないか、と思ってしまいます。けれども楽な道を選んでしまったなら、今の商品、今の店とはずいぶん違ったものになっていたはず。突き抜けた発想を持っているかどうか。それがひとつの哲学にまで高められているかどうか。それがあるからこそ、50度の中でも仕事ができるのかもしれません。まったく無駄のない一連の動作をみながら、仕事はここまで究めたいものだ、と考えていました。
 午後の取材は、意外なところから出てきたユニークな素材……といった印象。まだ僕の中ではこのユニークさを的確に言葉で表現することができません。原稿執筆時期までには表現方法が見つかることでしょう。
 僕らがふだん何気なく見ている建造物。これが実は非常に興味深い観光資源となり得る。僕はもう何10年も前、たぶん子供の頃から関心を持ち続けてきたこと。普通の人には立ち入ることのできない場所。そこから見える風景はどのようなものなのだろう? 実に興味深いものがあります。それを見てみたい人って、案外多いのではなかろうか? 話を伺いながら、僕の頭の中でどんどんイメージが膨らんでいくのが感じられました。
 夕方のミーティングは、自社の将来を考えるような集まりでした。今後、継続的に開く予定。みんな、というわけではありませんが、ほとんどの人は目の前の仕事に対して集中しすぎています。それはもちろん好ましいことであるのですが、目の前の仕事に全エネルギーを使い果たしてはいけない。少なくとも、15%くらいはエネルギーを温存させてほしいと思うのです。
 その残り15%を自分と自社の将来のために使う。そういう考えを持たないと、今はよくても将来の付加価値を生み出すことはできません。集まってもらったメンバーはハードに活動している人ばかり。それゆえに、将来のための時間を確保してほしいと思っています。
 突き抜けたり、究めたりするような仕事の仕方。これは「今」を見るだけでは不可能だと僕は考えています。遠い先の方まで見ているからこそ、今に集中できるのではないか? 「目の前の仕事」というよりも「今」に集中すること。このあたり、もしかすると業種や職種よって違いがあるかもしれません。けれども、僕らの仕事には間違いなくそのことが当てはまる。僕らはもっと自由にならねばなりません。

将来の付加価値づくり

自分たちの会社を印刷業だと捉えると、受注型設備産業という非常に堅苦しい発想に縛られやすい。我が社は昔も今も印刷業であることは間違いないのですが、印刷業と決めつける必要はまったくありません。自由で柔軟に発想することができたから、月刊しゅんやスロウが誕生したわけです。自社を印刷業と思っていたら、出版も広告事業も、旅行業への参入も不可能……というか、やってみようとも考えないでしょう。
 我が社の中に自由で柔軟な発想をよしとする企業文化がある。その結果、新事業・新商品が誕生したわけです。
 もちろん、我が社の多くの人は印刷業であることに誇りを持っていることでしょう。印刷が人類にもたらした恩恵、そして科学・文化・芸術への貢献は疑う余地はなく、僕らは印刷人の一員であることにもっと自信を持つべきだと思っています。矛盾するようですが、自社を印刷業と位置づけるのも悪くはありません。問題は、そこに自由で柔軟な発想があるかどうかなのです。
 長年、印刷産業は恵まれたビジネスをしてきたためか、印刷人の多くは発想が硬直化しているような気がしてなりません。かくいう僕も気づくと硬直化しそうになる。印刷会社なのだから印刷機の稼働率を高めなければならない……といった従来型の発想に縛られる。
 稼働率は高いほうがよいわけですが、印刷会社の役割は印刷物をつくることだけではないということに気づかねばなりません。長年培ってきた自社の能力や強みを環境変化に合わせて応用していくことが求められています。「自分が思いついたことは何でも実現できる」。そう信じるべきでしょう。
 変化に対応することができず、古いやり方を延々と続けているとすれば、それは「突き抜けていない」か「究めていない」かのどちらかでしょう。需要が拡大している時代であれば、平凡な能力、平凡な技術であってもそれなりに商売が続けられた。しかし、需要が減り、競争が激しくなると平凡な人、会社は生き残りが困難となる。余力のあるときに突き抜け、究める必要がありますし、将来の付加価値づくりに熱心に取り組まなければなりません。
 まずは「印刷業だからこれはできない」といったネガティブな発想を自分の頭のなから追放することです。と同時に、慣れ親しんだ古いやり方にしがみつかないことも大切。仕事をする限り安住の地はない。経営者および経営者を目指す人にはそうした自覚が必要であり、僕はそれを若手リーダーにも求めています。むしろ、古いやり方を破壊するくらいのパワーが必要でしょう。

ソーゴー印刷株式会社

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