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スロウな旅05 NAKAGAWA FOREST TOURISM

スロウな旅05 NAKAGAWA FOREST TOURISM

おはようございます。
 朝5時15分、M氏、I氏とともに出発。10時15分、中川町の道の駅に到着。2人交代で運転すると中川町は近い。すでに先発組のY氏、H氏、T氏は現地で待機していた。ツアー参加者、そして中川町の関係者も続々集まってきた。11時、NAKAGAWA FOREST TOURISMが始まった。目的地はなかがわの森の奥のほう。僕とM氏は3度目となる。ガイド付き森林散策。訪れるたびに少しずつ森に詳しくなったような気になる。終着地では焚火料理。こんな体験ができる場所は滅多にない。今回のツアーではピザも振る舞われた。薪で焼かれたピザはスモーキーな味わい。これはクセになりそう。焚火昼食の後は天空に浮かぶデッキ(正式名称は何だっけ?)でくつろぐ。高所恐怖症の人にとってはオソロキモチイイ体験。
 森林散策の後は天塩川の河原へ。いったんポンピラアクアリズイングにチェックイン。夕食は味道家鰭龍。夜はポンピラアクアリズイングの隣にあるオートキャンプ場ナポートパークへ。ドーム型のテントの中で参加者の懇親会。目的意識を持って参加した人が多く、話がはずんで中締めの後も会話は続いていた。

体験型、労働型の旅

ツアーを運営する当社社員や中川町の方々にはいろいろ苦労があると思いますが、今回のNAKAGAWA FOREST TOURISMは非常にユニークな旅となりました。集まる人たちもおもしろい。これは中川町という場所に惹かれてやってくる人たちの特性なのでしょうか。それとも雑誌スロウに関係するツアーだからという理由でしょうか。どちらにしても、他にはなかなかないような空気感が漂っているような気がします。この空気感は毎年10月に開催している「スロウ村の仲間たち」で感じるものに近い。これを少人数で濃密にしたという感じ。
 我が社は旅行事業者としては、まだほとんど素人に近いところがあります。したがって、一ツアー参加者としてみれば、これは改善したほうがいいな……と感じるところもある。ですから、広く大人数で参加者を集めたならば、問題点が浮かび上がってきそうな気がします。参加者の方々の受容的な姿勢に助けられてツアーが成立しているという側面もあるでしょう。 
 ただ、僕の思うところでは、旅に便利さであるとか、緻密なスケジュールといったものは求めるべきではないと思うんですね。予定通り行かない部分であるとか、ちょっとしたアクシデントとか、思ったより不便に感じるようなこと。こうした中におもしろさを感じるような人が、僕らのツアーには合っているような気がします。
 至れり尽くせりというような旅とは対極にあるような旅のスタイル。このあたりが僕らの目指す方向性といってよさそうです。森の中で樹皮を集めたり、焚火に火をつけたり、2日目の木工体験のために木を切り、枝を落としたり……。こうした活動は一般のツアー体験を超える体験といえるかもしれません。ちょっと「労働」に近いところがあって、それゆえにおもしろい。

対等な関係性から生まれる楽しさ

今後、我が社の企画する(または関係する)ツアーにどのようなものが加わっていくのか、僕にはまだイメージがついていません。しかし、ツアー参加者と運営者の心理的距離が極めて近いものになっていくのではないかと、僕は想像しています。たぶん、みんなそういうツアーづくりを行っていきたいと考えているはず。また、関わる全員が同じような参加姿勢になっている、一体感のようなものを感じるようなツアーに参加したいと思う人も一定数いるのではないかと思います。今回参加された方々と話すうちに、そのことを確信しました。
 これはツアー商品に限りませんが、消費者と生産者、サービスの受益者と提供者との関係は対等であることが望ましい……と僕は考えています。
 ビジネスのさまざまな局面では、「客のほうが偉い」と考えるような人がいて、生産者やサービス提供者が一段低い立場から顧客と接しているという場面を見ることが少なくありません。もう何10年、繰り返しそうしたシーンと出合ってきて、そのたびに僕は不条理感のようなものを感じてきました。もっと対等な関係の中で楽しく仕事ができないものか? そんな感覚。きっと多くの人が感じているに違いありません。
 そんなわけで、我が社のビジネスも「対等」という方向を目指していて、それが可能となるような商品づくりに力を入れています。雑誌スロウもそうですし、これから充実するであろうツアー商品もそうした方向を目指しています。
 きっとそのほうが全員にとって心地よいはず。お金を出している、もらっているということは、それほど大きな立場の違いではないと思うのです。もちろん、ツアーの運営面では相応の責任が発生しますが、気持ちの上では上下関係がないほうが好ましい。これは参加者、消費者もそうであると考えます。自分が一消費者となったときに、上下関係から生産者やサービス提供者と接したくないと日頃思っているからです。僕と同じような感覚を持つ人は増えつつあると言ってよいのではないでしょうか。
 僕はどちらかというと勝手気ままな旅を好む傾向にありますが、今回のようなツアーもなかなかいいものだと思うようになりました。目的意識に違いはあっても「何かを求めて参加している」という人たちと交流するのは、大いに刺激になりますし、おもしろい情報と出合うことにもなる。
 2日目の今日はものづくり体験をする予定です。昨日まで森の中で生きていた1本の木を使ってものづくりをする。そう考えるだけでも、生きる意味とか生命そのものについて考えさせられますね。

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